
「今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日」このセリフは僕の学生時代、先日亡くなった前田武彦さんがラジオ関東で、大橋巨泉さんや冨田恵子さんと一緒にやっていた番組「昨日の続き」の決まり文句である。毎晩この番組を聴いてから寝るのが日課となっていた。この当時はただ聞き流していたに過ぎないが、最近とても深いなぁと思うようになった。今起こっているあらゆることが、数十年、数百年、数千年前の人間が行なったことの結果として起こっているのである。
今日は66回目の長崎原爆の日だった。折しも今年は東日本大震災が起こり、それは福島の原発事故へとつながった。日本人は今また核の恐怖に曝されている。われわれ現代に生きる日本人は極めて重大な岐路に立たされていると言っていいだろう。われわれの子孫たちが安全で幸せな暮らしができる世の中を築くため今間違った判断は許されない。今日の話は明日へ、さらに明後日へと未来永劫に続いてゆく。