先日コンバットの「丘は血に染まった」のDVDを取り出した時に、そのすぐ側に「さすらいの一匹狼」がありました。
タイトルを見ても全く何も思い出せず(苦笑)、どういう作品だったんだろう?と興味が沸いたのでこれも久しぶりに拝見してみました。
ジュリアーノ・ジェンマの「続さすらいの一匹狼」が有名ですが、「さすらいの一匹狼」はあまり資料がありませんでした。
私は「続」の方もあまり良く知らないのですが、この2作に特に繋がりはない様です。
「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」も別に続いている訳ではないのに何故か「続」が付いていますが、それと似たような現象(?)の様です。(笑)
米国版DVDの表紙
ハンク・フェローズ(クレイグ・ヒル):納谷悟朗
悟朗さんは主役のクレイグ・ヒルさんを吹き替えていらっしゃいます。
このガンマンのハンクは望遠鏡がついたライフルを使うのが特徴です。
フェルナンド・サンチョさん率いるメキシコ人強盗団が山間で現金輸送隊を待ち伏せしている時に、更にそれより高い所からライフルの望遠鏡で様子を伺っていました。
私は最初ハンクが何をしているのか分かりませんでした。
雨森さんの強盗団を追っている、実は連邦保安官か何かなのかも?と思ったのですが、そういう事はなく、強盗団が輸送部隊を皆殺しにして現金を奪った後で、ハンクが強盗団を全滅させて現金を奪い返していました。
要するに事件が起こる前に助けたりする気はさらさらなく、事件を起こさせておいて賞金を稼ぐという、実はかなり悪い人です。(笑)
飄々とした感じでそれなりにカッコイイ、ガンマンでしたが。
サンチェス(フェルナンド・サンチョ):雨森雅司
フェルナンド・サンチョさんは、キャストの中でもしかしたら一番有名な人なのかもしれません。(?)
最初の20分ほどしか出ていませんでしたが・・・。
悟朗さんも17分頃にやっとセリフがありました。高めの声で素敵でした!(笑)
この後相手にするのが、金塊を狙うケネベックの盗賊団です。
ケネベックは徹底的に冷酷な人間ではありません。
悪い事は悪いですが、明らかに愛人と息子を愛しているし、捕まってしまった部下を助けに行き、その部下がペラペラ情報を喋ったのを知っても許していました。(マカロニと言うと、普通なら部下をその場で射殺しちゃいそうな気がします。笑)
主人公のハンクより、ケネベックの背景の方がいろいろ描かれている感じでした。
ハンクの素性は兄をケネベックに殺されていると言う以外、ほぼ全く不明でした。(笑)
ケネベック(ジョージ・マーチン):小林清志
Spaghetti Western Database photo
この映画では、いつもどちらかと言うと悪役の人がいい人の役を演じていました。
銀行の支配人がフランコ・レッセルさん。(「西部悪人伝」のステンゲル男爵の人です。)
金鉱主のコリンズはピエロ・ルリさんでした。
悟朗さんは「ネブラスカの一匹狼」でルリさんを吹き替えられた事があります。
「ネブラスカの一匹狼」をこちらに載せています。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/677.html
***
最後にハンクとケネベックの対決があります。
またいきなり最後の方のシーンですが、この決闘は結構有名(??)らしいので写真をご紹介します。
ハンクの銃の腕が良いのは望遠鏡がついたライフルのせいだと思っているケネベックに、ハンクはライフルを貸してあげちゃいます。(笑)
ケネベックが地面に置かれたライフルを取り上げます。
振り向くハンク
構えるケネベック
ハンクの銃が火をふいています。
望遠鏡を貫通しました。
勝負あり
***
一つだけ・・・ハンクの考えで、ケネベックの子供を誘拐していましたが、あの子はどうなったんでしょう?
悪い人達に連れ去られたのではないので酷い目に合う事はないでしょうが、知らない人達の所にいるのは小さい子には怖かったでしょうね。
ちゃんとお母さんの所へ返してあげていると良いのですが。
音楽が良かったです。
***
「さすらいの一匹狼」
Per il gusto di uccidero
米題:Taste of Killing、For the Taste of Killing 1966年 西/伊
1972年11月17日(金) フジ ゴールデン洋画劇場
トニーノ・ヴァレリ監督
ハンク・フェローズ(クレイグ・ヒル):納谷悟朗
強盗団の首領ケネベック(ジョージ・マーチン):小林清志
メキシコ人盗賊の首領サンチェス(フェルナンド・サンチョ):雨森雅司
銀行家アレンズ(フランコ・レッセル):島宇志夫
金鉱主コリンズ(ピーター・カーター/ピエロ・ルリ):西田昭市 ピエロ・ルッリ
モリー(?)<ケネベックの姪>(ダイアナ・マーチン):浅井淑子
イザベル<ケネベックの情婦>(ラダ・ラッシモ):京千英子
リンゴ<ケネベックの部下>(ジョージ・ウォン):渡部猛
音楽:ニコ・フィデンゴ
***
クレイグ・ヒルさん(納谷悟朗)
ハンク役のクレイグ・ヒルさんは、2014年4月にお亡くなりになっていました。
ご冥福をお祈り致します。
リンゴ(ジョージ・ウォン):渡部猛
時々(?)マカロニでお見かけする東洋人の俳優さんです。
どういう方なのか検索した所、中国丹東市のご出身で、1918年11月12日生まれ。
1938年に中国でデビューなさったそうです。
1959年にイタリアへ渡り「The Great Wall」(別題「Last Train to Shanghai」)に出演、映画完成後もそのままイタリアに住みついてマカロニ映画に出演なさったとの事です。
1976年に中国へ帰り、その後も俳優業を続けると同時にご自身のプロダクション「Wong Film Company」を設立なさったそうです。
ウォンさんは今年2015年3月27日に台湾で他界なさいました。
享年96歳。ご長命でいらっしゃいましたね。
ご冥福をお祈り致します。
*資料:Westerns...All'Italaiana!
***
*評論家様
*KAMEちゃん。様
*IMDb他資料
タイトルを見ても全く何も思い出せず(苦笑)、どういう作品だったんだろう?と興味が沸いたのでこれも久しぶりに拝見してみました。
ジュリアーノ・ジェンマの「続さすらいの一匹狼」が有名ですが、「さすらいの一匹狼」はあまり資料がありませんでした。
私は「続」の方もあまり良く知らないのですが、この2作に特に繋がりはない様です。
「夕陽のガンマン」「続夕陽のガンマン」も別に続いている訳ではないのに何故か「続」が付いていますが、それと似たような現象(?)の様です。(笑)
米国版DVDの表紙
ハンク・フェローズ(クレイグ・ヒル):納谷悟朗
悟朗さんは主役のクレイグ・ヒルさんを吹き替えていらっしゃいます。
このガンマンのハンクは望遠鏡がついたライフルを使うのが特徴です。
フェルナンド・サンチョさん率いるメキシコ人強盗団が山間で現金輸送隊を待ち伏せしている時に、更にそれより高い所からライフルの望遠鏡で様子を伺っていました。
私は最初ハンクが何をしているのか分かりませんでした。
雨森さんの強盗団を追っている、実は連邦保安官か何かなのかも?と思ったのですが、そういう事はなく、強盗団が輸送部隊を皆殺しにして現金を奪った後で、ハンクが強盗団を全滅させて現金を奪い返していました。
要するに事件が起こる前に助けたりする気はさらさらなく、事件を起こさせておいて賞金を稼ぐという、実はかなり悪い人です。(笑)
飄々とした感じでそれなりにカッコイイ、ガンマンでしたが。
サンチェス(フェルナンド・サンチョ):雨森雅司
フェルナンド・サンチョさんは、キャストの中でもしかしたら一番有名な人なのかもしれません。(?)
最初の20分ほどしか出ていませんでしたが・・・。
悟朗さんも17分頃にやっとセリフがありました。高めの声で素敵でした!(笑)
この後相手にするのが、金塊を狙うケネベックの盗賊団です。
ケネベックは徹底的に冷酷な人間ではありません。
悪い事は悪いですが、明らかに愛人と息子を愛しているし、捕まってしまった部下を助けに行き、その部下がペラペラ情報を喋ったのを知っても許していました。(マカロニと言うと、普通なら部下をその場で射殺しちゃいそうな気がします。笑)
主人公のハンクより、ケネベックの背景の方がいろいろ描かれている感じでした。
ハンクの素性は兄をケネベックに殺されていると言う以外、ほぼ全く不明でした。(笑)
ケネベック(ジョージ・マーチン):小林清志
Spaghetti Western Database photo
この映画では、いつもどちらかと言うと悪役の人がいい人の役を演じていました。
銀行の支配人がフランコ・レッセルさん。(「西部悪人伝」のステンゲル男爵の人です。)
金鉱主のコリンズはピエロ・ルリさんでした。
悟朗さんは「ネブラスカの一匹狼」でルリさんを吹き替えられた事があります。
「ネブラスカの一匹狼」をこちらに載せています。
http://sun.ap.teacup.com/nayagorofan/677.html
***
最後にハンクとケネベックの対決があります。
またいきなり最後の方のシーンですが、この決闘は結構有名(??)らしいので写真をご紹介します。
ハンクの銃の腕が良いのは望遠鏡がついたライフルのせいだと思っているケネベックに、ハンクはライフルを貸してあげちゃいます。(笑)
ケネベックが地面に置かれたライフルを取り上げます。
振り向くハンク
構えるケネベック
ハンクの銃が火をふいています。
望遠鏡を貫通しました。
勝負あり
***
一つだけ・・・ハンクの考えで、ケネベックの子供を誘拐していましたが、あの子はどうなったんでしょう?
悪い人達に連れ去られたのではないので酷い目に合う事はないでしょうが、知らない人達の所にいるのは小さい子には怖かったでしょうね。
ちゃんとお母さんの所へ返してあげていると良いのですが。
音楽が良かったです。
***
「さすらいの一匹狼」
Per il gusto di uccidero
米題:Taste of Killing、For the Taste of Killing 1966年 西/伊
1972年11月17日(金) フジ ゴールデン洋画劇場
トニーノ・ヴァレリ監督
ハンク・フェローズ(クレイグ・ヒル):納谷悟朗
強盗団の首領ケネベック(ジョージ・マーチン):小林清志
メキシコ人盗賊の首領サンチェス(フェルナンド・サンチョ):雨森雅司
銀行家アレンズ(フランコ・レッセル):島宇志夫
金鉱主コリンズ(ピーター・カーター/ピエロ・ルリ):西田昭市 ピエロ・ルッリ
モリー(?)<ケネベックの姪>(ダイアナ・マーチン):浅井淑子
イザベル<ケネベックの情婦>(ラダ・ラッシモ):京千英子
リンゴ<ケネベックの部下>(ジョージ・ウォン):渡部猛
音楽:ニコ・フィデンゴ
***
クレイグ・ヒルさん(納谷悟朗)
ハンク役のクレイグ・ヒルさんは、2014年4月にお亡くなりになっていました。
ご冥福をお祈り致します。
リンゴ(ジョージ・ウォン):渡部猛
時々(?)マカロニでお見かけする東洋人の俳優さんです。
どういう方なのか検索した所、中国丹東市のご出身で、1918年11月12日生まれ。
1938年に中国でデビューなさったそうです。
1959年にイタリアへ渡り「The Great Wall」(別題「Last Train to Shanghai」)に出演、映画完成後もそのままイタリアに住みついてマカロニ映画に出演なさったとの事です。
1976年に中国へ帰り、その後も俳優業を続けると同時にご自身のプロダクション「Wong Film Company」を設立なさったそうです。
ウォンさんは今年2015年3月27日に台湾で他界なさいました。
享年96歳。ご長命でいらっしゃいましたね。
ご冥福をお祈り致します。
*資料:Westerns...All'Italaiana!
***
*評論家様
*KAMEちゃん。様
*IMDb他資料