フジテレビ「とくダネ!」の24日放送で小倉智昭キャスターが、島田紳助さんの引退について述べたコメントの中で暴力団による問題解決を容認していると受け取れる発言をした。この発言が波紋を呼び、26日の同番組で小倉さんは誤解を与えるような発言をしたことを謝罪した。僕は両日ともこの番組を見ていないので、YouTubeにアップされていた問題の場面を見てみた。これは小倉さんがどう言い繕おうと、視聴者側が誤解したのではなく、はっきり暴力団の介入を容認した発言だと言わざるを得ない。ただ、小倉さんが本当に言いたかったのは、芸能人や有名人になると、普通ではとても対応できない圧力団体などとのトラブルに巻き込まれることがあるということなのだろう。僕は会社の総務部門時代と独立事業者となってからの合わせて30年余の間には、その筋の方や胡散臭い団体の方と接する機会が何度もあった。中にはこちらの都合などは一切通じない理不尽な要求をされたこともあるし、暴力をちらつかせられたこともある。しかし、そんな時、警察と連携したことはあっても、暴力団に解決を依頼しようと考えたこともないし、だいいちそんなパイプなんか普通あるわけがない。今回の騒動を見ていると、もともと島田さんにそんな体質があったことが問題だったのであって、そのことについてニュースキャスターや業界仲間もハッキリと言うべきなのではないだろうか。