今日では熊本の代表的な民謡の一つ「五十四万石」。これは昭和初期の「新民謡」づくりブームの中で作られたといわれるが、初めて世に出たのは昭和10年の1月。野口雨情の詩に大村能章が曲をつけ、藤本二三吉が歌いコロンビアレコードから発売された。昨日、ご紹介した「新興熊本大博覧会」の直前のことである。ということは、博覧会開催にタイミングを合わせて製作されたのかもしれない。
この「五十四万石」の歌詞の中で、最近ではあまり歌われなくなったのが三番の歌詞。一、二、四番の歌詞はいつの時代に聞いても特に違和感を感じない普遍的な内容であるのに対し、三番は昭和10年頃の熊本市を題材にしているので、今日では歌いにくいのかもしれない。ちなみに「東雲(しののめ)」とは当時二本木にあった遊郭「東雲楼」のことだと思われる。
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▼東雲楼の庭園
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この「五十四万石」の歌詞の中で、最近ではあまり歌われなくなったのが三番の歌詞。一、二、四番の歌詞はいつの時代に聞いても特に違和感を感じない普遍的な内容であるのに対し、三番は昭和10年頃の熊本市を題材にしているので、今日では歌いにくいのかもしれない。ちなみに「東雲(しののめ)」とは当時二本木にあった遊郭「東雲楼」のことだと思われる。
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▼東雲楼の庭園
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