ばくのメモ帳

『ばくのお宿』管理人の西みつのり、略して西みつのメモ帳です。ホームページに書き切れない雑多な情報を綴ります。

『三丁目の夕日』と『夕焼けの詩』

2013年08月30日 | 西岸良平
『月イチ三丁目の夕日』の最新刊「おばあちゃん」が8月16日に発売になりました。毎月第三金曜に発売です。


「三丁目の夕日」のコンビニ版コミックスは、最初のMy First BIGが53冊刊行されました。(他に合本や映画公開記念版があります。)次に大判の「特選 三丁目の夕日」が30冊刊行されています。

「月イチ三丁目の夕日」は2010年1月からの発売で、すでに41冊を発行しています。

ところで、以前のブログで次の様に記しました。

コンビニ版コミックス『月イチ 三丁目の夕日』「天体観測」に「コスモゾーン」が収録されています。「三丁目の夕日」シリーズの作品ではないので、こちらにいれるのはどうかなと感じました。(2012.6.8)

最近の『月イチ三丁目の夕日』では、5月発行の「行楽地」に「五月の逃亡者」、7月発行の「ひみつ基地」に「紅色坂の怪」、そして8月発行の「おばあちゃん」に「玄海紀行」が収録されています。これらはいずれも「三丁目の夕日」シリーズの作品ではありません。

改めてこれまでのコンビニ版コミックを調べてみました。そうしたら何とこれまでもたくさんの作品が収録されているではないですか。上記のブログ記事では「コスモゾーン」が最初のような書き方をしてしまいましたが、これは誤りでした。

「玄海紀行」のコミックス収録は『夕焼けの詩』第6巻です。まだ「三丁目の夕日」のタイトルはなく、サブタイトルは「玄海紀行」です。


昭和53年9月1日初版第1刷発行

「特選 三丁目の夕日」にも収録されています。「故郷(ふるさと)」に収録されています。


2008年(平成20年)12月24日 初版第1刷発行

「My First BIG」にも収録されていました。[8月15日]に収録されています。


2002年(平成14年)8月9日初版第1刷発行

「玄海紀行」は西岸良平先生の作品の中でも傑作と考えています。「8月15日」、「故郷」、「おばあちゃん」、どのテーマにも収録可能ということですね。

「三丁目の夕日」は雑誌掲載時には話数が付されています。『ビッグコミックオリジナル』8月20日号掲載の「シュミットさん」は第922話になります。ところが、コミックスには話数が付いておりません。

コミックス未収録の作品や収録順序が変更になった作品もあります。最近は雑誌掲載の順にコミックス化されているようですが、以前はかなり大幅に変更になっていました。

私のファンページ『西岸良平まんが館』では、コミックスにもオリジナルの話数を付けるようにしていますが、掲載雑誌の話数を確認する必要があるため、作業はなかなか進みません。

『月イチ三丁目の夕日』にも話数をふり始めましたので、誤りに気付いたわけです。意識して読まないと気がつかないものですね。そこで、少し過去のコンビニ版コミックスを振り返ってみました。

まず、『月イチ三丁目の夕日』です。これまでにあげた以外のコミックスでは、2010年8月25日発行の「望郷」に「僕たちの青春」「かくれんぼ」が収録されています。いずれも『ビックコミックオリジナル』の増刊号に描かれた作品です。


また、2011年5月25日発売の「おもちゃ箱」に「狼少年」が収録されています。『ビッグゴールド』に掲載された作品です。


「コスモゾーン」の収録された「天体観測」(2012.4.25)には「星空」も収録されていました。この作品は『夕焼けの詩』第7巻[千夜一夜劇場]に収録されており、『GORO』に掲載された作品です。


他の作品は『ビッグコミック』系の本誌や増刊号、『ビッグゴールド』などに掲載されています。『GORO』も同じ小学館発行ということで『夕焼けの詩』収録となったのでしょうか。

『特撰 三丁目の夕日』には「狼少年」「オーマイスイートホーム」「玄海紀行」が収録されているほか、[千夜一夜劇場]から「終電車」「波止場」が収録されていました。

最初のシリーズの My First BIG については話数確認がほとんどできていません。これから確認していくことになりますが、少しコミックスを見てみたところ、『夕焼け』(2002.11.11)に「黒マントと夕日」「俳優」「星空」「あいつ」「波止場」「兄と妹」が収録されていました。

また、『木枯らし』(2002.12.13)には「先輩」「麻雀の星」「彼と・・・」「甘い生活」「疑惑」が、『歳末大売り出し』(2002.12.27)には「ホワイトクリスマス」「望郷」が収録されていました。他にも多くの作品が再録されています。

いずれも[千夜一夜劇場]からの収録ですが、『GORO』は大判の雑誌だったので、コミックスに収録するとコマ割りがあまりも窮屈です。

編集部では『三丁目の夕日』と『夕焼けの詩』の区別をしていないようです。それなら、今後も積極的に再録していただきたいですね。時代ものやデビュー作の「夢野平四郎の青春」などは絵柄が違いすぎて難しいとは思いますが、テーマを工夫して何とかならいでしょうか。

私の一番好きな西岸作品は、『ビッグコミック』本誌や増刊号、『ビッグコミックオリジナル』増刊号に掲載された中編作品です。「振り子時計の下」などもぜひ収録していただきたいですね。(My First BIG の『三丁目メルヘン』(2001.11.9)に収録されていました。この巻には「サーカスの夜」も収録されています。)

ホームページ更新しました。「三丁目の夕日」の雑誌掲載について少し更新しています。

西岸良平まんが館

コメント

諸星大二郎『西遊妖猿伝』

2013年08月26日 | まんが
諸星大二郎「西遊妖猿伝」の連載が再開しました。これまでの『モーニング』から『月刊 モーニング two』に移っての新連載です。

現在、雑誌の購入は控えており、まんが喫茶で読める雑誌は購入しない事にしています。この雑誌についてもまんが喫茶で探してみましたが、あいにく置いてありません。

しかたがないので雑誌を購入する事にして近所の書店や神栖市の書店で探し、千葉市に行った時に三省堂カルチャーステーション千葉で探してみても、やはりありませんでした。

これで少し慌てました。そこで Amazon で探してみるとありました。ところが、「あわせ買い」プログラムとかで、2,500円以上まとめて買わないと注文できないとのこと。これでは年額3,900円を払ってプライム会員になっている意味がありません。

さて困りました。講談社のホームページで調べたところ、いくつかの事がわかりました。『モーニング two』は毎月22日が発売日であり、セブンイレブン受け取りの場合は送料無料で購入できるとのこと。

さっそくこれを利用して購入しました。


もう10月号も発売になっています。

25日の日曜日は横浜いずみ野に行く予定だったので、その時に東京で購入するつもりでした。しかし、25日は雨で出かけるのは中止、『モーニング two』も購入できませんでした。

結局10月号もセブンイレブン受け取りで注文してしまいました。

諸星大二郎さんの作品については、できるだけ初出の状態で持っていたいと思い、掲載誌をコレクションしていました。本が増えすぎて整理できない状況になってしまったため、現在は購入を止めているはずなのですが、買っていますね。最近の雑誌掲載作品です。

『ウルトラジャンプ』で「妖怪ハンターシリーズ 稗田の生徒たち(3) 夢見村にて-薫の民俗学レポート-」を連載。


平成12年11月号から平成13年3月号まで連載。このシリーズは時々『ウルトラジャンプ』に掲載されるので注意が必要です。

『ネムキ プラス』に「竹青」を連載。


平成13年創刊号(5月号)から第3号(9月号)まで連載。『ネムキ』が終了し『Nemuki +』に変わりましたが、内容は変わっていないようです。

『ビッグコミック』に「闇綱祭り」を掲載。


平成13年7月10日号に掲載。『ビッグコミック』の45周年記念特別読切シリーズの1作で、ビッグコミック登場は約40年ぶりとのことです。

『ビッグコミック』への作品掲載を見てみると、昭和49年に「女は世界を滅ぼす」が第12回小学館ビッグコミック賞の佳作となり、『ビッグコミック』7月10日号に掲載されています。

ほとんど同時期に「生物都市」で『少年ジャンプ』の第7回手塚賞を受賞し、7月29日号(31号)に掲載されました。こちらの反響が大きすぎて、ビッグコミックの方は影が薄くなってしまったようです。

ジャンプ系の雑誌には現在の『ウルトラジャンプ』まで掲載が続いていますが、『ビッグコミック』への連載は昭和50年の「真夜中のプシケー」(増刊1月号)、51年の「アダムの肋骨」(増刊1月号)くらいまでで終わっていました。


コメント

つくば松見公園展望塔

2013年08月22日 | タワー
7月28日(日)のつくば松見公園展望塔の報告です。

前夜の豪雨は上がり、雨は心配なさそうです。でも暑い。あまり歩きたくないので、松見公園の展望塔で時間を過ごすことにして、タクシーで向かいました。

松見公園展望塔は平成24年10月から、防護柵破損のため展望塔への入場を休止していました。

この塔の形は独特で、とても魅力的です。








入口を入って左側には広い休憩スペースがあります。松見公園はたくさんの家族連れが利用しているので、このスペースも需要があるのでしょうか。私が行ったときは誰もいませんでした。冷房は入っていないので暑いです。


右手にはショップがあります。お菓子や飲み物も置いてあるのですが、現在は鯉の餌の販売が中心のようです。松見公園の池には鯉が群れをなしています。


このお店の駄菓子屋のような雑然とした雰囲気は嫌いではないです。以前ここでつくばの絵はがきを購入しました。テレホンカードはすでにありませんでした。


今回発見したのは、ほこりの中にあった『EXPO切手100科』です。世界の万国博の簡単な歴史や記念切手が紹介されています。タワーファンとしては1962年シアトル万博の「スペース・ニードル」がうれしいです。


(参考:スペース・ニードルの切手)

当然購入するつもりでしたが、もう販売していないということで、無料でいただきました。(ヒンジの跡が付いているページがあるので、科学万博記念切手の小型シートが添付されていたのかも知れません。)申し訳ないので飲み物を購入しました。

チケットを購入。大人100円と変わっていません。パンフレットはないとの回答でした。


柱には「展望塔入場再開のお知らせ」が貼ってありました。平成25年4月27日付けです。



「展望台防護柵破損のため入場禁止となっていた展望塔への入場を再開致します。ただし、二層式となっている展望デッキ最上部へ上がる事は出来ません。屋上エレベーターホール階の展望デッキのみのご利用となります。」とのこと。


エレベーターで「屋上エレベーターホール階へ。ここから階段で「展望デッキ最上部」へ上がる事はできません。


平成21年9月11日訪塔の時の写真です。以前はこの階段を上がって「展望デッキ最上部」に行く事ができました。


エレーベーターホール階の展望デッキはガラスで囲まれています。


早々に下へ降りて展望塔の写真を撮りました。「センヌキ」というより、中央部の出っ張りはロボットの鼻のように見えます。





「展望デッキ最上部」の防護柵は完全に取り払われてしまったんですね。今回の再開にあたって新設しなかったということは、当分の間(もしくは永久に?)このままという事でしょうか。「世界のつくば」の名に恥じないように、改修していただきたいですね。

  平成25年7月28日撮影

  平成21年9月11日撮影

コメント

『高階良子選集』第17集新発売

2013年08月18日 | 高階良子
8月16日(金)、高階良子先生の『高階良子選集』第17集 [赤い迷路]が 発売になりました。収録は表題作のほか「防空壕」「いじわるキューピット」です。


ボニータ・コミックスα 平成25年8月30日 初版発行

カバー折り返しのことばです。

「今回描き足し10ページのはずだったのが、私の勘違いで100ページだと思ってた「防空壕」が 実は80ページ・・・!/しかし・・・心の準備もなく、/30ページの描き足しはすこぶるきつい・・・・・・!/そこで急遽、/永久封印するはずだったデビュー当時の作品17ページを/1本入れることにしました。/ヒィーーッ(恥ずか悲鳴)」

「赤い迷路」は、『なかよしデラックス』の昭和58年2月号から5月号まで連載された作品で、オリジナルのコミックス収録はコミックスなかよし『赤い迷路』でした。


『赤い迷路』 コミックスなかよし 昭和58年10月6日第1刷発行

選集収録にあたっての描き足しは、オリジナルコミックスが181ページ、選集が182ページということで、最後の1ページのみでした。「いじわるキューピット」収録のために描き足し枠がなくなってしまったのかと思いました。

平成11年に「幻想ロマンセレクション」の第1集に収録されています。


『赤い迷路・課外授業殺人事件』 KCデラックス(ポケット) 平成11年9月13日第1刷発行

付録に付いていたポストカードです。


この文庫版には、とても興味深いあとがきが付いています。先生の作品には「赤い~」とつくものが何作かある、とのこと。「赤い靴」「赤い沼」「赤い影」などですね。この他「緋色」や「血の~」という作品も多いです。

また、先生はガンマニアで、子供のころ、近くに警察の射撃訓練場があり、訓練が終わるまでずっと眺めていた思い出があり、大人になってからは一時モデルガンに熱中したとのことです。

「赤い迷路」は『ミステリーボニータ』平成17年12月号の特別ふろくにも収録されています。



「防空壕」は、『ミステリーボニータ』の平成6年3月号に掲載された作品で、ボニータ・コミックス『雪降る夜の訪問者』に収録されています。


『雪降る夜の訪問者』 ボニータ・コミックス 平成6年10月20日初版発行

オリジナルコミックスの作品が80ページなのに対して選集では90ページ。「防空壕」に10ページの描き足しがありました。

「防空壕」は、ぶんか社の『赤い沼』に収録され文庫化されています。


『赤い沼』 ぶんか社ホラーMコミック文庫 平成22年7月20日初版第1刷発行 

「いじわるキューピット」は、『少女フレンド増刊』の昭和42年11月7日号に掲載された作品です。高階良子先生が若木書房の貸本から少女雑誌に進出した最初の作品が、『別冊少女フレンド』昭和42年4月号に掲載された「夕焼け雲はしっている」でした。

「いじわるキューピット」は雑誌掲載4作目にあたると思います。本当にごく初期の作品で、しかも単行本は現在では入手困難なので、これはとてもありがたい収録ですね。


『三郎とあくしゅ』 若木書房 名作漫画総集ブック8 昭和43年後半の発行と推定

「恥ずか悲鳴」など上げないで開き直っていただき、昔の作品も収録していただきたいですね。次はデビュー作の「リリ」をぜひ。

巻末の「あとがきのかわりの雑談」は「私の失敗談その1」2ページで、自動販売機で買ったカップラーメンに関する話です。

ホームページも更新しました。

『高階良子の部屋』

コメント

『ミステリーボニータ』9月号新発売

2013年08月14日 | 高階良子
『ミステリーボニータ』9月号が発売になりました。


「デスハウス-死の家-」 後編「魔界の邪鬼」掲載です。巻頭カラー90ページ。

10月は高階良子作品ダブル発売!!! ということで、10月16日(水)にボニータコミックス『デスハウス-死の家-』発売です。併せて『高階良子選集18 緋色の悪夢』の発売も予定されています。(秋田書店ホームページのコミックス発売予定では『高階良子選集18 バラ色の悲劇』になっています。)

なお、『高階良子選集17 赤い迷路』は8月16日(金)の発売で、表題作のほか「防空壕」「いじわるキューピット」を収録とのことです。

「いじわるキューピット」は昭和42年『少女フレンド増刊』に掲載された作品なので、選集収録作品では最も古い作品ですね。現時点での高階先生のコメントが楽しみです。

別冊ふろくは『ダークネス・サイコ』から第3話と第4話が収録されています。


巻頭の先生のことばは、「一年ぶりの「ダークネス・サイコ」です。前回は記憶の奥底に封印していた作品を読み返して恥ずかしかったです。今回は続きを描きたい! という気分にさせられました。機会があるといいです。」

また、9月に念願のニュージーランドに行くとのことです。更に「ミステリーボニータ12月号から新シリーズを掲載しますのでお楽しみに!(全2回)」との告知も載っています。

ホームページ更新しました。

『高階良子の部屋』

コメント