土曜日に妻と「箱根の休日」を楽しんできました。小田急ロマンスカーを箱根湯本で降りて、最初に向かったのは、仙石原にある箱根ラリック美術館。路線バスで25分かかりました。
ラリック美術館を訪問したのは、館内に本物の「オリエント急行の客車」が置いてあるからです。正確には、ヨーロッパの国際列車用寝台車を運営していたワゴン・リ社の車両でサロンカーとして使っていたもので、パリ~イスタンブール間の「オリエント急行」ではなく、もっぱらパリと南仏を結んでいた「コートダジュール急行」に用いられていた車両です。ただし、1988年にパリを出発してシベリア鉄道を駆け抜け、香港から航送されて来日した「オリエント急行」の編成に組み込まれていた由緒ある客車なので、俗に「オリエント急行」の車両と呼ばれているのです。豪華な車内の調度品をデザインしたのがガラス工芸作家ラリック氏だったので、引退後、この美術館に引き取られて公開されているというわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/3f/b6b6f365630f027175c4ae60cd27c17b.jpg)
この客車は、オリエント急行来日時に品川駅での展示イベントで見学していましたから、およそ30年ぶりの再会でした。長い編成の寝台車はすべて濃紺でしたから、1両だけクリームと青というツートンカラーの塗装は異彩を放っていました。今は1両だけの展示。ちょっと寂しいですが、本物との再会には感激しました。
車内へ入る前に、外観をじっくり観察していきます。まず、ドアの楕円形の窓がユニークです。しかし、なんと優雅な形なのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/bc/9d67ee2e6d514fb3e41b3e89ceff5831.jpg)
車体の中央に誇らしげに飾られているのは、ワゴン・リのエンブレム。「北斗星」にも似たようなものが飾られていましたが、もちろん本家はこちら。風格があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/15/82754e5a5eed8a2b1e3ef4d232c8cec4.jpg)
サボ(行き先表示板)は、ヨーロッパの国際列車らしく有名な都市の名前が列挙されていますが、よく読むと、最後には東京、札幌、大阪、神戸とあります。1988年のイベント走行時の区間を表しているのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/a4/bc7543d439d24d00c533709ea6f8bc7b.jpg)
では、車内へ。サロンカーらしく、テーブルとゆったりした椅子が組み合わされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/8f/d5dedcdf6ec72d38ac085a0c8cb60d4a.jpg)
テーブルの上にランプが置いてありますが、ラリック氏のデザインしたものを復刻したそうです。壁の飾りもラリック氏がデザインしたもの。クラシカルな落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/e5/e1f0b8bdb1e3a58e5c7bea98fc1f8df9.jpg)
週末限定1日20食の特製弁当(1200円)を購入すると車内のテーブル席で食べられるというので、2人分買って昼食にしたのですが、味はともかく雰囲気がちょっと場違いな感じ。やはり、フレンチのコース料理かケーキセットが似合うのですね。昔風の汽車弁当に付きものだったお茶まであって、???という感じでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/86/46e0eaf1c2e9ff766e30832d0f2db5ad.jpg)
とはいえ、ワゴン・リのサロンカーでくつろげたのは最高でした。いつか、ヨーロッパで動く「オリエント急行」に乗ってみたいものです。豪華列車が話題になっていますが、「ななつ星」でも「四季島」でも「瑞風」でもなく、「オリエント急行」が一番乗ってみたい列車です。
(追記)読者の方からコメントをいただきました。パリとイスタンブールを定期的に結んでいた「オリエント急行」は、とうの昔に廃止になっていますので、最後の乗ってみたい「オリエント急行」というのは、いわゆるクルーズトレインのVenice Simplon Orient Express(VSOE)のことで、運転区間もパリ~ヴェネツィア(ベニス)が中心となっています。詳しくは、こちら
ラリック美術館を訪問したのは、館内に本物の「オリエント急行の客車」が置いてあるからです。正確には、ヨーロッパの国際列車用寝台車を運営していたワゴン・リ社の車両でサロンカーとして使っていたもので、パリ~イスタンブール間の「オリエント急行」ではなく、もっぱらパリと南仏を結んでいた「コートダジュール急行」に用いられていた車両です。ただし、1988年にパリを出発してシベリア鉄道を駆け抜け、香港から航送されて来日した「オリエント急行」の編成に組み込まれていた由緒ある客車なので、俗に「オリエント急行」の車両と呼ばれているのです。豪華な車内の調度品をデザインしたのがガラス工芸作家ラリック氏だったので、引退後、この美術館に引き取られて公開されているというわけです。
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この客車は、オリエント急行来日時に品川駅での展示イベントで見学していましたから、およそ30年ぶりの再会でした。長い編成の寝台車はすべて濃紺でしたから、1両だけクリームと青というツートンカラーの塗装は異彩を放っていました。今は1両だけの展示。ちょっと寂しいですが、本物との再会には感激しました。
車内へ入る前に、外観をじっくり観察していきます。まず、ドアの楕円形の窓がユニークです。しかし、なんと優雅な形なのでしょう。
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車体の中央に誇らしげに飾られているのは、ワゴン・リのエンブレム。「北斗星」にも似たようなものが飾られていましたが、もちろん本家はこちら。風格があります。
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サボ(行き先表示板)は、ヨーロッパの国際列車らしく有名な都市の名前が列挙されていますが、よく読むと、最後には東京、札幌、大阪、神戸とあります。1988年のイベント走行時の区間を表しているのです。
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では、車内へ。サロンカーらしく、テーブルとゆったりした椅子が組み合わされています。
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テーブルの上にランプが置いてありますが、ラリック氏のデザインしたものを復刻したそうです。壁の飾りもラリック氏がデザインしたもの。クラシカルな落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
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週末限定1日20食の特製弁当(1200円)を購入すると車内のテーブル席で食べられるというので、2人分買って昼食にしたのですが、味はともかく雰囲気がちょっと場違いな感じ。やはり、フレンチのコース料理かケーキセットが似合うのですね。昔風の汽車弁当に付きものだったお茶まであって、???という感じでした。
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とはいえ、ワゴン・リのサロンカーでくつろげたのは最高でした。いつか、ヨーロッパで動く「オリエント急行」に乗ってみたいものです。豪華列車が話題になっていますが、「ななつ星」でも「四季島」でも「瑞風」でもなく、「オリエント急行」が一番乗ってみたい列車です。
(追記)読者の方からコメントをいただきました。パリとイスタンブールを定期的に結んでいた「オリエント急行」は、とうの昔に廃止になっていますので、最後の乗ってみたい「オリエント急行」というのは、いわゆるクルーズトレインのVenice Simplon Orient Express(VSOE)のことで、運転区間もパリ~ヴェネツィア(ベニス)が中心となっています。詳しくは、こちら