その時に六朗さんのシーンも少しチェックしたのですが、まさか六朗さんも鬼籍に入られるとは思ってもいませんでした。
六朗さんの追悼に、もう少し「トパーズ」を書きます。
六朗さんの役は、アンドレ(悟朗さん)と二コール(小原乃梨子さん)の娘ミシェル(声はわかりません)の夫フランソワです。
つまり悟朗さんの娘婿の役を演じていらっしゃいました。
六朗さんの声は若々しい印象なので、こういう事(親子の様な役)も時々あったと思います。(笑)
お二人が兄弟の役をなさっていたのも拝見した事があったと思うのですが、見つけられませんでした。
(もし見かけた時はまたご紹介させて頂きます!)
*ミシェルの声がお分かりになる方はご教示頂ければ幸いです。
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カットシーンからの写真ですが、フランソワが良く見えるので載せました。(笑)
Alfred Hitchcock Wiki photo
アンドレ(納谷悟朗)、ミシェル(?)、フランソワ(納谷六朗)
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フランソワは新聞記者です。
アンドレに頼まれてトパーズの高官にインタビューし、その後トラブルに巻き込まれてしまいます。
何とか逃げ出した彼が、家に戻って来たシーンからご紹介します。(部分)
その高官が転落死しており、セリフに「死」が出てきますがその点ご了承下さい。
追悼には最適とは言えないかもしれませんが、このシーンの六朗さんのセリフ回しが可愛くて(??)好きです。(笑)
怪我をしたフランソワ
納谷六朗、小原乃梨子、?、納谷悟朗
悟朗さんと六朗さんはお名前で書きます。
六朗:あれからジャレの所へいらっしゃいましたか?
悟朗:ああ。死んでた。
六朗:死んだ?やっぱり撃たれて?
悟朗:自殺に見せかけてあったよ。窓は開いてるし、死体は調度その真下にあるし。
六朗:誰です、あいつら?
悟朗:トパーズの長(ちょう)、コロンバインの、使いの者だよ。
六朗:何で?
悟朗:昼食会で私がジャレをつついたから、危険と見たんだろう。
六朗:ああ~。じゃあコロンバインもその席にいたわけ?
悟朗:しかし、果たして、誰が・・・
六朗:うう・・・お~痛て~。
小原:我慢しなさい。
?:お医者さんに来てもらった方が良くない?
悟朗:いや。あとだ。今警察沙汰になるとまずい。
六朗:そういや思い出した。嫌でもなりますよ。
悟朗:何で?
六朗:スケッチブックを。ああ置いてきちゃった。
悟朗:いやあ、それなら持ってきてあるよ。ほら。
六朗:こりゃどうも。
見せてあげよう。売国奴のポートレートだ。
悟朗:一足遅れていたら、君も会えなかった所だ。
?:横になって。毛布を持ってくるわ。
六朗:ああ、お父さん。
大事な事をもう一つ忘れてましたよ。
あの時車が止まって、僕が逃げ出す前に、一人がかける電話番号を教えていたんです。
番号は、バビロンの8583でした。
悟朗:それは確かか?
六朗:絶対です。バビロンの8583ですよ。
悟朗:それが確かなら場所もすぐ分かるだろう。
小原:わざわざ場所を調べる必要ないわ。レフトバックにある、目立たないこじんまりとしたうちよ・・・。
ジャック・グランビルの。知らなかった。知らなかったのよ。
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折角なのでオマケに悟朗さんと家弓さんのシーンをもう一つ。(笑)
最後の方のシーンです。
空港での二人。
マイク(家弓家正)、アンドレ(納谷悟朗)
家弓:トパーズのチーフは?分かったかい?
納谷:ジャック・グランビル。友人だよ。
家弓:友人?
納谷:そう。夕べの10時まではそうだった。
でもおさえられないよ。証拠がない。
以前撮った写真だが、これで顔は分かる。今日の米仏会談にこいつも出席するからな。
家弓:そんなのに出てこられちゃそれこそだ。
しかし、フランス側にどう説明・・・
?:(同僚に呼ばれて)マイク!
家弓:(アンドレに)ありがとう。じゃ、また。
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悟朗さんも六朗さんも家弓さんもいらっしゃらなくなってしまいました。
本当にどんどん淋しくなりますが、これからも力いっぱい応援させて頂きます!!
皆さんのご冥福をお祈りしつつ・・・。
悟朗さん、家弓さんのご共演作のご紹介が途中になっていますが、もう少し悟朗さんと六朗さんの御共演作をご紹介するつもりです。
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先日ご紹介した記事です。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/801.html