ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

弧廻手形の歴史 その3

2019年10月16日 | 銚子電鉄
「弧廻手形の歴史 その3」です。

私の持っている第Ⅰ期の弧廻手形で一番新しいのは、1998年(平成10年)2月3日に使用したもので、運賃は「大人620円、小児310円」でした。


右上のイラストMAPが変更になった、第Ⅱ期の弧廻手形です。私の持っている第Ⅱ期の弧廻手形で一番古いのは、この2001年(平成13年)8月23日使用の弧廻手形です。


第Ⅱ期はイラストMAP以外にも大きな変更がありました。

まず、左下写真の電車がデハ701からデハ1001に変わっています。



デハ1000形の入線は1994年(平成6年)でした。入線記念のテレホンカードです。


弧廻手形の登場は1993年なので、デハ1000形の入線前ですね。

次に、左側の地紋が変わっています。






わかりにくいので、色補正をしてみます。



第Ⅱ期で地紋は銚子電鉄の紋章に変わり、これ以降の地紋に変化はありません。

右下のサービス券も変更になりました。「犬吠駅内チャイナムーン」がなくなり、「電車レストラン」のサービス券になっています。また、新たに「日本画家 後藤純男美術館」が入りました。

なお、平成10年(1998年)の第Ⅰ期弧廻手形では「食在犬吠」の中に電車レストランはなくなっており、チャイナムーンだけになっています。そして、第Ⅱ期の平成13年(2001年)には新たに「電車レストラン」が入っています。

「犬吠埼のテラスでランチ」と記されたこの「電車レストラン」は、犬吠駅の南側にあった電車レストランではなく、絵はがきに描かれた、駅に隣接する電車レストランですね。


そして、犬吠駅内チャイナムーンの営業が終了し、後藤純男美術館が開館しています。

後藤純男美術館は1999年(平成11年)10月10日に開館しているので、第Ⅱ期の弧廻手形に変わったのは、その頃かも知れません。

また、よく使われたと思われる「ぬれ煎餅」一枚サービス券が一番下になっています。ポートタワー、地球の丸く見える丘展望館の割引券と合わせて、弧廻手形サービス券の定番となりました。

私の持っている、第Ⅱ期の弧廻手形を並べてみます。変わっているのはサービス券の部分だけです。



平成15年(2003年)10月9日使用の弧廻手形です。「乗務区D」とのスタンプがありますから、車内購入の弧廻手形ですね。

「電車レストラン」がなくなり、「イルカ・クジラウォッチングまたはサンセットクルーズ」乗船割引券になっています。このサービス券は珍しいですね。

残りの3枚は、発行時期の推定ができない弧廻手形です。平成13年(2001年)当時の弧廻手形と同じ内容です。

当時は君ヶ浜でゴミゼロ運動のイベントが行われており、その参加記念の弧廻手形です。


西海鹿島駅発行ということは、イベントに使われた弧廻手形でしょうか。なお、後藤純男美術館は平成16年(2004年)に閉館しています。


「22.2.22」のスタンプのために使用されたものでしょうか。


ここまで、入手した弧廻手形の「日付」を頼りに、弧廻手形と犬吠駅の変遷を推定してきました。

弧廻手形はキップ販売をしている駅に置かれています。販売枚数は駅毎に異なるので、新デザインの弧廻手形の登場にタイムラグが生じます。一番多いのが車内販売、次が犬吠駅でしょうか。おそらく一番販売枚数が少ないのは、笠上黒生駅でしょう。

また、購入してあった弧廻手形を後日使用することもできるので、購入日と使用日が大きく離れることもありえます。

このため、弧廻手形の変遷を「日付」に頼りすぎるのは問題であることは承知の上で、もう少し弧廻手形の歴史を追ってみます。

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