自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

地上最大のショウ

2014-10-30 | ヘストン

悟朗さんと家弓さんのご共演作品のご紹介を続けています。(笑)
今回は「地上最大のショウ」(1970年の東京12版)です。

へストンを悟朗さんが、そしてジミー・スチュワートさんをサブのフィックスである家弓さんが吹き替えていらっしゃいました。
ジミーの家弓さんは柔らかい感じの声質で、家弓さんお得意のアクのある声より、私は実はこちらの方が親しみがあります。
コーネル・ワイルドさんがちょっとトニー・カーティスさんの様な雰囲気で、太一郎さんもピッタリでした。


DVDのカバーの一部です。
小原乃梨子、広川太一郎、納谷悟朗、家弓家正

***

悟朗さんと家弓さんのシーンから幾つかご紹介します。


セバスチャンとホリーの技の競い合いを見つめるへストン(納谷悟朗)とジェームズ・スチュワート(家弓家正)
ワンちゃんも可愛いです。

家弓:限度じゃないかな。
納谷:まだ大丈夫だ。
家弓:しかし、もし落ちたら。
納谷:落ちやしないさ。二人のお陰で連日大入りだ。大事な商品に傷がついたら事だ。
家弓:まーたそんな強がりを言って。聞えるよ。たいこの音じゃない。あんたの心臓が。ドキ、ドキ、ドキってね。

***

張り合うセバスチャンとホリーですが、セバスチャンがネットなしで演技し落下してしまいます。
観客が動揺しており、いろいろな事が起こっていますが、悟朗さんがてきぱきと指示していらっしゃいました。


家弓家正(服だけですが。笑)、広川太一郎、納谷悟朗

納谷:ショーを中断するな!ネットを上げろ。道化役!ホリー、何してる。演技を続けろ!
小原:でも。
広川:立たしてくれ。観客に、醜態をさらしたくないんだ。
納谷:よし。
広川:しっかりささえてくれ。歩いて退場する。
家弓:(セバスチャンに向かって)静かに。


退場するセバスチャン。苦痛の中、一瞬観客に笑顔を見せていました。

***

サーカスに、重症の妻を安楽死させた医師を追って、刑事がやってきます。
その後でのお二人の対話です。

納谷:ああ、バトンズ。
家弓:あ、これ。細かいのあるかな?いい事があるんですよ。近頃明るいニュースは滅多にないが。
納谷:全くさ。現にこの列車にも、刑事が乗ってる。捜査の為に。
家弓:何の捜査?
納谷:殺人だ。犯人は医者だったそうだ。
家弓:サーカスにはいろんな人間が集まってますからね。
納谷:ああ。で、どんな事だい?その明るいニュースってのは。
家弓:ニュース?ああ、いや、セバスチャンの事。手に感覚があるんですよ。 と、言う事は完全な回復の可能性も十分あるって事ですよ。
納谷:それは専門家としての意見か?
家弓:はは。一介の道化師の意見ですよ。大セバスチャンが甦るかもしれない。試してみるといいな。
納谷:よーしやってみよう。ところでセダー市(?)に着いたら指紋を取るそうだ。
家弓:わかりました。


このシーンでのジェームズ・スチュワート(家弓家正)

***

最後の方のシーンです。


家弓家正、納谷悟朗、?

家弓:ブラッド。ほら。聞える。パイドパイパーだ。
?:何だそれは?
家弓:笛でねずみを躍らせた男さ。
?:はぁ?
家弓:ねずみ。大きなねずみ。小さなねずみ。やせたねずみ。茶色ねずみ。黒ねずみ。灰色ねずみ。まだらねずみ。
納谷:やったぞ。あのバンドを聞け。

バトンズは刑事の前でブラッドを治療した為、逮捕されてしまいますが、刑事さんも彼には同情していました。
上の続きになりますが、バトンズとブラッドの別れの会話です。

納谷:バトンズ。俺は何を言ったらいいんだ?
家弓:じゃ、体を大事に。愛する女性に会いに行ったって、ホリーに伝えて下さいよ。
納谷:俺の帽子は?
家弓:(被っていた帽子をブラッドに)これはプレゼント。

***

家弓さんの優しい感じが良かったです。
ジミーは存在感がありました。
最後の、へストンを治療するシーンではもっといろいろな事が起こっていて皆さんが喋っていましたが、メリハリがあって本当に調子が良かったです。
やっぱり皆さん、お上手ですね。
悟朗さんもいつもの調子で素敵でした。(笑)

***

「地上最大のショウ」 The Greatest Show on Earth 1952年 米
1970年4月2日(木) 東京12

座長ブラッド(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
セバスチャン(コーネル・ワイルド):広川太一郎
道化バトンズ(ジェームズ・スチュワート)&ナレーション:家弓家正
ホリー(ベティ・ハットン):小原乃梨子
エンジェル(グロリア・グレアム):増山江威子

別バージョンの吹き替えがありますが、私が覚えているのは東京12版です。

「地上最大のショウ」 The Greatest Show on Earth 1952年 米
1973年1月1日(月) TBS 月曜ロードショー

ブラッド(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
バトンズ(ジェームズ・スチュワート):木下秀雄
ホリー(ベティ・ハットン):小原乃梨子
セバスチャン(コーネル・ワイルド):青野武
エンジェル(グロリア・グレアム):鈴木弘子

***

観客の中にボブ・ホープさんやビング・クロスビーさん等のスターがいるそうですが、私は見逃してしまいました。いつか捜してみたいと思いました。(笑)
(テレビ放送ではカットされていたのかもしれませんが???)


ボブ・ホープとビング・クロスビー bingcrosby.com photo



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オメガマン

2014-10-24 | ヘストン

「オメガマン」の本のカバーです。へストンとアンソニー・ザーブ

悟朗さんと家弓さんのご共演作から「地球最後の男 オメガマン」(1975年10月5日NET)をご紹介します。

家弓さんは、デビッド・ジャンセンのTV「追跡者」(日本では1976年8月からNETで放映)に先駆けて、アンソニー・ザーブ(トレンチ警部役)を吹き替えていらっしゃいました。
どちらもNETの放送で、比較的短期間(10ヶ月)の事なので、「追跡者」のトレンチ警部はこの「オメガマン」の家弓さんを意識した配役だったのかもしれません。

悟朗さんは他のシーンでは普通に喋っていらっしゃるのですが、家弓さんとのシーンでは家弓さんばかりがガンガン話している印象でした。(笑)

お二人のシーンから少しご紹介します。

***


元々はニュースキャスターだったマサイアス(家弓家正)

家弓:ロサンゼルス全域にわたっており、全ての病院が運び込まれた病人であふれております。
これと全く同じ状態は、アメリカ本土のあらゆる都市で起こっている模様で、現在全国に戒厳令がしかれています。

***


家弓家正、納谷悟朗
ニュースを見るへストンです。

家弓:人類の滅亡でしょうか。文明が滅びてしまうのでしょうか。月を、そして宇宙を征服して、万能を誇っていた科学も根本から崩れ去る日が来たのでしょうか。
裁きの日は近いと、聖書にもありますね。そう。来ましたよ。今。ここに。
主は目に見えぬ細菌に形を変えて、裁きを下されたのです。

***


日曜日の夕食には正装すると言うネビル(納谷悟朗)
貴族(?)みたいな格好でした。(笑)
相棒(?)のシーザーの胸像に話かけていました。(笑)

納谷:そっとしておいてくれればいいのに。そうだろう?

***

捕らえられたへストンがマサイアスの部屋で対話する場面です。
家弓さんに比べて、悟朗さんがちょっと気だるい感じのセリフ回しで、そのまんまハリーとトレンチ警部みたいでした。(笑)


家弓家正、納谷悟朗

家弓:さて、ネビル君。しばらくお喋りしよう。誰かと話をするのも久しぶりだろう。
納谷:はは。教えてくれ。本当の事を言うと、君ら税務署の人間じゃないのか。
家弓:冗談のつもりか。ちっとも可笑しくない。
もっと真面目になりたまえ。君も元医者だったんだ。
納谷:医者じゃない。科学者だ。
家弓:科学者を定義しようか。全てが失われるまで、何も理解せぬ男だ。
納谷:あ~。成る程。すっかり狂ってる訳でもないらしい。
家弓:言うまでもなく正気だ。人類たった一握りの生き残りを導いていけるのは、私しかいない。
納谷:あ~。それだったら、くだらんゲームはやめるんだ。
そのこけおどしの衣装を脱いで、ちゃんと組織を作ったらどうなんだ。それともこれで満足なのか。
家弓:別に不満はない。
納谷:ああ、何を言ってるんだ。
家弓:組織はもうちゃんと出来てるさ。夕べのやり方でもわかるだろう。
納谷:組織があるならどうして直す方法を見つけない?
家弓:直るもんか!ない。もし方法があるんなら、こうなる前に見つかってる。
光に弱いのは不便だが、耐えてゆける。我慢できないのは君だ。
納谷:俺を必死で殺そうとしてるな。
家弓:夕べは何人殺した?三人か?今日はまだ数えてない。殺そうとしてるのは我々じゃあない。君だ。

***

「地球最後の男 オメガマン」 オメガマン
The Omega Man 1971年 米
1975年10月5日(日) NET 日曜洋画劇場

ロバート・ネヴィル(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ベン・コートマン、マサイアス(アンソニー・ザーブ):家弓家正
リサ(ロザリンド・キャッシュ):此島愛子
ダッチ(ポール・コスロ):青野武
ザカリー(リンカーン・キルバトリック):田中信夫


へストン(納谷悟朗)

このへストンの映画には動物は出てきませんが、人々のペットの犬とか猫はどうなったんでしょう?
ウィル・スミスの映画では犬が一緒にいましたね。


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エル・シド

2014-10-16 | ヘストン
悟朗さんと家弓さんのご共演作の中から「エル・シド」(テレビ東京版)をご紹介します。

最初の方でエル・シドが家弓さんのムータミンを助け、ムータミンが永遠の友情を誓います。
以前、このシーンから家弓さんのセリフを一言だけ載せた事があるのですが、今回はこのシーンでのお二人の対話をご紹介します。


ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)、バレンシアの大公アル・カディア(声は分かりません)
アル・カディア役のフランク・スリングは「ベン・ハー」でピラトを演じていた人です。(声は家弓さん。笑)

?:われらは君子だ。大公だ。助けてくれれば十分な身代金を払おう。
納谷:ためらいもなく人を殺すくせに、死ぬ時は命乞いをするのか?
家弓:私は違うぞ、ロドリゴ。殺すなら早く殺せ。これから起こる恐ろしい事を見たいとは思わん。
納谷:どんな事が起こるというのだ。
家弓:戦だ。殺戮と破壊だ。かつて見た事もないほどの血が流れ、大地が燃える事だろう。

(中略)二人の対話なし

納谷:二度とフェルディナンド王の領地を襲わんと誓うか?
家弓:誓おう。
(エル・シド、ムータミンの縄を切る)
家弓:われらの国には、情けある心と勇気を兼ね備えた武将を、たたえる言葉がある。それをお贈りしよう。エル・シドだ。
私はサラゴサの大公、ムータミン。ビバールのエル・シドに永遠の友情とその主君フェルディナンド王に固い忠誠を誓う。もしこの誓いを破らば、たとえ目がつぶれ肉が腐ろうとも、甘んじて受けよう。
アラーの名にかけて誓おう。
(ひざまずく)
?:アラーの名にかけて。


ムータミン(家弓家正)、エル・シド(納谷悟朗)


アラーの名にかけて忠誠を誓うムータミン(家弓家正)

*上記シーンから一言のみご紹介した記事です。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/437.html

***

ムータミンは劇中、時々見かけました。ムータミンがエル・シドを助けるシーンからの対話をご紹介します。


納谷悟朗、家弓家正

納谷:これはムータミン殿。
家弓:お久しぶりですな。
納谷:良い時に来て下さった。感謝します。
家弓:アラーのお導きです。
あなたはご自分の味方に裏切られたのですぞ。
納谷:味方に裏切られ、敵に救われるとは。我々を殺すことも出来たでしょうに。
家弓:私はあなたに永遠の友情を誓った。
納谷:もし私の力が必要な時には。
家弓:それは私の言う事です。

***

二人が共に戦ったバレンシアとの戦いからのセリフです。

家弓:ではこれから兵糧攻めと行きましょう。敵が速やかに降伏してくれるといいのですが。
納谷:サムラハスで戦われている陛下の事が気がかりだ。

***

バレンシアを落とした後で、皆がエル・シドに忠誠を誓いますが・・・。


納谷悟朗、家弓家正
エル・シドに王冠を捧げるムータミン

家弓:さぁ、エル・シド殿。我々はあなたに忠誠を誓います。どうかこの王冠を受けて頂きたい。
納谷:私はバレンシアを、我が主君アルフォンソ陛下のために、落としたのだ。
カスティール、レオ、並びにアストリアスの王にして、ザグント及びアルメナラ、カストレ及びアルカンタルを支配し、キリスト教徒とムーア人の王であられる、アルフォンソ陛下にこれを捧げる。
アルフォンソ陛下こそ、スペインの王なのだ。
家弓:何と気高いお心だ。だがこの事を知る王はいない。


ムータミンの大公の衣装、豪華ですね。

*家弓さんの「エル・シド殿」と言うセリフがとても印象に残っています。(言い難そうだったので。笑)

***

家弓さんがムータミン役でご出演の吹き替えはテレビ東京の物ですが、それ以前にフジでも放送しています。
私は残念ながらフジ版の記憶がほとんどありません。(拝見しているのか不明。)
この映画は3時間程の大作です。テレビ東京の吹き替えは2時間ぐらい(2時間半枠の放送だったのでしょうか?)でかなりカットされている様です。
フジは前後編、2週にわたって放送しており完全版に近かったのかもしれません。


納谷悟朗、今井和子(フジ)、此島愛子(テレビ東京)

「エル・シド」 El Cid 1961年 米 
1972年3月3日(金)、10日(金) フジテレビ ゴールデン洋画劇場

エル・シド(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):今井和子
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):小林清志
ウラカ王女(ジュヌビエーブ・バージュ):武藤礼子
アルフォンソ殿下(ジョン・フレイザー):内海賢二
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
アリアス(ハード・ハートフィールド):仲木隆司
ムータミン(ダグラス・ウィルマー):宮田光
ファニェス(マッシモ・セラート):島宇志夫

「エル・シド」 El Cid 1961年 米
1981年10月8日(木) テレビ東京

ロドリゴ・ディアス<エル・シド>(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
シメーン(ソフィア・ローレン):此島愛子
ムータミン&ナレーション(ダグラス・ウィルマー):家弓家正
サンチョ殿下(ゲーリー・レイモンド):仲村秀生
ウラカ王女(シュヌビェーフ・パーシェ):谷育子
アルフォンソ殿下:津嘉山正種
オルドニエス伯爵(ラフ・バローネ):渡部猛
ゴルマス伯爵<シメーンの父>:穂積隆信
ベン・ユサフ(ハーバート・ロム):今西正男
フェルナンド王(ラルフ・トルーマン):大久保正信
ドン・ディエゴ(マイケル・ホーダーン):清川元夢
上田敏也、加藤正之、日高吾郎、石森達幸、有本欽隆

***

オマケにエル・シド最期の出陣の場面からの写真です。

伝説ではエル・シドはこの時既に絶命しており、なきがらを馬にくくりつけて出陣したと言う事ですが、このへストンのメイクを見る限り、映画では少なくともまだ息はある様に思えました。
(前夜のシーンで、エル・シドが意識をなくすシーンがあります。その時息を引き取ったのかもしれませんが、私には重症の為、気絶した様に思えました。)


最期の出陣です。


ムータミンがエル・シドを気遣っている様に見えました。


伝説化するエル・シドです。

***

*自称吹替評論家様
*飛行鬼様
*IMDb、ウィキ資料他



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ベン・ハー

2014-10-10 | ヘストン
家弓家正さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

悟朗さんの次に好きだった方です。
お二人が共演されるといつも本当に嬉しく拝見していました。(笑)
今一番拝見したいのはデビッド・ジャンセンのTVシリーズ「追跡者」です。
お二人の演技が素晴らしく、また息の合った所が伝わってくる吹き替えでした。
「追跡者」に関しては何回か書いています。興味のある方は日誌内でご検索下さい。
また、別館に写真を載せた事があります。興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/25949318.html

追悼に、何故か最初に思い浮かんだ「ベン・ハー」(テレビ朝日版)から悟朗さんと家弓さんのシーンをご紹介します。
戦車レースでメッサラを破って勝利した後、ベン・ハーがピラトを訪ねるシーンです。
以前、悟朗さんのお誕生日企画で「ベン・ハー」をご紹介した時に、このシーンの後半の部分を載せました。
今回はこのお二人のシーンを全部ご紹介します。

悟朗さんと家弓さんの吹き替えは残念ながらこのシーンを全部カバーしていません。
途中が大きくカットされていますが、私はとても印象に残っています。(お二人のご共演だから。笑)
フジ版ではこのシーンは完全にカットされていました。

こちらはお誕生日企画で載せた物です。(一番下にあります。)

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/632.html


ピラト総督(家弓家正)
戦車レース開始の合図をするピラト

***

「ベン・ハー」(Ben-Hur 1959年・米)
1981年5月10日、17日(テレビ朝日)
ベン・ハー(チャールトン・ヘストン):納谷悟朗
ピラト(フランク・スリング):家弓家正

画面が暗いですがピラトの邸宅でのシーンから。

家弓家正、納谷悟朗

もう一枚(笑)

家弓家正、納谷悟朗

納谷:ご用と言うのは?
家弓:あの勝利で君にも運が開けたよ。君の父上の執政官から、ことづてがある。
納谷:アリアスから?
家弓:名誉な事だぞ。君はローマ市民になった。
(ベン・ハー無言)
家弓:嬉しくないのか?
納谷:私は今、死の谷からここへ来ました。母と妹は死ぬまであそこで暮らさなければなりません。ローマのお陰で、重い病気にかかり、もう何の望みもないのです。
家弓:聞いたよ。気の毒だった。

この後の部分はカットされており、最後の方に繋がっています。

(ベン・ハー、アリアス家の指輪を外して)
納谷:アリアスに返して下さい。
とてもこれをはめている気にはなれません。
(ピラト、指輪を受け取る。ベン・ハー、去りかける)
家弓:アリアスの口添えがあっても、君がここで面倒でも起こしたら、もうかばえないぞ。
もう一度考え直せ。

(ピラト、壇上へ上がる)

家弓:ユダヤから立ち去った方がいい。
これは忠告だ。

***

悟朗さんも家弓さんも、もうお二人ともいらっしゃらないんだと思うと本当に淋しいです。
お二人の追悼にご共演作のご紹介を何回か続けたいと思っています。



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シークエスト 20話

2014-10-02 | ヘストン
「シークエスト」 第20話
役名:アバロン(チャールトン・へストン)

TVシリーズ「シークエスト」にへストンがゲスト出演したエピソードです。
ちゃんと悟朗さんが吹き替えて下さって嬉しかったです。


アバロン(チャールトン・へストン):納谷悟朗 Universal、AMC photo


シークエストDVDカバー
石田彰、阪脩、野沢由香里

***

へストンはカメオ出演なのかも?と思ったのですが、結構出番がありました。
19分頃から最後までそれなりに登場していました。

地上を捨てて海底で生きるアバロンですが、彼の過去は水中呼吸の研究で有名なフランクリン・ワイズ博士でした。
水中呼吸の人体実験を行い、実験中に犠牲者が出た為1953年に自殺した事になっていました。
あとで本人が「研究が禁止されて消えるよりなかった。」と説明しています。
海底では長生き出来るそうで、彼は現在推定135歳ぐらいとの事でした。

アバロンのプロフィールが画面に出た時に、この写真が使われていました。

1953年当時?のアバロン
「大いなる西部」(1958年作品)の写真ですよね??(笑)


「大いなる西部」のへストン

***


へストン(納谷悟朗)

少しセリフを書き出したのでご紹介します。

? 「ミカは見つからないお父さん。ごめんなさい。」
納谷 「きっと陸(おか)に上がったんだ。」
? 「どうして?」
納谷 「見たかったんだ。何もないのに。海底こそ人類の新しい世界で陸(おか)は過去のものだ。
我々は生きているが、地上は滅びようとしている。見つけてくれ。」
? 「戻りたくないと言ったら?」
納谷 「ミカの人生は海底にしかない。この世界を、捨てる事は、死を意味する。」

と言っていたんですが、ラストでは「行かせてやれ。ミカの選んだ道だ。」と、結構簡単に行かせていました。(笑)


アバロンの娘ミカ(沢梅陽子)

納谷 「海はパラダイスであるべきだ。ここはパラダイスだよ。」
納谷 「海は地球の血液だ。」


納谷悟朗、大川透(ほとんど見えませんが。笑)

大川 「私をどうする?」
納谷 「帰りたきゃどうぞ。」
大川 「どうやって?」
納谷 「君を魚にすればいいだろう。」

***

このアバロンと言う人は本当に海が好きなんですね。
「ゴジラ対メガロ」のシートピアの司令を本当にへストンに演って欲しくなりました。(笑)

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/471.html

***

<キャスト>
悟朗さんは一番最後に別枠でお名前がクレジットされていました。

「シークエスト」  
SeaQuest DSV 
第20話(第21話?) 「深海一万メートルの人魚」
1-19 Abalon (本国放送 1994年5月1日) 
1996年12月16日 日本テレビ

ブリッジャー大佐:阪脩
ドクター・ウェストファレン:野沢由香里
ヒッチコック少佐:湯屋敦子
フォード中佐:大川透
ルーカス:石田彰
オニール:入江崇史
グレイグ:田中正彦
クロッカー:辻新八

ボブ・バラード:小形満
ミカ:沢梅陽子
ビフ:後藤敦
ジュリアナ:増田ゆき
シェン:坪井智浩
ケイマン:高瀬右光
警官1:長島雄一
警官2:小野英昭

アバロン:納谷悟朗

<日本語制作スタッフ>

翻訳:木原たけし
演出:佐藤敏夫
調整:荒井孝
制作:東北新社

フォーマット編集:田中良男(グロービジョン)
制作デスク:野島直美
プロデューサー:藤本鈴子(日本テレビ)

***

オマケです。


「メトロポリス」より(1927年独) metropolis1927.com Photo

最初にへストンが見ていた映画です。
サイレントだそうですが、1927年にこのアンドロイドのデザインはスゴイと思いました。

***

*海外ドラマ総合データベース資料
*ウィキ、IMb他



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