自称納谷悟朗後援会日誌

ファン歴50年の自称後援会長が、納谷悟朗さんの作品をご紹介しています。

ジャック・パランス

2006-11-26 | 吹き替え
持ち役以外の吹き替え
ジャック・パランス
(Jack Palance 1919年2月18日~2006年11月10日)


ジャック・パランスさん
(2016年11月23日 写真を載せました。)

先日ジャック・パランスさんがお亡くなりになりました。
パランスさんの吹き替えと言うと、普通、大塚周夫さんや小林清志さんを思い浮かべると思います。
以前評論家様に資料を頂いた時に、悟朗さんが複数回吹き替えられた役者のリストを作った事があるのですが、意外な事にパランスさんも結構アテていらっしゃいました。
簡単なリストのみ作成していましたが、この度、評論家様に詳しいキャストもご教示頂きましたので、この機会にご紹介したいと思います。

私は、パランスさんは、やはり「シェーン」等が一番印象深いです。
あとは、アカデミー賞の時の腕立て伏せが忘れられません。(笑)
ご冥福をお祈り致します。

リストはテレビ放送順です。
お礼:自称吹替評論家様。本当にありがとう御座いました。

***

「地獄の戦場」(Halls of Montezuna 1950年・米)
1970年1月19日(TBS)
ロバート・ワグナー:仲村秀生
リチャード・ウィドマーク:大塚周夫
ジャック・パランス:納谷悟朗
リチャード・ブーン:小林清志
レジナルド・ガーディナー:富田耕生

「異教徒の旗印」(Sign of The Pagan 1954年・米)
(テレビ放送題名「アッチラ大王」)
1970年4月25日(NET/テレビ朝日)
ジャック・パランス:納谷悟朗
ジェフ・チャンドラー:小林昭二
ジョージ・ドーレンツ:島宇志夫
リュドミラ・チェリーナ:里見京子
リタ・ガム:池田昌子

「暗黒の恐怖」(Panic in The Streets 1950年・米)
1970年9月12日(NET/テレビ朝日)
リチャード・ウィドマーク:大塚周夫
ジャック・パランス:納谷悟朗
ポール・ダグラス:真木恭介
ゼロ・モステル:滝口順平
ガイ・トマジャン:石井敏郎

「ビザンチン大襲撃」
(Rosmunda e Alvoino 米題:Swords of The Conqueror 1962年・伊)
1970年10月10日(NET/テレビ朝日)
ジャック・パランス:納谷悟朗
ガイ・マジスン:小林昭二
エレオノラ・ロッシ・ドラゴ:富田恵子

「銀の盃」(The Silver Chalice 1954年・米)
(テレビ放送題名「巨塔の魔法使い」)
1971年11月26日(NET/テレビ朝日)
バージニア・メイヨ:山東昭子
ピア・アンジェリ:渋沢詩子
ジャック・パランス:納谷悟朗
ポール・ニューマン:川合伸旺
ジョセフ・ワイズマン:羽佐間道夫

「ならず者たち」(The Desqerados 1969年・米)
(テレビ放送題名「荒野のならず者たち」)
1973年10月20日(NET/テレビ朝日)
ジャック・パランス:納谷悟朗
ビンセント・エドワーズ:仲村秀生
ネビル・ブランド:渡部猛
シルビア・シムズ:二階堂有希子
ジョージ・マハリス:田中信夫

「悪徳」(The Big Knife 1955年・米)
1974年5月12日(TBS)
ジャック・パランス:納谷悟朗
シェリー・ウィンタース:寺島信子

「暴走ひったくり750」
(Squardra Antiscippo 米題:The Cop in Blue Jeans 1976年・伊)
1981年1月8日(東京12/テレビ東京)
トーマス・ミリアン:内海賢二
ジャック・パランス:納谷悟朗
マリア・ロザリア:弥永和子

「バットマン」(Batman 1989年・米)
1992年10月14日(TBS)
マイケル・キートン:堀勝之祐
キム・ベイシンガー:土井美加
ジャック・ニコルソン:大平透
ジャック・パランス:納谷悟朗
マイケル・ガウ:上田敏也
ビリー・ディー・ウイリアムズ:原田一夫
パット・ヒングル:亀井三郎

*DVDが出ていますが、吹き替えはDVD用の吹き替えが入っているそうです。
(評論家様調べ)



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アウターリミッツ ガラスの手を持つ男 その2

2006-11-20 | TV吹き替え
続きです。その1よりご覧下さい。

***

ダーンがタイムミラーを通った。
ダーン(六朗さん)はトレントを倒しトレントは気を失った。
コンスエロは、とどめをさそうとするダーンのペンダントを引きちぎった。
ダーンは消え、彼の持っていたガラスの指を手に入れる事が出来た。
(六朗さんの出番は、これだけでした。但し、六朗さんは「アウターリミッツ」の番組レギュラーに近かった様で、他のエピソードにも沢山登場されています。)

隠れるトレントとコンスエロ。
そこでトレントは、もう1本の指をガラスの手にはめ込んだ。(現在ガラスの指は4本)
人間はどこへ行ったんだ?と、トレント。
ガラスの手は言う。人間はカイバンに敵わない事を知っていたが、反撃の恐ろしい武器を持っていた。99年間に渡って持続する殺人放射能だ。
この放射能でカイバンを倒せるが、それは人間にとっても有害だった。彼らは放射能を避ける方法を考えた。放射能の効果が完全に消えて綺麗な地球に戻るまで、全ての人間を電気的エネルギーに変えたのだ。
人類は全員電気的な信号に変えられて、金と銅の合金テープに記録されていると言う。
生物の命をテープに保存出来るのだ。
そしてそのテープはトレントに預けられた。
テープは何処にあるのかを問うトレント。
それに答えるには指がもう1本いる、との答えだった。
「君は人類の最後の望みなのだ、トレント。失敗しないように。」(声:納谷悟朗)

コンスエロはトレントに好意を持ち始めていた。
が、自分と居ては危険だと、トレントは彼女の気持ちに答える事はなかった。

アーチを捕らえ、タイムミラーの場所を聞き出したトレントは、アーチのメダルを引きちぎった。(この部分は英語です。)

トレントは、タイムミラーのある部屋へ行く。
まずバッジ(カイバン人の名前)が、未来からやって来た。
ガラスの指の引継ぎに間違えが無い様、確かめに来たのだ。
未来では放射能によって仲間達が死に始めていると言う。
トレントが未来を抜け出すとすぐ始まったのだ。

ボーンが最後のガラスの指を持って、タイムミラーから出てきた。
トレントは、タイムミラーを破壊し、ついに最後のガラスの指を手に入れる。

指が5本揃ったガラスの手に質問するトレント。

家弓:未来の7億人の人達が保存されているテープは何処にあるんだ?
納谷:君の胸の中央にあるソレノイド内(注2)の絶縁コイルを巻きつけてあるのがそうだ。磁気を除いて、君の回路の影響を受けない様にしてある。

トレントが、私の回路?何の事だ?と不思議がると、ガラスの手は中央の指3本を後ろへ曲がる所まで曲げる様に指示した。
トレントが指を曲げると、彼の胸が透き通り、中の回路が見えた。
彼はロボットなのだ。人間はテープに移り、彼の体内に隠れたのだ。
トレントは自分の真実の姿を知り、うめくように、コンスエロに手を差し伸べようとするが、彼が人間ではない事を知った彼女は去っていた。

ロボットだと知って、彼女が即すげなくなったを見て、家弓さん可哀想!とつい思ってしました。(苦笑)

最後に「バビロニアの伝説が生んだ永遠の人、ギルガメッシュと同じ様にトレントは待つ。千年の歳月を、愛も知らず、友もなく、ただ一人待つ。人間にあらず、機械にあらず、ただ神の使いの様に、人類を守り、解放する時が来るまで、トレントは待つ。」と若山さんのナレーションです。

***

「38世紀から来た兵士」(第33話 Soldier)と共に「ターミネーター」の元ネタになったと言う作品です。

最後に、これからトレントが千年を一人孤独に過ごす、悲哀感に満ちていました。
でも私は、悟朗さんの手と話していれば孤独じゃない・・・悟朗さんの手があるなんてウラヤマシイ!と、作者の意図とは多分全く逆の反応を、つい示してしまいました。(爆)
永遠に近い時間を、悟朗さんと家弓さんが延々と対話している所を想像したら、素敵すぎて妄想が止まらない状態。(爆)
最終的に、二人(?)で世界を征服しちゃったりしたら、また別の意味で「アウターリミッツ」的なストーリーになるかもしれません。二人が神になっちゃうとか・・・。
(勝手に話作ってスミマセン。爆)

***

(注1)見えない幕:Force Field(フォース・フィールド)とかShield(シールド←TNGの「Shields Up! 」からの発想。笑)とかを使っているのかと思って聞いてみたら、Force Bubble と言っていました。
(注2)ソレノイド:Solenoid  円筒状コイル
何の事か良く分からなかったので、英語で聴いてみたら、単語をそのまま使っていました。技術関係の事は全く分かりません。スミマセン。(苦笑)



コメント (2)
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アウターリミッツ ガラスの手を持つ男 その1

2006-11-20 | TV吹き替え
第44話「ガラスの手を持つ男」1967年6月24日放送
(第37話 Demon with a Glass Hand 1964年10月17日放送)
役名:ガラスの手

アウターリミッツから、もう1作ご紹介です。
悟朗さんの役は未来から来た男トレント(家弓さん)のガラスの手。
秘密の鍵を握るキャラクターです。

***

キャスト  
トレント(ロバート・カルプ):家弓家正
ガラスの手:納谷悟朗 
コンスエロ:翠準子 
ブリーチ:村越伊知郎 
ダーン:納谷六朗
カイバンのボス(アーチ):高塔正康
バトル:国坂伸
バッジ:松岡文雄
ナレーション:若山弦蔵

***

永遠の命を持つ人間。神話などで、ギルガメッシュと呼ばれている死を知らぬ男。
現代にもギルガメッシュは生きているのではないだろうか?と若山さんのナレーションで始まりです。

そして家弓さんの独白です。(ロバート・カルプ、若いです!笑)
私は10日前に生まれた。自分が誰か、何処に居たのか、何処へ行くのか分からない・・・誰かが私の記憶を消してしまったのだ。誰かが私の後をつけて、私を殺そうとしている。私は逃げた。・・・と、自分が何者で何故存在しているのか、何も分からないトレントだった。

突如、自分のガラスの手を思い出す。
この辺、結構唐突です。いきなりガラスの手が登場です。(笑)
ガラスの手の悟朗さん、感情の入らない演技ですがステキな声です。

ガラスの手に、自分はどうしたらいいのか、敵は誰かを問う、トレント。
ガラスの手は、明快に答えて行く。
敵が誰かについては、データ不足だと言う。
どうすればいいかについては、カイバンは皆、金のメダルを下げているのでそのメダルを取る。
タイムミラーを破壊する。生き抜く。とアドバイス。
鍵はガラスの手に秘められている。今は3本の指が欠けているが、5本揃えば、もっと役に立つ事が出来る、と言うのだった。(現在、ガラスの手の指は全部で2本)

いきなり村越さん登場です。(トレントが捕らえた、カイバン遊星人)
何故私を追うんだ?と言うトレントの問いに、未来から来た。トレントのガラスの手が欲しいと言う。その手は、彼らの知りたい事を知っていると言う。
カイバンはトレントの3本の指を持っているのだ。
トレントは地球最後の男であり、地球を救えるのは彼だけなのだ。
彼らは時間を遡って、トレントを捜しに来た。
彼らが首に下げているメダルは、タイムミラーを通過する時に必要な物で、メダルを取ると未来に飛ばされるのだと言う。
そして、タイムミラーはディクソン・ビルにあると言う。
(村越さん、ガンガン情報を喋ってくれています。爆)
答えを聞いたトレントは、カイバン人のメダルを引きちぎった。

ガラスの手によれば、トレントは1000年もの未来から現代にやって来たと言う。
カイバン人は、一ヶ月で地球を征服してしまった。
7億人の地球人はカイバンに抹殺される前に、一夜にして地上から消え失せた。
そしてトレントだけが残った。
彼は、人類最後の望みと呼ばれ、ガラスの手と共に1000年の未来から現在に遡った。
ガラスの手は全ての秘密を知っている。
カイバンの持つ3本の指を奪い返し全ての指が揃えば、トレントが追われている理由、1000年後の地球で7億人が消えトレントが生き残った理由が分かると言う。

トレントがディクソン・ビルへ行くと、カイバンのボス登場です。(高塔さん)
ビルの回りは見えない幕(注1)でふさがれ、もうトレントはここから逃れられないと言う。
トレントのガラスの手が欲しいと言う、カイバン人。
ガラスの手は、7億人の地球人の隠れ場所を知っているのだ。
トレントはガラスの手に、人間達の隠れ場所を問うが、指が5本揃わなければ答えられないと言うのだった。

トレントが隠れようと入った洋品店にはコンスエロが居た。
自分は追われていて助けて欲しいと、トレント。
カイバンが他の星から来たと言う信じられない様な話をコンスエロに納得させる為、トレントは彼女の目の前で捕らえたカイバンのペンダントを取ってみせる。
カイバンは消え失せた。
トレントは彼らは未来から来たと説明した。

女性との会話で、「追いつめられちゃったんだ。」、「(ビルの出入り口が)ふさがれちゃってるから・・・」、「あんたも閉じ込められちゃったんだ。」等、家弓さん、なかなかキュートな喋り口です。(笑)

もう一人カイバンを捕らえたトレントは、誰がガラスの指3本を持っているか問う。
アーチが今、ガラスの指を1本持っている。
あとの2本は未来に置いてあり、ボーンとダーンが1本ずつ持っていると言う。
不意を付いて、カイバンが逃げ出した。

トレントは、逃げる方法をガラスの手に問う。
「殺されるのだ」と悟朗さん。(笑)
トレントは連射された。
カイバン人はトレントが完全に死んだ事を確認すると、トレントのガラスの手に指をはめ込んだ。(現在、ガラスの手の指は3本)
コンスエロは祈った。
マリア様、お助け下さい。お願いです。私はどうしたらいいんでしょう?・・・と。
彼女の問いにガラスの手が始動した。
ガラスの手は、トレントを復活させる方法をコンスエロに教える。
このあたり、悟朗さんが脈拍、血圧、呼吸回数、体温などを読み上げて下さっていますが、こういう数字の羅列みたいな朗読(?)、かなり好きです。(大爆)

トレントは生き返った。
カイバンの目的をガラスの手に問うトレント。
トレントは7億人の地球人の命を握っていると言う。
ガラスの手は、指が全部揃うと、生き残った地球人の隠れ場所、安全に未来へ戻る方法、安全に現在の世界に存在する方法をトレントに教える事が出来ると言う。
地球人の居場所を教えるには、指がもう1本必要なのだ。

***

その2に続く




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モンティ・パイソン

2006-11-17 | モンティ・パイソン


モンティ・パイソン劇場版の半券

納谷悟朗さんのお誕生日です!
オメデトウ御座います。

***

今年は、何も珍しい物はありません。(爆)
調度、昔拝見した「モンティ・パイソン」の映画の半券が出てきたのでご紹介します。
パンフレットに挟んであったのを、つい先日まで忘れていました。
半券には何年と書いてありませんが、「ホーリー・グレイル」の裏に1979年8月19日(日)とありました。
「アンド・ナウ」の方は、メモはありません。
(「ライフ・オブ・ブライアン」の半券は残っていませんでした。)

「モンティ」は本当に思い出深い作品です。
東京12版を拝見出来たのも、悟朗さんのファンだったからこそ・・・。
そうでなければ、多分見ていなかったと思います。

当時は、毎月「スクリーン」の「今月の新番組」をチェックして、「納谷悟朗」の名前があれば何でも拝見していました。
モンティも、悟朗さんがご出演だと分かっていたからこそ拝見したのであって、普通に見ていたら絶対に消していた(爆)・・・だってあの番組、前知識なしで見たら、「何だ何だ何だ?」って思いませんか、普通?!(爆)

「スクリーン」の番組紹介を見た時に載っていたモンティの写真は、今見るととても有名な物ですが、あの時は一人も知らない人・・・それなのに声が、納谷悟朗、山田康雄、広川太一郎、青野武、飯塚昭三・・・??????
「これは一体何だろう??」と悩みました。(爆)
しかもタイトルがまた妙に長かったし・・・。
(正式タイトル?「チャンネル泥棒!快感ギャグ番組!空飛ぶモンティ・パイソン」)
実際に拝見するまで、本当に何が何だか、全く見当もつきませんでした。

偶然掘り当てた宝の山。(笑)
もの凄い番組があったものです。
「モンティ」に参加していらっしゃったなんて、やっぱり悟朗さんはスゴイです!!(笑)
しかも当然リーダー格!
サスガでした。(笑)

***

ちなみに、私の記憶が正しければ、「スクリーン」の記事に使われていたのは、この写真だったと思います?????


汚れたフォークですね。(笑)

***

それでは・・・(声:納谷悟朗)
もう一度。

「お誕生日おめでとう御座います!!」


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アウターリミッツ 宇宙怪獣メガソイド その3

2006-11-10 | TV吹き替え
続きです。その1、その2もご覧下さい。

***

ついに書斎で、本物と複製が御対面!
悟朗さん同志が直接対話するシーンです!!!スゴイです!!(笑)
ここで堂々、対話をご紹介!(著作権侵害の意図は一切ありません!)

***

本物「もう来てたのか。何をぐずぐずしてる。早く撃ったらどうなんだ?」
複製「不思議だな。メガソイドより簡単に撃てると思っていたが。」
本物「そっちを向いてもいいか?」
複製「どうぞ。君なら僕をすぐ撃つか?」
本物「しょうがないだろう。いやでも撃たなきゃならん。」
複製「生命の意味が分かりかけて来た僕を撃って平気なのか?」
本物「君は複製人間だぞ。メガソイドを殺す為に作っただけだ。殺ったか?」
複製「未だだろうな。」
(本物がデスクの椅子にかける。)
本物「任務に失敗したとなると、尚更居てもらっても意味がない。」
複製「どうして僕を人に会わせない様にしてくれなかったんだ?そしたら何も知らないまま、素直に死ねたのにな。」
本物「そこまでは出来んよ。」
複製「自分のする事に責任が持てなくて、どうするんだ?」
(複製は銃をデスクの上に置いた。)
本物「殺せないのか?」
複製「ダメだ。僕は命令に従って君のところへ戻って来た。しかし命令がなくても今の僕なら、進んで戻ってきたかもしれん。君の人生に魅力を感じたんだ。」
本物「そうか。同情させてもらうよ。」
複製「なぜ死ななきゃならんのだ?」
本物「死ぬのではなくて、元の無に戻るだけだ。」
複製「何故だ?人生の意味を知ったからには、僕にもみんなと同じ様に生きる権利があるだろう?夢も持ってる。」
本物「夢なんか、あっと言う間に吹き飛んでしまうさ。生きてる間に、今の私の様になるんだ。こんな人生の何処がいい?」
複製「魅力を感ずる僕がバカなのかな。」

一方、庭ではエメットがメガソイドに襲われ息絶えた。

会話の続きです。

複製「何とか言ったらどうだ。君の人生を送りたいと思う僕が間違ってるのか?」
本物「余計な事は考えない方がいい。」
複製「無よりもいいと思わんか?」

髪を下したローラが入って来た。
先に帰って来たのが、複製人間の方だったのね、と二人を見て言うローラ。
あんな事、言うはずないもの。姿は同じでも、中味は全然違うみたい。二人が同じ訳がないわよね、と悲しげに笑った。

複製「変わりはないよ。ただ僕の方が彼ほど精神的に成長していないだけだ。だから今は未だ彼の過去の状態にいる。過去の亡霊とでも言うべきかな。」
本物「君はそっちの方が好きじゃないのか?」

ローラは、一人は結婚した当時の人。もう一人は愛している人よ、と言った。

本物「もし選ばなければならないとしたら、当然私だよ。」
複製「しかし僕は君の失敗を犯さない。目の前で見てるからな。」
本物「起こってしまった事は仕方がない。これからが問題なんだ。あくまで過去に拘るなら、ローラは、何も今の私を愛したりはしない。」

手伝いのマードックスから、庭に人が倒れていると報告が入る。
「エメット」とつぶやく本物に、どうしてこんな所にエメットがいるんだ?と複製が問うが、「言わなくても分かってる。僕を消す役目を仰せつかったんだな。」
本物は「それが分かる様なら、君はほとんど私の水準に近づいてるよ。」と返す。

窓の外にメガソイド登場です。
本物はメガソイドへ向けて連射した。
複製は、メガソイドが完全に死んだかどうか、見届ける為に出て行った。
あなたも行ったらどうなの?とローラ。
彼はこの為に世の中に出てきた男だ、とジェームズは言うが、彼を殺したいから一人で行かせたんでしょう?これからが問題だと言ったわね。でも、これじゃあ変わりはないわ・・・との妻の言葉に、彼も外へ出る。

外では、モチロンしぶとく生きているメガソイド!!(笑)
二人のジェームズのうち、一人は殺されるが、もう一人はついにメガソイドをしとめた。

そんな中、書斎に電話がかかってきた。
ローラが答えると、ジェリコからで、複製には特別処置が取ってあると言う。
複製の血液には毒が仕込んであり、5時間経つと作用する。
夜中の12時が来れば、複製は死んでしまうのだ。

時計は11時58分。
ジェームズが書斎に戻って来た。
「死んだよ。両方とも。メガソイドも、もう一人も。さあ、これで全てが片付いた。でも手遅れかな?どうだい、プリンセス?」
あなたはどちらなの?妻の私にも分からないわ。とローラ。
「二人とも私さ。揃って君を愛してた。」

ローラは彼に、複製人間には、特別処置が取られている事を告げる。
やがて時計は、深夜12時の鐘を打ち始めた。
ジェームズは崩れるように椅子に倒れこむと「生きる喜びを知り始めた時には、すぐそこに死が迫ってたんだ。」とつぶやき、「愛してるよ、プリンセス。」と言って、息絶えた。

***

悟朗さん、最高にステキでした。
しかも二役。
本物のジェームズは低めの声。
複製の方は、それより少し高めの声で、ちょっと甘い感じでした。
複製、とても素敵でした。
「僕」を連発して下さったのも、チャーミングで最高!(笑)
でも本物の、冷たそうで、でも、どこか痛みを抱えている様な感じなのも、とても良かったです。(結局、当然、全部最高!!爆)

入手した「アウターリミッツ」は、悟朗さんがご出演以外の物も、全部拝見させて頂きました。
オチはどれも結構見えてしまうのですが、とても面白かったです。
「メガソイド」も、「あれは複製の方だな」って、即分かってしまいましたが(最後に書斎に戻って来たジェームズは、声だけでは複製だとは分からない様に演っていらっしゃいます。とても細かい演技でした。)全体的に、とても印象に残るエピソードでした。

***

もう1作、「ガラスの手」もご紹介する予定です。(理由:家弓さんと共演だから。爆)



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