自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

駅馬車

2016-04-28 | 持ち役吹き替え

大平さんの追悼をもう少し続けます。
「駅馬車」のシーンから少しだけセリフをご紹介します。

大平さんの役は飲んだくれの医師、ブーン先生です。
他も名優ぞろいですね。(声も向こうの俳優さんも)

***

馬車の中でのシーンからです。


ピーコック(清川元夢)、ブーン先生(大平透)
ピーコックの帽子がシャーロックホームズみたいですね??(笑)


リンゴ・キッド(納谷悟朗)

宮川: お前があのリンゴキッドか。
納谷: 友達はリンゴって呼んでるよ。キッドはニックネームさ。本名はヘンリーだ。
大平: ヘンリー。えー、わしは君の家族知っとる。足を折ってわしが見てやったの君じゃなかったか?馬から落ちたとか言って。
納谷: ブーン先生かい?
大平: その通りだ。あれは確か私が軍隊除隊になったばかりの頃だったな。反乱軍のいくさが終わって。
北村: 南部同盟軍と言って頂きたいですな。
大平: わしゃあそんな軍隊は知らん。
納谷: 足を折ったのは俺の弟さ。ぐうたら先生だったが、腕は確かだった。
大平: いやありがとう。仕事で褒められるのは嬉しいもんでな。
清川: はあ、同感。
大平: それでわしが足を直してやったその弟はどうした。
納谷: 殺されたよ。


頭取(宮川洋一)、ルーシー(鈴木弘子)


ダラス(武藤礼子)、頭取(宮川洋一)


ハットフィールド(北村弘一)

***

有名な映画ですが、突き詰めると、駅馬車に乗ってローズバーグへ行くと言う話しですよね。
それなのに面白いから、本当に凄いと思います。
皆さんの演技力も最強でした。

小林昭二さんの「駅馬車」の吹き替えは存在しません。
ジョン・ウェインの代表作を一度はお演りになりたかったのではないでしょうか。

私は悟朗さんのジョン・ウェインでは「駅馬車」が一番好きです。

***

<2018年12月31日追記>

スクリーン誌のインタビューで小林昭二さんが「駅馬車」を吹き替えた事があると仰っていたそうです。(向こう水様情報)
こちらに記事を載せました。

https://blog.goo.ne.jp/nayagorofan/e/97ea1632f489e0d97ea16fb15ff0f94f


***

ジョン・ウェインの吹き替えに関して、大平さんがお話なさっていた事がありました。(「とり・みきの映画吹替王」14ページ)

『私はこういものはディレクターの好みでやるんじゃなくて、お客さんのイメージ、お客さんの耳にしっかり残っているものを大切にすべきだと思いますよ。
たとえばジョン・ウェインが納谷悟朗に代わっても、納谷悟朗も、もちろん上手いですけど、でもやっぱり小林昭二はそれなりのものを持っていた。
あれはたんなる局と小林昭二とのちょっとしたトラブルで降ろされちゃっただけのことですから、そういうものがあっちゃいけないという気がするんですよ。
そういうものを乗り越えて、やっぱりお客さんあっての、視聴者があってのテレビなんだからと思います。(後略)』

大平さんはお客さんが第一と仰って下さっていますね。
悟朗さんがダメと仰っている訳ではなくて、お客さんが一番欲している物を・・・と仰っているのだと思います。
吹き替えファンには有難いお言葉だと思いました。

***

「駅馬車」
Stagecoach 1939年 米
1975年12月28日(日) NET 日曜洋画劇場

リンゴ・キッド(ジョン・ウェイン):納谷悟朗 
ダラス(クレア・トレバー):武藤礼子
カーリー(ジョージ・バン・クロフト):川久保潔
ルーシー(ルイズ・フラット):鈴木弘子
医師(トーマス・ミッチェル):大平透
頭取(バートン・チャーチル):宮川洋一
バック(アンディ・デヴァイン):相模太郎
ハットフィールド(ジョン・キャラダイン):北村弘一
ピーコック(ドナルド・ミーク):清川元夢

鎗田順吉、仲木隆司、水鳥鐵夫、上田敏也、田中康郎、今西正男
渡辺典子、石森達幸、緑川稔、島木綿子、鈴木れい子

***

*ウィキペディア、IMDb他

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スパイ大作戦 ダイヤモンド作戦

2016-04-21 | スパイ大作戦
大平透さんのご冥福をお祈り致します。
大平さんと言うと、私はやはり「スパイ大作戦」の指令の声を一番最初に思い浮かべました。

「スパイ大作戦」の完全版DVD(第1シーズン)で、大平さんの指令の新録を何回か拝聴しました。
何故か大平さんの追録に関しては、DVDの箱のキャスト等に何も書かれていません。(他の方は「納谷悟朗/納谷悟朗」の様に明記されているのに、大平さんだけは「大平透」とだけ載っていました。)

追悼に、大平さんが新録なさった指令を1つご紹介します。
第19話「ダイヤモンド作戦」です。


指令の声(大平透)


指令を聞くダンです。(若山弦蔵)

<オリジナルの指令>
『』の部分が新録されています。その部分はこの下にご紹介します。

大平:おはようブリッグス君。
今君が見ているのはヘンリック・ダルバードと言って、アフリカの小さな国ロンブワンダにおいて権力を握り、自らその国の首相を名乗る人物である。
ダルバードの政治はまったくの独裁で、学校も作らず病院も建てず、しかもロンブワンダの200万国民はいつも飢えに苦しんでいるという有様だ。

『最近土着民たちが、国内のあるところでダイヤモンドを発見したが、天然ダイヤとしては世界最大2万7000カラット近くあり、価格にして3億ドルはするだろうともっぱらの噂である。』

首相ダルバードはこのダイヤを発見者達の手から取り上げ、それを売却し、その金で領土を広げようと計画している。
そこで君の使命だが、ダルバードの計画をくい止め、ダイヤモンドを発見者達の手に返すことにある。
例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。
なおこのテープはただちに処分してくれたまえ。
成功を祈る。

<DVD完全版の指令>
上記『』の部分です。

大平:『最近先住民達が、国内のあるところでダイヤモンドを発見したが、天然ダイヤとしては世界最大2万7000カラット近くあり、価格にして3000万ドルはするだろうともっぱらの噂である。』

***

この指令に関してはオリジナルの「土着民」と言うのが問題だった模様です??
あとは数字に変更がありました。

この指令の後にメンバーの打ち合わせのシーンがありますが、DVDではこの部分が丸ごと新録になっていました。
TV放送時の吹き替えを持っているので、聴いてみたのですが、特に不都合な単語や数字は出てきませんでした。
再放送時に、この部分を丸ごとカットしているバージョンがあった様です。

このミーティングのシーンが、後年の皆さん全員の新録になっていたのがとても嬉しかったです。
その反面、この場面の吹き替えが残っているバージョンも再放送していた事があり、メーカーさんがDVDを作る際に、いろいろなカットが存在する事を認識していらっしゃらなかった模様なのが少し残念です。
違うカットを捜して、それぞれのカット部分を補足して、最初の放送時の吹き替えに近づけて欲しかった気持ちもあります。
本当は両方入れて欲しいですが、それはもう無理ですね。

1話でも良いので、初回放送時の吹き替えを再現して欲しかったです。
あとは1話でも良いので、1話丸ごと新録して欲しかったです。
(欲張りなファンでスミマセン。笑)


最初の打ち合わせの場面です。


宝石商(武内文平/追録キャスト不明)


シナモン(山東昭子/弥永和子)、ダン(若山弦蔵/若山弦蔵)


ローラン(納谷悟朗/納谷悟朗)


バーニー(田中信夫/田中信夫)、ウィリー(小林修/小林修)

***

大平さんも若山さんも参加下さった第1シーズンのDVDは、今思うと本当に貴重になりました。
鬼籍に入られた方が沢山いらっしゃいます。
本当にあの時にしか出来なかった追録ですね。
皆さん本当に有難う御座いました。

***

第19話「ダイヤモンド作戦」 
1-19 The Diamond 1967年2月4日 本国放送

ダン・ブリッグス(スティーブン・ヒル):若山弦蔵
ローラン(マーティン・ランドー):納谷悟朗
シナモン(バーバラ・ベイン):山東昭子
バーニー(グレッグ・モリス):田中信夫
ウィリー(ピーター・ルーパス):小林修

ダルバード首相(ジョン・ヴァン・ドレーン):大木民夫
イアン・マクラウド警部<IMF>(アイバー・バリー):中村正
ダンが指令を聞きに行く所に居た人:千葉耕市
ハンス・ヴァン・ミル(宝石屋)<IMF>(ハリー・デービス):武内文平

指令の声:大平透

追録:大平透、若山弦蔵、納谷悟朗、田中信夫、小林修、弥永和子
武内さんの代役、大木民夫

***

*スパイドラマ倶楽部様
*IMDb他


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復讐のガンマン ジャンゴ

2016-04-15 | 吹き替え
先日cabin様が掲示板で、悟朗さんのマカロニで放映して欲しい作品として「復讐のガンマン/ジャンゴ」を上げて下さいました。
日誌をチェックした所、この作品を載せた事がなかった様です。
残念ながらキャスト詳細が分からないのですがこの機会に載せます。
この吹き替えを拝見しているか良く分かりません。(土下座)

キャスト詳細がお分かりの方がもしいらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸いです。

<2016年4月19日追記>
cabin様がキャスト詳細をお調べ下さいました。
本当にどうも有難う御座いました。
なお配役の特定は出来ないと言う事で、cabin様の想定だそうです。
お手数をお掛けしました。有難う御座いました。

*資料は地方紙のTV欄だそうです。


「復讐のガンマン ジャンゴ」のポスター


ジャンゴ役のアンソニー・ステファンさん(納谷悟朗)

***

「復讐のガンマン/ジャンゴ」 
復讐のガンマン・ジャンゴ
復讐のガンマン ジャンゴ
W Django! 1971年 伊
米題  Viva! Django 
米別題 A Man Called Django!
1975年1月18日(土) NET 土曜映画劇場

ジャンゴ(アンソニー・ステファン):納谷悟朗
カランザ(グラウコ・オノラート):渡部猛
ジェフ(ステリオ・カンデッリ):西田昭市
トンプソン(リカルド・ピッツティ):田中康郎
ゴメス(クリス・アヴラム):大木民夫
ローラ(エスメラルダ・バロス):
パコ(ドナト・カステラネッタ):雨森雅司

予告からのキャプチャです。
名前が載っている方が分かり易いと思いそのまま使いました。(笑)


ジャンゴ(アンソニー・ステファン):納谷悟朗


カランザ(グラウコ・オノラート):渡部猛


ジェフ(ステリオ・カンデッリ):西田昭市


ゴメス(クリス・アブラム):大木民夫

***

*評論家様
*cabin様
*IMDb他

IMDbの資料と別資料のキャストが違っていました。(役名が入れ替わっている部分が多々ありました。)
グーグルで出たキャストが分かり易かったのでそれを参考にしています。
役名が間違っている可能性がありますがご了承下さい。


グーグルの資料です。(笑)



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ルーシー・ショー ジョン・ウェインと大西部劇

2016-04-07 | TV吹き替え
DVD版の「ルーシー・ショー」で、悟朗さんがジョン・ウェインを吹き替えていらっしゃったとJX様に教えて頂きました。
私は新録版のルーシーを見た事がなく、全く知りませんでした。
教えて頂きどうも有難う御座いました。
(かなり前に教えて頂いたのですが、そのままになってしまい今頃書いています。JX様、折角ご教示頂いたのに遅くなって済みませんでした。)

ジェネオンのDVD(2005年)に入っている吹き替えですが、調べた所1999年のビデオ用に新録した吹き替えだった様です。
いずれにしても悟朗さんの最後のジョン・ウェインですね。
拝見出来て嬉しかったです。

とは言え、私は高橋さんのルーシーで育ったので、やはり高橋和枝さんの吹き替えも拝見したいです。
2006年にスーパーチャンネルで高橋さんのルーシーを放送したそうでなので、音源はある様です。
どうして高橋さんの吹き替えを入れなかったのか分かりませんでした。(完全版の吹き替えが必要だったという事なのでしょうか?)
新録したから悟朗さんのジョン・ウェインを拝見出来た訳ですが、高橋さんのルーシーもDVDに入れて欲しかったです。


「ルーシーショー」のルシール・ボールさん(高橋和枝、雨蘭咲木子)
ルーシー・ショー ルーシーショウ ルーシー・ショウ

***


「ジョン・ウェインと大西部劇」より
ジョン・ウェイン、ルシール・ボール


ジョン・ウェインさん(納谷悟朗)とピアス役のモーガン・ウッドワードさん(声不明)

第5シーズン10話 「ジョン・ウェインと大西部劇」(「愛しのジョン・ウェイン様」)
5-10 Lucy and John Wayne 1966年11月21日 本国放送
1999年1月13日 ビデオ版吹き替え (東芝EMI)
2005年9月22日 DVDにビデオ版吹替収録 (ジェネオン)

ルーシー(ルシール・ボール):雨蘭咲木子
ムーニーさん(ゲール・ゴードン):広瀬正志
メリー・ジェーン・ルイス(メリー・ジェーン・クロフト):沢田敏子
ジョン・ウェイン(本人):納谷悟朗

***

セリフをほんの少しだけご紹介します。(笑)


ジョン・ウェインさんの左は監督役のジョセフ・ルスキンさん。
ルスキンさんは、時々「スパイ大作戦」等でお見かけした俳優さんです。
残念ながら私には声は分かりません。

監督: ジョン、彼女を追い出さなくていいのか。シーンが大なしになっちまうぞ。
納谷: いや。シーンよりファンが大事だからな。

悟朗さんに「ファンが大事」と仰って頂いて嬉しかったです。(笑)

***

KAMEちゃん。様に高橋和枝さん版のこのエピソードのキャストを教えて頂きました。有難う御座いました。
ジョン・ウェインは定番の小林昭二さんだったそうです。
拝見しているのだと思いますが残念ながら記憶にありません。
すごいキャストですね!(笑)

第69話 「ジョン・ウェインと大西部劇」(愛しのジョン・ウェイン様)
5-10 Lucy and John Wayne 1966年11月21日 本国放送

ルーシー(ルシール・ボール):高橋和枝
ムーニーさん(ゲール・ゴードン):内海賢二

ジョン・ウェイン(本人):小林昭二
監督(ジョセフ・ルスキン):千葉耕市
ピアス(モーガン・ウッドワード):大木民夫
メリー・ジェーン・ルイス(メリー・ジェーン・クロフト):姫ゆり子
ウェイトレス(ケイ・スチュワート):島木綿子
助監督(ブライアン・オバイロン):勝田久
カメラマン():北村弘一
俳優役():嶋俊介

上記のキャプチャの使い回しも入っていますが・・・(笑)


監督(千葉耕市)、ジョン・ウェイン(小林昭二)


ジョン・ウェイン(小林昭二)、ピアス(大木民夫)

***

KAMEちゃん。様に高橋さんの「ルーシー・ショー」での悟朗さんと太一郎さんのゲスト作も教えて頂きました。
有難う御座いました。

88話 「犯人をつかまえた!」
6-23 Lucy and Sid Caeser 1968年3月4日 本国放送
ルーシー:高橋和枝
シド・シーザー(本人):納谷悟朗


シド・シーザーさん(納谷悟朗)
画質が悪いですが。(苦笑)

***

太一郎さんのゲスト作です。

「ディーン・マーチンとデイト」
4-21 Lucy dates Dean Martin 1966年2月14日 本国放送
ルーシー:高橋和枝
ディーン・マーチン(本人):広川太一郎


ルーシー(高橋和枝)とディーン・マーチンさん(広川太一郎)

本国ではディーン・マーチンとのデイトをバレンタインデーに放送したんですね。
マーチンさんの目がねも素敵です。(笑)

***

なおジョン・ウェインは「アイ・ラブ・ルーシー」にもゲスト出演しています。
声が何方だったのか残念ながら分かりません。
スターがゲストの話では、私はウィリアム・ホールデンのゲスト作をとても良く覚えているのですが、声の記憶は全くありません。

以下は参考です。

「アイ・ラブ・ルーシー」のジョン・ウェインのエピソード
第5シーズン2話 Lucy and John Wayne 1955年10月10日 本国放送 (邦題不明)

原題は「ルーシーショー」の時のジョン・ウェインの回と全く同じだそうです。(笑)

ウィリアム・ホールデン
第4シーズン16話 Hollywood at last 1955年2月7日 本国放送 (邦題不明)

***

*JX様
*KAMEちゃん。様
*ウィキ、IMDb他


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