続きです。その1よりお読み下さい。
***
ムライが、メルカッツ提督のご見識は分かりましたが、具体的にはどうされるおつもりか・・・とさらに問うと、ヤンが、組織の中に居るものが、自分自身の都合だけで身を処する事が出来たら、さぞいいだろうと思うよ。私だって政府のお偉方には、言いたい事が山ほどあるんだ。特に腹立たしいのは、勝手に彼らが決めた事を無理に押し付けてくる事さ。と返し、本国政府の出方を待とうと締めくくった。
シェーンコップはヤンに、言いたい事があるのなら言ってみたら良かったのです。「王様の耳はロバの耳」と怒鳴れば少しは気が晴れるでしょう、と言うが、ヤンは、公の席で現役の軍人が、政治批判をする訳にはいかないと言う。
思うのは自由だが、言うのは必ずしも自由じゃないのさ、とヤン提督。
シェーンコップは、言論の自由は思想の自由よりテラトリーが狭いと言う訳ですな。
自由惑星同盟の「自由」とはどちらに由来するんですかな?と返した。
メルカッツ提督とシュナイダーの会話です。
メルカッツ(納谷悟朗)「人間の想像力等、たかの知れたものだな。まさかこういう運命が待ち受けていようとは、つい一年前には考えもしなかった。」
シュナイダー(目黒裕一)「小官は自分なりに閣下の為に良かれと思って亡命をお勧めしたのですが・・・。」後悔している気味のシュナイダー君です。
メルカッツ「ほう、卿は喜ぶと思ったがな。ローエングラム公と対決する者にとって、これ以上の肩書きはないと言う気がするんだが。」
シュナイダー「正統政府の軍務尚書と言えば聞こえはいいですが、実情としては、閣下が指揮なさる兵士の一人もいないではありませんか。」
メルカッツ「一兵をも指揮する身でない事は、現在も同様だが。」
シュナイダー「それでも、ヤン提督の艦隊を一時ながら預かって指揮をなさいました。今度はそれすら望めません。虚名があるのみで、一グラムの実もありはしない。
レムシャイド伯はまだしも、他の人たちは爵位を持つ貴族と言う以外に、何ら特徴のない人達ではありませんか。あの面々でローエングラム公への反対者を糾合出来るものやら、小官は危ぶまざるを得ません。」
メルカッツ「だが、皇帝陛下がおわす。」
シュナイダー君、ハッとしていました。(笑)
「あまり思い煩っても仕方がないな。まだ正式に要請を受けた訳でもない。ゆっくり考えるとしよう。」(提督~~~、そんなノンキな事言ってる場合じゃないと思うな。爆)
ローエングラム公から同盟に向けて、演説が流された。
テロリスト達によって、皇帝陛下が拉致された。旧体制下にあってフェザーン駐在の高等弁務官として私服を肥やした、レムシャイド伯と旧門閥貴族の一統が犯人であると言う。
不法かつ卑劣な手段によって幼年の皇帝を誘拐し、歴史を逆流させ、人民の権利を強奪しようとする門閥貴族の残党どもは、その悪行に相応しい報いを受けるだろう。
彼らと手を組み、宇宙の平和と秩序を乱す自由惑星同盟の野心家も同様である。
「・・・誤った選択は、正しい懲罰によってこそ、矯正すべきである。罪人に必要なのは交渉でも説得でもない・・・ただ力のみが彼らの暗きを開かせるだろう。
今後どれほど多量の血が流される事になろうとも、責任は、あげて愚劣な誘拐犯とその共犯者にある事を明記せよ!」と、宣戦布告を宣言した。
イゼルローンが再び戦場になる日は近い。
***
「皇帝陛下がおわす」の一言、かなりインパクトがありました。
やはりゴールデンバウム王朝に40年以上仕えたからこそ出てくるセリフでしょう。
ヤン提督は、本当に聡明な方だと思いました。
あとは、同盟の人間が(ヤンも含めて)メルカッツ提督に敬語を使い続けるのが、何となく嬉しいです。(笑)
***
キャスト
ラインハルト:堀川亮
ヤン:富山敬
ユリアン:佐々木望
ルビンスキー:小林清志
ケッセルリンク(ルパート):鈴置洋孝
ドミニク:平野文
キャゼルヌ:キートン山田
シェーンコップ:羽佐間道夫
ムライ:青野武
アッテンボロー:井上和彦
レムシャイド:小林恭治
ランズベルグ:塩屋翼
エルウィン・ヨーゼフ:江森浩子
ボーメル:島香裕
メルカッツ:納谷悟朗
シュナイダー:目黒裕一
ポプラン:古川登志夫
コーネフ:鈴置洋孝(注3)
トリューニヒト:石塚運昇
ナレーター:屋良有作
***
(注1)今回登場していませんが、ボルテックは、仁内達之氏です。最初の頃は、いつも小林清志氏のルビンスキーと一緒に登場していました。
(注2)これも登場していませんが、デグスビィ役は、納谷六朗氏です。
(注3)鈴置氏、二役です。
暗い感じの野心家ルパートと明るいコーネフを、演じ分けて下さっています。
イワン・コーネフは、フェザーンの自由商人ボリス・コーネフ(安原義人氏)とは従兄弟の設定だったと思います。
*次回は第55話「儀式から再び幕は上がり」をご紹介します。
理由:家弓さんも出ているから。(爆)
「銀河英雄伝説」のご紹介は次回で、一応オワリの予定です。
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ムライが、メルカッツ提督のご見識は分かりましたが、具体的にはどうされるおつもりか・・・とさらに問うと、ヤンが、組織の中に居るものが、自分自身の都合だけで身を処する事が出来たら、さぞいいだろうと思うよ。私だって政府のお偉方には、言いたい事が山ほどあるんだ。特に腹立たしいのは、勝手に彼らが決めた事を無理に押し付けてくる事さ。と返し、本国政府の出方を待とうと締めくくった。
シェーンコップはヤンに、言いたい事があるのなら言ってみたら良かったのです。「王様の耳はロバの耳」と怒鳴れば少しは気が晴れるでしょう、と言うが、ヤンは、公の席で現役の軍人が、政治批判をする訳にはいかないと言う。
思うのは自由だが、言うのは必ずしも自由じゃないのさ、とヤン提督。
シェーンコップは、言論の自由は思想の自由よりテラトリーが狭いと言う訳ですな。
自由惑星同盟の「自由」とはどちらに由来するんですかな?と返した。
メルカッツ提督とシュナイダーの会話です。
メルカッツ(納谷悟朗)「人間の想像力等、たかの知れたものだな。まさかこういう運命が待ち受けていようとは、つい一年前には考えもしなかった。」
シュナイダー(目黒裕一)「小官は自分なりに閣下の為に良かれと思って亡命をお勧めしたのですが・・・。」後悔している気味のシュナイダー君です。
メルカッツ「ほう、卿は喜ぶと思ったがな。ローエングラム公と対決する者にとって、これ以上の肩書きはないと言う気がするんだが。」
シュナイダー「正統政府の軍務尚書と言えば聞こえはいいですが、実情としては、閣下が指揮なさる兵士の一人もいないではありませんか。」
メルカッツ「一兵をも指揮する身でない事は、現在も同様だが。」
シュナイダー「それでも、ヤン提督の艦隊を一時ながら預かって指揮をなさいました。今度はそれすら望めません。虚名があるのみで、一グラムの実もありはしない。
レムシャイド伯はまだしも、他の人たちは爵位を持つ貴族と言う以外に、何ら特徴のない人達ではありませんか。あの面々でローエングラム公への反対者を糾合出来るものやら、小官は危ぶまざるを得ません。」
メルカッツ「だが、皇帝陛下がおわす。」
シュナイダー君、ハッとしていました。(笑)
「あまり思い煩っても仕方がないな。まだ正式に要請を受けた訳でもない。ゆっくり考えるとしよう。」(提督~~~、そんなノンキな事言ってる場合じゃないと思うな。爆)
ローエングラム公から同盟に向けて、演説が流された。
テロリスト達によって、皇帝陛下が拉致された。旧体制下にあってフェザーン駐在の高等弁務官として私服を肥やした、レムシャイド伯と旧門閥貴族の一統が犯人であると言う。
不法かつ卑劣な手段によって幼年の皇帝を誘拐し、歴史を逆流させ、人民の権利を強奪しようとする門閥貴族の残党どもは、その悪行に相応しい報いを受けるだろう。
彼らと手を組み、宇宙の平和と秩序を乱す自由惑星同盟の野心家も同様である。
「・・・誤った選択は、正しい懲罰によってこそ、矯正すべきである。罪人に必要なのは交渉でも説得でもない・・・ただ力のみが彼らの暗きを開かせるだろう。
今後どれほど多量の血が流される事になろうとも、責任は、あげて愚劣な誘拐犯とその共犯者にある事を明記せよ!」と、宣戦布告を宣言した。
イゼルローンが再び戦場になる日は近い。
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「皇帝陛下がおわす」の一言、かなりインパクトがありました。
やはりゴールデンバウム王朝に40年以上仕えたからこそ出てくるセリフでしょう。
ヤン提督は、本当に聡明な方だと思いました。
あとは、同盟の人間が(ヤンも含めて)メルカッツ提督に敬語を使い続けるのが、何となく嬉しいです。(笑)
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キャスト
ラインハルト:堀川亮
ヤン:富山敬
ユリアン:佐々木望
ルビンスキー:小林清志
ケッセルリンク(ルパート):鈴置洋孝
ドミニク:平野文
キャゼルヌ:キートン山田
シェーンコップ:羽佐間道夫
ムライ:青野武
アッテンボロー:井上和彦
レムシャイド:小林恭治
ランズベルグ:塩屋翼
エルウィン・ヨーゼフ:江森浩子
ボーメル:島香裕
メルカッツ:納谷悟朗
シュナイダー:目黒裕一
ポプラン:古川登志夫
コーネフ:鈴置洋孝(注3)
トリューニヒト:石塚運昇
ナレーター:屋良有作
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(注1)今回登場していませんが、ボルテックは、仁内達之氏です。最初の頃は、いつも小林清志氏のルビンスキーと一緒に登場していました。
(注2)これも登場していませんが、デグスビィ役は、納谷六朗氏です。
(注3)鈴置氏、二役です。
暗い感じの野心家ルパートと明るいコーネフを、演じ分けて下さっています。
イワン・コーネフは、フェザーンの自由商人ボリス・コーネフ(安原義人氏)とは従兄弟の設定だったと思います。
*次回は第55話「儀式から再び幕は上がり」をご紹介します。
理由:家弓さんも出ているから。(爆)
「銀河英雄伝説」のご紹介は次回で、一応オワリの予定です。