「特選18景」とあるように、18枚のセットです。
風光社製作なので、他の絵はがきセットと同じような感じかと考えていたのですが、これが大違いでした。
まず、絵はがきではありませんでした。大きさははがきより一回り小さなカードです。縦が116ミリ、横が92ミリです。幅は以前のはがきと同じ大きさですが、縦が25ミリほど短いです。やはり、「名所カード」ということになるのでしょうか。
私は主に、銚子の戦後の絵はがきを収集しています。種類は相当数集まりましたが、発売時期が近い絵はがきセットは同じ写真が使われていることが多いです。あまり代わり映えしない絵はがきがたくさん集まってしまいます。
しかし、このカードセットは、カメラアングル等が他の絵はがきと異なっているものが多いです。
特徴あるカードを紹介します。まず、一番うれしかったのが、犬吠スカイタワーのカードです。
現在持っている絵はがきはこの絵はがきです。
スカイタワーのパンフレットと同じ方向(東側)からの撮影です。キャビンは完全に下がった状態ですね。
カードの発売時期は明確ではありませんが、裏面の解説は「犬吠埼に程近い小丘上の犬吠スカイタワーからは地球の丸さそのままに太平洋の水平線が丸く見える。またその傍に世界平和を祈念する日比友愛の碑が建っている。」となっています。
この文言は前出の絵はがきと全く同じです。昭和40年代中頃の発行でしょうか。
次は一ノ島灯台のカードです。先日3種類の絵はがきを紹介しましたが、このカードの方が灯台が大きくはっきりと写っています。
銚子大橋のカードです。上空からの写真です。市街地が細かいので、このカードは原寸大でスキャンしてみました。
下の絵はがきと同じ頃の撮影(昭和40年代中頃)と思います。
この絵はがきには若宮小や四中が写っていますが、カードには銚子商業高校や銚子市役所が写っています。なお、銚子商業高校の現在地(台町)への移転は昭和39年9月1日(同校沿革)とのことですから、カードの写真は移転後かも知れません。
銚子駅前ロータリーのカードです。
最後に屏風ヶ浦のカードです。屏風ヶ浦の絵はがきはあまり多くはありません。
銚子市では平成26年度まで屏風ヶ浦を対象とした文化財総合調査を実施しています。どんな資料が発掘されるのか、楽しみですね。