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フランスのアンリ・ベルヌイユ監督の名作。初老の長距離トラック運転手ジャンは、行きつけのドライブインの若い給仕女クロチルドとふとしたことで恋仲になる。明日への希望のない人生を送っていた二人は、一緒に人生をやり直そうとする。しかし、ジャンは職場でトラブルを起こして失業し、クロチルドは堕胎に失敗して命を落とす。というとてもシンプルではかない恋の物語。ジャンを演じるのが名優ジャン・ギャバン。クロチルドを演じるのが名女優フランソワーズ・アルヌール。アルヌールの儚げな美しさと、全編に流れるジョゼフ・コズマの悲しげなメロディ、それと寒風吹き荒ぶ街道の風景がいつまでも忘れられない。なにせ観たのは随分前のことでディテールはだいぶ忘れているので、“フレンチなオヤジ”さんのブログ「屋根裏のフランス」を参考にさせていただいた。
■屋根裏のフランス
http://dupleix5.blog49.fc2.com/blog-entry-2.html