自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

スパイ大作戦 海の底で口を割れ!

2015-03-27 | スパイ大作戦
「スパイ大作戦」
第88話 「海の底で口を割れ!」
4-7 Submarine (本国放送 1969年11月16日)

パリスの登場する「スパイ大作戦」の中からもう1話ご紹介します。
トリックの中でも特に大掛かりで、とても印象に残っています。

25年間戦犯として服役し、サドナー大佐に尋問されつつも口を閉ざし続けたシュトルマン。
刑期を終え釈放の迫った彼の口を割り、サドナー大佐側を出し抜いて、ナチの秘密口座番号を聞き出すのが今回の使命です。

***

ラストシーンのサドナー大佐の笑いが本当にスゴイですが、その少し前のパリスのシーンです。
いきなりラストの方でスミマセン。(笑)でも、とても鮮明に覚えていたシーンです。

「潜水艦」が猛攻撃を受ける中、「敵」にやられたと思わせる為、死体の一つも浮かせようとジムが扮した艦長に銃をつけられるパリスです。


納谷:そんな。そんな無茶な。止めてくれ。た、たのむ。勘弁してくれ。


脱出ハッチに押し込まれたパリス。
「潜水艦」の中からはパリスの声は聞えませんが、演技を続けるパリス。
外のバーニー達には声が聞えていました。


納谷:やめてくれ。やめろ、人殺し。開けてくれ。頼むから艦長。
おい、艦長。こんな事しやがって、どうせ貴様も今に・・・

ニモイさんはずぶ濡れになって熱演していました。
悟朗さんも熱演です。(笑)

***


「潜水艦」の外です。(倉庫の中)
指揮を取るのは勿論バーニー。(笑)


ジム(若山弦蔵)とシュトルマン(北村和夫)

最後にシュトルマンが秘密口座の番号をペラペラ喋っていました。(笑)

北村:私のSS番号、77326だ。分かったか艦長。スイスナショナル銀行の77326だ。

今回もジム達は見事に任務を達成しました。

<蛇足>
口を割らせた手際は見事でしたが、口座番号は自分のSS番号と同じ・・・ってほとんどパスワード「123456」のレベルじゃないでしょうか?(笑)
しかもご丁寧に彼はこの番号の刺青までしています。
サドナー大佐は25年間も尋問していたのなら、せめてこういう番号とか生年月日とか、簡単すぎる番号の口座がないか一応チェックしてみた方が良かったですね???(笑)まさに灯台下暗しでした。(笑)

なお原語ではシュトルマンは「チューリッヒ・ナショナル・バンク」と言っていました。


ラストのサドナー大佐(宮川洋一)の笑いです。
長年かかって口を割れなかった彼。ジム達にまんまとしてやられた大佐の笑いが本当に圧巻でした。
この部分は原音になっていました。ここも宮川さんに吹き替えて頂きたかったです。

***

4-7「海の底で口を割れ!」 Submarine

トレーシー(リー・メリーウェザー)<IMF>:平井道子
サドナー大佐<尋問官>(ラモン・ビエーリ):宮川洋一
クルーガー・シュトルマン:北村和夫(スパイドラマ倶楽部様)
軍曹(ジーン・ティバーン):山田康雄
ロストフ(ラズコフ?)大尉(ウィリアム・ウインターソロ):田口計
サマーズ(スティーブ・ロンドン)<IMF> スティーヴ・ロンドン

***

ジム:若山弦蔵
パリス:納谷悟朗
バーニー:田中信夫
ウィリー:小林修
司令の声:大平透

***


今回もハートフォード・レパートリー劇団が登場していました。
この中の右上の劇団員に注目。


彼は最初の打ち合わせにも参加していました。
バーニー、劇団員の一人ソマーズ、ウィリー

見覚えのあるお顔だと思ったら、「アンタッチャブル」で悟朗さんが吹き替えられたスティーブ・ロンドンさんでした。
ちゃんとクレジットされており役名もありました。セリフは一言でしたが。(笑)
ロンドンさんの「スパイ大作戦」のゲスト出演はこれ1話のみの様です。

「アンタッチャブル」でのスティーブ・ロンドンさんの写真はこちらをご覧下さい。
この記事を書いた時(2014年1月)はロンドンさんはご存命でしたが、今回チェックした所それから半年後に他界なさっていました。(2014年6月14日)
御冥福をお祈り致します。

http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/757.html


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盲目ガンマン

2015-03-18 | 吹き替え
前回ご紹介した「スパイ大作戦」の「移植手術を演出しろ!」にゲスト出演していたロイド・バティスタさん(サマンダル王子役)を悟朗さんが吹き替えられた映画「盲目のガンマン」(「盲目ガンマン」)です。

この作品、昔拝見した事がある様なのですが詳しくは覚えていません。
「盲目ガンマン スペシャル・エディション」(2007年09月26日発売)に吹き替えが入っていますが、内容が苦手な部類だったので、購入リストの下の方になっていて、そのまま忘れてしまっていました。(土下座)
アマゾンへ行ってみたら現在も購入可能でした。(但し値段は下がっていません。)
もし廉価版が登場した暁には拝見させて頂こうと思います。(笑)

と言う訳で、写真を少し載せる程度ですがご紹介させて頂きます。(苦笑)


盲目のガンマン DVDカバー
バティスタさんとトニー・アンソニーさん

「盲目のガンマン」のバティスタさんはかなり悪人の様です。
髪やひげがワイルドで、「スパイ大作戦」での王子役(と言っても、これも悪役でしたが)とはかなりかけ離れた感じです。
でもお顔立ちはどちらかと言うとやはり実は上品な部類ではないでしょうか?(笑)
この役ではヒゲなどで、顔が半分隠れ気味なので助かっていますが・・・(???笑)


「盲目のガンマン」のロイド・バティスタ(納谷悟朗)
リンゴ・スターの兄役です。(山賊の首領)


トニー・アンソニー(前田昌明)
*悟朗さんは、「暁の用心棒」でトニー・アンソニーの吹き替えもなさった事があります。

「盲目のガンマン」 (TV放送時タイトル「美女50人とさすらいの用心棒」)
Blindman 1971年 伊
1976年2月27日(金) フジ ゴールデン洋画劇場

よそ者(トニー・アンソニー):前田昌明 
ドミンゴ(ロイド・パティスタ):納谷悟朗 ロイド・バチスタ 
キャンディ(リンゴ・スター):伊武雅之
(アグネタ・エケミール):八並映子 
(マグダ・コノプカ):平井道子 
(マリサ・ソリナス):弥永和子 

宮内幸平、飯塚昭三、曽我部和行 

***

<オマケ>


「The Silent Stranger」のロイド・バティスタさん(中央)

ロイド・バティスタさんが日本でロケしたマカロニウェスタンです。
今回検索していてこの写真を見かけて、「何これ??」と思い(笑)、もう少しチェックしました。
日本語のタイトルが分からなかったのですが、日本未公開の様です???
(日本でロケして日本未公開なんて有り得るのかどうか分かりませんが??)

この作品もトニー・アンソニーさんが主役/制作していました。
アンソニーさんとバティスタさんはお友達なんでしょうか。(笑)
アンソニーさんのよそ者が日本へやってくるというストーリーです。


顔が見えませんが、このガトリング砲(??)を連射しているのはバティスタさんです。(笑)


トニー・アンソニーさんとバティスタさん

「The Silent Stranger」 1968年 伊、米、日

よそ者(トニー・アンソニー)
外人(アメリカ人)(ロイド・バティスタ)
(大前均)
(北村英三)

映画の一部を拝見しましたが、日本人俳優は日本語で話しており、アンソニーさんとバティスタさんは英語なのでとても見やすかったです。
内容も「盲目ガンマン」より私には楽しめそうな映画でした。(笑)

トニー・アンソニーさんもバティスタさんも、日本で撮影なさった事があると思うと何だか楽しいですね。(笑)

***

もう1作、お二人のご共演です。

「Get Mean」 1975年 伊

よそ者(トニー・アンソニー)
ソンブラ(ロイド・バティスタ)
エリザベス・マリア姫(ダイアナ・ロリス)


「Get Mean」のポスター 


「Get Mean」のバティスタさん

ロイド・バティスタさん(Lloyd Battista)はオハイオ州クリーブランドのご出身だそうですが、どういうご家系なのか詳細は分かりませんでした。
類似の名前「Batista」は、シチリア系のお名前だそうです。バティスタさんもやはりイタリア系でしょうか。
ちょっとエキゾチックな感じもするお顔ですね。

***


近年のバティスタさんです。

バティスタさんもトニー・アンソニーさんもご存命だそうです。

***

*アマゾン、IMDb他


コメント (2)
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スパイ大作戦 移植手術を演出しろ!

2015-03-12 | スパイ大作戦
「スパイ大作戦」
第89話 「移植手術を演出しろ!」
4-11 The Brothers (本国放送 1969年12月14日)

レナード・ニモイさんの追悼に久しぶりに「スパイ大作戦」から少しご紹介します。

このエピソードでは、「スパイ大作戦」お得意の大掛かりなトリックの中でもかなり凝っている(と私は思いました。笑)腎臓移植手術が登場します。
今回の任務は、中近東の石油国で弟のサマンダル王子に監禁されている兄の王を救出する事。
女性スパイとしてイリナが参加していました。


中近東の石油国にやって来たイリナ(池田昌子)、パリス(納谷悟朗)、ジム(若山弦蔵)
パリスは石油王でプレイボーイのタキス・デミトリアスに扮しています。
イリナはその女友達、ジムは彼の主治医のドクター・シュミット(実は腎臓科の権威、ドクター・ムルハウザー)です。
パリスのサングラスが最強です!(笑)


人が沢山必要な時に登場する劇団の一つ、ハートフォード・レパートリー劇団。
今回は移植手術のスタッフ(看護婦等)に扮していました。

***

短いシーンですが、セリフをご紹介します。


サマンダル王子(中田浩二)

中田:ああ、フェルネィのコニャック。
納谷:手土産です。もうこの手は世界に何本も残っていない様です。
実は本日伺いましたのは、重大な用件でして。
中田:王は、今留守ですが、留守中は私が取り仕切る事になっています。


サマンダル王子の言葉を聞いてニモイさんがスポックの様な表情(?)を披露。(笑)
「スパイ大作戦」の中で、パリスがスポックの様に片眉を上げるのを時々見かけました。(笑)


「フェルネィのコニャック」
どういうお酒なのかと思い検索してみたのですが、分かりませんでした。(笑)
悟朗さんが仰る様に、本当に世界にもう何本も残っていなかったんでしょうね???(笑)

***

サマンダル王子の腎臓がとても悪いと信じさせ、兄の王の腎臓を移植する事になります。
何処に監禁されているのか分からない王を、連れてこなければならない状況に持って行き、手術中に王と王子を入れ替えるという筋書きです。
皆が「手術中」、バーニーとウィリーがその真下の地下で延々と作業を行っていました。
この二人、本当に縁の下の力持ちです!(笑)


「手術中」のIMFメンバー
ジムとパリス以外はハートフォード・レパートリー劇団の皆さんです。


ジムと、サマンダル王子の主治医ドクター・ラバシと入れ替わり、手術室にいるパリス。

今回もそれぞれが自分の役をてきぱきとこなして、見事な手際でした。

***

4-11「移植手術を演出しろ!」 The Brothers

サマンダル王子(ロイド・バティスタ):中田浩二
ハタフィス大佐(ジョセフ・ラスキン):天草四郎(スパイドラマ倶楽部様)
イリナ<IMF>(ミッシェル・キャリー):池田昌子
記者():納谷六朗
ドクター・ラバシ(リー・バーグリー):千葉耕市
執事:?

***

ジム:若山弦蔵
パリス:納谷悟朗
バーニー:田中信夫
ウィリー:小林修
司令の声:大平透

***

ニモイさんの追悼として別館に載せた物です。
興味のある方はご覧下さい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nayagorofan/33307775.html


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悟朗さん

2015-03-05 | その他


悟朗さんの三回忌になりました。
ご冥福をお祈り致します。

悟朗さん、宇宙の彼方で、いつかまた舞台を拝見させて下さいネ!

***

ジュリー・アンドリュースの映画「スター!」から、少しだけ写真をご紹介します。
劇中に舞台のシーンが沢山あるのですが、残念ながらその部分の吹き替えがありません。
ぜひ拝見したかったです。


舞台「個人生活」(1930年、ノエル・カワード作 Private Lives)
アマンダを演じるガートルード・ローレンス(ジュリー・アンドリュース)とエリオットを演じるノエル・カワード(ダニエル・マッセイ)
*吹き替えはありませんが、配役は武藤礼子、納谷悟朗です。

もしこの舞台を吹き替えるとすると、舞台の役のエリオット、それを演じているノエル・カワードを演じるダニエル・マッセイの声と言う、三重の複雑さです。(笑)

昔「ベン・ハー」(テレ朝版)を拝見した時に、悟朗さんはへストンとベン・ハーのどちらを演じていらっしゃるのだろう?と思いました。
すると、へストンは既にそこにいるので無視出来ないと言う様な事を仰っていました。
そうか、悟朗さんは「へストンのベン・ハー」を演っていらっしゃるんだな!とその時思いました。(笑)

上記舞台のシーンは本当に何重にも役が絡まっているので、とても興味が沸きました。
勿論そこまで複雑に考えて吹き替える訳ではないでしょうが・・・。

悟朗さんが吹き替えられたダニエル・マッセイさんはそれ程有名ではないと思いますが、演技的には名優でいらっしゃいました。

主役のジュリー・アンドリュースはそれこそ「スター」ですから、ジュリー・アンドリュースを無視する事は絶対に出来ないでしょう。
もしこの部分の吹き替えがあったとしたら、武藤さんの演技力を堪能させて頂けたのでは?と思います。


「個人生活」の舞台のシーンから。ジュリー・アンドリュース(武藤礼子)
イヤリングが特に好きです!
画質があまり良くないですが、イヤリングをご紹介したくて載せました。(笑)


同シーンのダニエル・マッセイ(納谷悟朗)


「個人生活」の舞台から。
本物のノエル・カワード先生とガートルード・ローレンスです。


「スター!」のジュリー・アンドリュース(武藤礼子) 
ゴージャスですね!


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