ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

西島三重子提供曲:その24 十朱幸代さん

2010年05月31日 | 西島三重子
西島三重子さんの提供曲、第24回目は十朱幸代さんです。
十朱幸代さんへは2曲提供しています。「しのび逢い」と「ごめんなさい」です。
2曲ともアルバム『トワイライト・シーン』に収録されています。

    昭和55年7月 ビクター

「しのび逢い」 作詞:門谷憲二 編曲:あかのたちお
「ごめんなさい」 作詞:門谷憲二 編曲:あかのたちお

アルバム帯のキャッチコピーは「都会的な女性の不毛の愛をテーマに 女の性(さが)と情念をみずみずしい感覚で謳いあげた 十朱幸代の最新オリジナル・アルバム!」

昭和55年というと、11月22日に初公開された映画『震える舌』と同時期ですね。監督は野村芳太郎。十朱幸代さんは、この映画でブルーリボン主演女優賞を受賞されたとのことです。
原作は三木卓の小説です。三木卓は好きな作家の一人だったので、小説は読んでいますが映画は観ていません。DVDを探してみたのですが、ビデオ化だけでDVDにはなっていないようですね。

YouTubeの「しのび逢い」「ごめんなさい」です。

しのび逢い

ごめんなさい

西島三重子さんは男優への曲提供が多いという話を以前書いたのですが、女優さんへの提供曲(カバー曲)には次のような曲があります。

結城しのぶ「夜桜見物」「面影ジプシー」 1980年
十朱 幸代「しのび逢い」「ごめんなさい」 1980年
桃井かおり「面影通り」 1981年
岸本加世子「ざわめきの外で」1983年

歌手から俳優に転身した方

木の実ナナ「あばずれ」「朝の歌」等1977年
桜田淳子「風の中のさよなら」「一枚の絵」1979年
浅野ゆう子「ミステリー」1979年
等々

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西島三重子提供曲:その23 研ナオコさん

2010年05月29日 | 西島三重子
西島三重子さんの提供曲、第23回目は研ナオコさんです。
研ナオコさんへは3曲を提供しています。
「Bravo-Bravo」「のお・あんさあ」はアルバム『あきれた男たち』に収録されています。

    昭和55年7月21日 キャニオンレコード

「Bravo-Bravo」作詞:ちあき哲也 編曲:船山基紀
「のお・あんさあ」作詞:門谷憲二 編曲:井上鑑

『あきれた男たち』は研ナオコさん8枚目のアルバムです。LP帯のキャッチコピーは「話題曲とオリジナルで綴る男心への挽歌」「だけど、愛しいあいつらへ・・・」

「Bravo-Bravo」は「夢枕」とカップリングでシングル化されました。研ナオコさん25枚目のシングルです。

    昭和55年10月21日 キャニオンレコード

YouTubeの「Bravo-Bravo」と「のお・あんさあ」です。

Bravo-Bravo

のお・あんさあ


次の提供曲は、名曲「河は流れる」です。4年後のアルバム『名画座』に収録されました。

    昭和59年10月21日 キャニオンレコード

「河は流れる」作詞:竜 真知子 編曲:羽田健太郎

『名画座』は研ナオコさん15枚目のアルバムです。LP帯のキャッチコピーは「こわれやすい愛をやさしく悲しく。ナオコのバラード 今、名画のように。」

YouTubeの「河は流れる」です。

河は流れる

「Bravo-Bravo」と「河は流れる」はベストCD『シングズ バラード』に収録されましたが、残念ながら現在は廃盤のようです。

    昭和62年12月16日 ポニーキャニオン

『あきれた男たち』の発売された昭和55年は西島三重子さんがワーナー・パイオニアから、テイチクに移籍する頃でした。そして『名画座』が発売になる昭和59年というと、東芝EMIへの移籍の直前でしょうか。

「河は流れる」は西島三重子さんお気に入りの曲で、ステージでもよく歌われます。おそらく、セルフカバー曲の中では最も歌われる回数が多いのではないでしょうか。

最初のセルフカバーは『あの頃のこと・・・』です。

    平成12年2月2日 メディアリング 編曲:小倉 超

なお、テイチクから発売されているベストCD「呪文 -Spell-Twin Very Best Collection」はレコード会社を越えたベスト盤ですが、『あの頃のこと・・・』から「河は流れる」が収録されました。セルフカバー曲の収録はこれ1曲です。

    平成14年12月4日 テイチク

この曲に対する西島三重子さんの想いが伝わってきますね。CDは現在も入手可能です。

さらに、最新アルバム『十三夜』で再び「河は流れる」をセルフカバーしています。

平成21年3月18日 ポニーキャニオン 編曲:深川翔太

「シンガーソングライターとしての長きにわたる魅力もたっぷりと、これまでの活動を披瀝するするようなバラエティと彩りをあわせ持った、西島三重子からの招待状ともいえるニュー・アルバム」
このCDも現在購入可能です。


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西島三重子提供曲:その22 岩城滉一さん

2010年05月27日 | 西島三重子
西島三重子さんの提供曲、第22回目は岩城滉一さんです。
岩城滉一さんへは「かなしみ遊戯」1曲を提供しています。

昭和55年4月、トリオレコード 作詞:松本隆 編曲:チト河内

西島三重子さんが松本隆さんの詞に曲をつけたのは、この曲だけだと思います。

YouTubeの「かなしみ遊戯」です。

かなしみ遊戯

「かなしみ遊戯」は岩城滉一さんのベスト・アルバム『真夜中のヒーロー』に収録されています。

     トリオ・レコード
現在のところ、レコードの発売日は不明です。レコードの帯のキャッチコピーは「演技・唄にますます磨きのかかる岩城滉一待望のベスト・アルバム!」です。

帯の裏にはディスコグラフィーとして、4枚のアルバムが載っていますが、『真夜中のヒーロー』はトリオ時代の5枚のアルバムから選曲したベストアルバムとのことです。
「かなしみ遊戯」は5枚のアルバムには含まれておりませんので、シングルから直接収録されたものと思います。

また、『真夜中のヒーロー』は昭和55年に日本テレビで放映されたドラマのタイトルで、岩城滉一さんも出演していました。このことから、アルバムの発売は昭和55年頃と考えられます。

アルバム『真夜中のヒーロー』はCD化されています。現在は廃盤のようですが、OnGenの音楽配信で購入することがができます。

    昭和62年6月21日 アポロン

CDでは、昭和62年発売の『岩城滉一 ベスト・アルバム』にも収録されています。

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西島三重子提供曲:その21 結城しのぶさん

2010年05月25日 | 西島三重子
西島三重子さんの提供曲、第21回目は結城しのぶさんです。
結城しのぶさんへの提供曲は、「夜桜見物」「面影ジプシー」の2曲です。

2曲ともアルバム『未知案内』に収録されています。

    昭和55年1月 ワーナー・パイオニア

「夜桜見物」作詞:白石ありす 編曲:松井忠重
「面影ジプシー」作詞:白石ありす 編曲:松井忠重

アルバムの作詞は、10曲全部が白石ありすさんです。
帯のキャッチコピーは、
「現代的でクールなイメージを持ちながら歌世界では不思議なやすらぎと情念を感じさせるアーティスト。“日本の風土”と“女の顔”のダブルテーマからなる結城しのぶの世界。」

残念ながら、アルバムはCD化はされていません。ただ、非売品の『株式会社サンライズミュージック創立15周年記念コンパクトディスク』に「夜桜見物」が収録されています。
なお、この注によると、「「夜桜見物」の録音は白石ありす氏の御了解を得て2コーラス、1コーラス、3コーラスの順で歌われております。」とのことです。

『記憶の時間』の中で、西島三重子さんが2曲ともセルフカバーしています。

昭和57年11月21日、テイチク・コンチネンタル。編曲は原曲と同じ松井忠重さんです。

提供曲2曲ともセルフカバーということで、西島三重子さんご自身も気に入っている曲ではないでしょうか。
「夜桜見物」は『ベスト・ライブ』にも収録されていますし、4月1日の六本木スイートベイジルの、デビュー35周年ライブでも歌っていただきました。

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西島三重子提供曲:その20 浅野ゆう子さん

2010年05月23日 | 西島三重子
西島三重子さんの提供曲、第20回目は浅野ゆう子さんです。
浅野ゆう子さんへの提供曲は1曲、「ミステリー」です。
ただ、提供曲といって良いのか、西島三重子さんの発表曲のカバーなのか、微妙なところがあります。

浅野ゆう子さんの「ミステリー」は昭和54年12月発売のアルバム『ストップ・ザ・カンバセーション』に収録されています。
西島三重子さんの「ミステリー」は同年4月発売の『水色の季節の風』に収録されています。

発売月を見ると西島三重子さんの方が8か月早いことから、カバーのように思えますが、4月に発売されたアルバムの中から1曲を選びカバーし、12月に発売したとするのも、少し無理があるように思います。
発売はRCAなので、ワーナー・パイオニアの制作部門の主導というわけでもなさそうです。

これを明確にすることは難しいので、ここでは「提供曲&自らのアルバム収録」としておきたいと思います。

実はこのような例は他にもあります。

小柳ルミ子さん「朝顔(しののめぐさ)」 昭和52年5月発売
西島三重子さん「朝顔(しののめぐさ)」 昭和52年4月発売
発売は西島三重子さんのアルバム『さめないうちに・・・』の方が早いのですが、『記憶の時間』では「for:小柳ルミ子」と提供曲であることを示しています。

また、桃井かおりさんの「面影通り」は、昭和56年7月発売のアルバム『FIVE』に収録されています。西島三重子さんの「面影通り」は同年1月発売のアルバム『BYE-BYE』に収録されています。これも西島さんの方が6か月ほど早いのですが、当時桃井かおりさんへの提供曲として話題になったように記憶しています。

浅野ゆう子さんのアルバム『ストップ・ザ・カンバセーション』です。

    昭和54年12月 RCA

「ミステリー」 作詞:門谷憲二 編曲:若草 恵

私は見ていないのですが、「火曜サスペンス劇場」の第42回作品、『コンピュータの身代金』(1982年7月13日放送)で浅野ゆう子さんが歌いました。
『ストップ・ザ・カンバセーション』は、1979年の発売ですから、テレビ作品のために新たに歌ったわけではなく、「火曜サスペンス劇場」の挿入歌として、アルバム収録曲を採用したということなのでしょうか。

YouTubeの浅野ゆう子さん「ミステリー」です。

ミステリー

西島三重子さんの「ミステリー」です。

ミステリー

『水色の季節の風』昭和54年4月25日発売 ワーナー・パイオニア こちらも編曲は若草恵さんです。
「ミステリー」は残念ながら、西島三重子さんのCDには収録されていません。

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