自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

トパーズ その2

2014-11-23 | 吹き替え
先日、家弓さんの追悼として、悟朗さんとの御共演作「トパーズ」をご紹介しました。
その時に六朗さんのシーンも少しチェックしたのですが、まさか六朗さんも鬼籍に入られるとは思ってもいませんでした。

六朗さんの追悼に、もう少し「トパーズ」を書きます。
六朗さんの役は、アンドレ(悟朗さん)と二コール(小原乃梨子さん)の娘ミシェル(声はわかりません)の夫フランソワです。
つまり悟朗さんの娘婿の役を演じていらっしゃいました。

六朗さんの声は若々しい印象なので、こういう事(親子の様な役)も時々あったと思います。(笑)
お二人が兄弟の役をなさっていたのも拝見した事があったと思うのですが、見つけられませんでした。
(もし見かけた時はまたご紹介させて頂きます!)

*ミシェルの声がお分かりになる方はご教示頂ければ幸いです。

***


カットシーンからの写真ですが、フランソワが良く見えるので載せました。(笑)
Alfred Hitchcock Wiki photo
アンドレ(納谷悟朗)、ミシェル(?)、フランソワ(納谷六朗)

***

フランソワは新聞記者です。
アンドレに頼まれてトパーズの高官にインタビューし、その後トラブルに巻き込まれてしまいます。
何とか逃げ出した彼が、家に戻って来たシーンからご紹介します。(部分)

その高官が転落死しており、セリフに「死」が出てきますがその点ご了承下さい。
追悼には最適とは言えないかもしれませんが、このシーンの六朗さんのセリフ回しが可愛くて(??)好きです。(笑)


怪我をしたフランソワ
納谷六朗、小原乃梨子、?、納谷悟朗

悟朗さんと六朗さんはお名前で書きます。

六朗:あれからジャレの所へいらっしゃいましたか?
悟朗:ああ。死んでた。
六朗:死んだ?やっぱり撃たれて?
悟朗:自殺に見せかけてあったよ。窓は開いてるし、死体は調度その真下にあるし。
六朗:誰です、あいつら?
悟朗:トパーズの長(ちょう)、コロンバインの、使いの者だよ。
六朗:何で?
悟朗:昼食会で私がジャレをつついたから、危険と見たんだろう。
六朗:ああ~。じゃあコロンバインもその席にいたわけ?
悟朗:しかし、果たして、誰が・・・
六朗:うう・・・お~痛て~。
小原:我慢しなさい。
?:お医者さんに来てもらった方が良くない?
悟朗:いや。あとだ。今警察沙汰になるとまずい。
六朗:そういや思い出した。嫌でもなりますよ。
悟朗:何で?
六朗:スケッチブックを。ああ置いてきちゃった。
悟朗:いやあ、それなら持ってきてあるよ。ほら。
六朗:こりゃどうも。
見せてあげよう。売国奴のポートレートだ。
悟朗:一足遅れていたら、君も会えなかった所だ。
?:横になって。毛布を持ってくるわ。
六朗:ああ、お父さん。
大事な事をもう一つ忘れてましたよ。
あの時車が止まって、僕が逃げ出す前に、一人がかける電話番号を教えていたんです。
番号は、バビロンの8583でした。
悟朗:それは確かか?
六朗:絶対です。バビロンの8583ですよ。
悟朗:それが確かなら場所もすぐ分かるだろう。
小原:わざわざ場所を調べる必要ないわ。レフトバックにある、目立たないこじんまりとしたうちよ・・・。
ジャック・グランビルの。知らなかった。知らなかったのよ。

***

折角なのでオマケに悟朗さんと家弓さんのシーンをもう一つ。(笑)
最後の方のシーンです。
空港での二人。


マイク(家弓家正)、アンドレ(納谷悟朗)

家弓:トパーズのチーフは?分かったかい?
納谷:ジャック・グランビル。友人だよ。
家弓:友人?
納谷:そう。夕べの10時まではそうだった。
でもおさえられないよ。証拠がない。
以前撮った写真だが、これで顔は分かる。今日の米仏会談にこいつも出席するからな。
家弓:そんなのに出てこられちゃそれこそだ。
しかし、フランス側にどう説明・・・
?:(同僚に呼ばれて)マイク!
家弓:(アンドレに)ありがとう。じゃ、また。

***

悟朗さんも六朗さんも家弓さんもいらっしゃらなくなってしまいました。
本当にどんどん淋しくなりますが、これからも力いっぱい応援させて頂きます!!
皆さんのご冥福をお祈りしつつ・・・。

悟朗さん、家弓さんのご共演作のご紹介が途中になっていますが、もう少し悟朗さんと六朗さんの御共演作をご紹介するつもりです。

***

先日ご紹介した記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/801.html



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納谷六朗さん

2014-11-18 | ノンジャンル


六朗さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

悟朗さんのお誕生日が六朗さんのご命日になってしまいました。

本当に七人兄妹の五番目と六番目だったそうですが、上のお兄様や一番下の妹さんとは年が離れていらっしゃったそうで、お二人で一緒にいる事が多かったとお話になっていた事があります。
悟朗さんは猫がとてもお好きでしたが、六朗さんはどうだったんでしょう。

悟朗さんと御共演の舞台を拝見させて頂いたのが良い思い出になりました。
とてもお優しい方と言う印象でした。

自称納谷悟朗後援会長


コメント (2)
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地獄の戦場コマンドス

2014-11-17 | 持ち役吹き替え

悟朗さんのお誕生日です。


nayagorofan photo

悟朗さん、これからも応援させて頂きますネ!!

***

今までご紹介した悟朗さんと家弓さんの御共演作は、私にとって、とても印象深い物ばかりでした。
今回は私の記憶にはない「地獄の戦場コマンドス」をご紹介します。
リー・ヴァン・クリーフ主演のイタリア、ドイツ制作のマカロニ戦争映画です。
(チャック・ノリス主演の「地獄のコマンド」とタイトルが似ていますが別作品です。)

悟朗さんのクリーフと言えば、「夕陽のガンマン」シリーズやサバタ等のマカロニウェスタンがまず思い浮かびますが、このマカロニ戦争映画の「地獄のコマンドス」が、実は悟朗さんが一番最初に吹き替えられたクリーフだった様です。

残念ながらキャストが分かるのは悟朗さんと家弓さんだけですが載せておきます。


DVDカバー 納谷悟朗、家弓家正
DVDカバーのデザインの中で多分一番シンプル(?)ですが、私が見た限り、家弓さんのジャック・ケリーが載っているのはこれだけでした。(笑)


家弓家正、納谷悟朗

「地獄の戦場コマンドス」 
Commandos 1968年 伊/独合作
1973年1月6日(土) NET 土曜映画劇場

サリバン軍曹(リー・ヴァン・クリーフ):納谷悟朗 リー・バン・クリーフ
バリ大尉(ジャック・ケリー):家弓家正


クリーフ(納谷悟朗)

***

オマケ


DVDカバー(1984年作品)
クラウス・キンスキー(千田光男)、ボーグナイン(西田昭市)、クリーフ(加藤精三)

「地獄の戦場コマンドス」をチェックしていて偶々見かけた「狼どもの戦場」(Code Name: Wild Geese)と言う作品です。
吹き替えがあるのか検索した所、「コマンド軍団3」と言うタイトルでTV放送されていました。
クリーフが悟朗さんでなくて残念です。
(1988年テレビ東京吹き替え)

***

クリーフの映画も本当に沢山ありますね。
悟朗さんが吹き替えていらっしゃらない作品も多くて、驚きです。
マカロニは元々ジャンル的に苦手だった為(残酷な所が苦手でした)悟朗さんがご出演の物しか拝見した事がありませんでした。
悟朗さん以外の声のクリーフを多分拝見した事がないので、他の方の吹き替えが結構存在する事を長い間知りませんでした。

悟朗さんのクリーフも多分全部は拝見していないので、未見の作品をいつか拝見出来ればと思っています。
(特にこの「地獄の戦場コマンドス」は悟朗さん、家弓さんのご共演作なので、いつか拝見する日を楽しみにしております!!笑)

***

*自称吹替評論家様
*IMDb、ウィキぺディア他



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キル・ビル

2014-11-13 | 吹き替え
今回は悟朗さんと家弓さんの御共演から「キル・ビル」をご紹介します。
お二人の御共演作で比較的最近の物はないか考えた時に、最初「キル・ビル」(2004年のDVD)の事が全く思い浮かびませんでした。
理由は多分私が苦手なタイプの映画なので(流血が苦手です)悟朗さんのシーンのみ拝見していた為、家弓さんがご出演だった事をすっかり忘れていたからの様です。(家弓さんはビル役なのに・・・爆)

「キル・ビル」の悟朗さんのご出演は1シーンのみ、家弓さんの出番も少ないです。(直接対話なし)
お二人が実際にスタジオでご一緒されたのか分かりませんが、とにかくお二人のお名前がクレジットされている、恐らくほぼ最後の御共演作と言えそうです。
(2010年にアニメ「ワンピース」の映画のプロモーションとして製作された「ワンピース ストロングワールド エピソード0」と言うOVAでもお二人のクレジットがありますが、これは明らかに別撮りと思われるので数えていません。)

「キル・ビル」は前にも少し書きましたが、家弓さんのシーンをほとんど拝見していませんでした。(ラストシーンのみ拝見)
今回は苦手な作品ながら、家弓さんを探してもう少し拝見しました。

まず悟朗さんが御登場の「第2章 血塗られた花嫁」の悟朗さんの保安官のシーンを再見しました。
三分程のシーンですが(教会のシーンです。)ご出演下さって本当に嬉しかったです。
そしてそのすぐ後に家弓さんがご登場になっていました。(看護婦に扮したダリル・ハンナが口笛を吹いて出てくるシーンです。ビルは声のみ。)
家弓さん本当に良かったです。

このDVDは2004年に買って、ほとんど悟朗さんの部分のみを拝見してその後ずーっと置いてあるだけでしたが、悟朗さんと家弓さんの恐らく最後の御共演だと思うと、俄然とても貴重に思えてきました。(笑)
苦手な内容ですがすっかり宝物になりました。(笑)

悟朗さんが吹き替えられたマイケル・パークスは「キル・ビル Vol.2」にも出演していますが、それは大木民夫さんが担当なさったそうです。
マイケル・パークスは「Vol.2」では保安官ではなく別の役だそうなので、声が変わっても仕方がないのは分かりますが、これも悟朗さんに演って頂けていたら本当に凄かったのにと思いました。

***


保安官(納谷悟朗)


「花嫁」を見下ろす保安官です。(納谷悟朗)


ビル(家弓家正)

***

「キル・ビル」 キルビル
Kill Bill 2003年 米 119分
2004年4月16日 DVD

ザ・ブライド(ユマ・サーマン):唐沢潤
オーレン・イシイ(ルーシー・リュー):小山茉美/NONA (英語の部分)
ヴァニータ・グリーン(ヴィヴィカ・A・フォックス):高乃麗
バド(マイケル・マドセン):立木文彦
エル・ドライバー(ダリル・ハンナ):冨本牧子
ビル(デヴィッド・キャラダイン):家弓家正
服部半蔵(千葉真一):千葉真一
ソフィ・ファタール(ジュリー・ドレイファス):坪井木の実
保安官(マイケル・パークス):納谷悟朗

吉田考見、 斎藤志郎、田中正彦、多田野曜平、田村聖子

<日本語吹替版制作>
翻訳:久保喜昭
演出:中野洋志
録音調整:宮沢二郎
録音:兼子芳博
録音スタジオ:ACスタジオ
制作協力:ハーフ エイチ・ビー スタジオ
制作:ACクリエイト
制作:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

***

以前書いた「キル・ビル」の記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/110.html

「ワンピース ストロングワールド エピソード0」に関してはこちらをご覧下さい。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/579.html



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トパーズ

2014-11-07 | 吹き替え

悟朗さんと家弓さんの御共演作からヒッチコックの「トパーズ」です。
悟朗さんはフランス人スパイのアンドレ、家弓さんはアメリカ人スパイのマイク役です。

ヒッチコックの作品の中では評価があまり良くない様ですが、私はそれなりに面白く拝見しました。
ただ、いかにも大スターと言う俳優が出ていないので、全体的に地味な感じです。


北米版DVD(1995年発売版)のカバーです。
家弓家正、納谷悟朗


これは上記DVDと同時期発売のビデオのカバーです。
主役ではないのに、アメリカ人俳優のジョン・フォーサイスさんが大きく載っていました。
やっぱり北米版だとこうなるんでしょうか???(笑)

***

お二人のシーンを少しご紹介します。
アンドレとマイクが親しい感じで、悟朗さんも家弓さんも素敵でした。

アンドレの家を訪ねるマイク。
アンドレの妻二コールはスパイの仕事が嫌いの様です。


納谷悟朗、家弓家正
The Hitchcock Report Photo

納谷:ブランディーは?
家弓:ああ、いいね。 
奥さん不服らしいが、辞める気あるのか?
納谷:いいや。
誰かソビエトから亡命してきたって?何て奴だ?
家弓:ボリス・クゼノフだ。ワシントン郊外の隠れ家に保護してある。
夕飯に誘われた時ピンと来たけど、やっぱりそうか。
納谷:なのに何故来た?
家弓:君には教えようと思ってさ。
納谷:但しパリへは報告しないっていう条件でかい?
家弓:うん。危ない橋だと思わないでもないんだが、どうかね。
納谷:マイク。君と私とはお互いに持ちつ持たれつ他(ほか)に類(るい)のないほど上手くやって来たな。
家弓:これからもそれで行きたいね。

***

ニューヨークへやって来たアンドレと家族。
超高級なセントレジスホテルの部屋へ行くと、ワシントンからマイクが来ていました。


小原乃梨子、?、納谷六朗、納谷悟朗

家弓:出てってくれなり何なり言う前に、来たくて来たんじゃない点だけ、了承してくれ。
納谷:これじゃあ家内が可哀想だよ。
家弓:止むを得なかったんだ。
納谷:どうしてここが
家弓:だって君は
納谷:わかったよ。
家弓:ニューヨークへ来るってこないだそう言ったろ。だから。
納谷:もういい。用件は?
家弓:ソ連とキューバとの間に、協定が出来た。ついてはその、内容を知りたい。
リコ・パーラがニューヨークに・・・
納谷:リコ・パーラには弱いんだよ。嫌われてるんだ。
家弓:分かってる。ただリコ・パーラに一人秘書がいる。ルイス・ユリベだ。
納谷:どうして君が自分でやらないんだ。
家弓:出来ないんだ。ユリベはアメリカ人を寄せ付けないんだよ。
納谷:いや。お断りだな。
家弓:君の手先を使ってその書類の写真を撮るだけでいい。
ただ、タクシーに乗ってハーレムへ行くだけの事だよ。ユリベは買収出来る。
アンドレ、何とか頼む。他にどうしようもないからこうして君んとこへ来たんだ。

***

「トパーズ」 Topaz 1969年 米
1974年3月15日(金) フジ ゴールデン洋画劇場

アンドレ・デブロ(フレデリック・スタフォード):納谷悟朗
マイク・ノードストロム(ジョン・フォーサイス):家弓家正
二コール・デブロ(ダニー・ロバン):小原乃梨子 
ワニタ・デ・コルドバ(カリン・ドール):鈴木弘子
リコ・パーラ(ジョン・バーノン):滝口順平
ジャック・グランヴィル(ミッシェル・ピッコリ):寺島幹夫
アンリ・ジャレ(フィリップ・ノワレ):嶋俊介
フランソワ・ピカード(ミシェル・シュボール)、ナレーション:納谷六朗
ミシェル(クロード・ジャド):?
ボリス・クゼノフ():千葉耕市
トーマス():森功至
フランス人高官():千葉順二
フランス人高官():緒方賢一(?)

***

「トパーズ」にはエンディングが三種類あった様ですが(?)、悟朗さんが吹き替えられたバージョンはトパーズの高官が自殺する物でした。
飛行場でその彼がロシア行きの飛行機に乗り込むバージョンも見た事があります。
決闘シーンのあるエンディングは、私には意味が分かりませんでした。(笑)

***

オマケです。画質がイマイチですが。


納谷悟朗、小原乃梨子、家弓家正、鈴木弘子、滝口順平


ヒッチコックのカメオの場面です。
(車椅子に乗っているのがヒッチコック)



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