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これまで祇園を題材にしたドキュメンタリー番組は何本も見たが、お茶屋の女将にスポットを当てた番組は初めて見た。江戸時代から200年間続く老舗のお茶屋「富美代」の暖簾を守ってきた8代目の女将・太田紀美さん77歳。多忙を極める紀美さんの体力的な限界も近い。後を継がせたい娘・直美さんは、紀美さんから見ればまだスキルも心構えも心もとない。ある日、とうとう紀美さんは持病が悪化して手術を受けざるを得なくなる。さて、女系で連綿と受け継がれてきた老舗の運命は・・・。
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これまで僕は2回倉敷に行ったことがあるが、一度は三菱自動車水島製作所、もう一度は倉紡記念館と、いずれも仕事の旅。多くの観光客が訪れる美観地区をじっくりと見たことはない。なぜ紡績工業が盛んになったのか、なぜ歴史的景観が多く残ったのか等、初めて知ることばかりで、ほとんど行ったことがない街に等しかった。
タモリの推測力は相変わらず絶好調。もともと有している地形地質の知識に加えて、全国各地のブラタモリ経験によって蓄積された知識が相俟って、案内人たちもお手上げ状態のようだ。