徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

漱石が大江村にいたころ

2017-06-07 21:05:57 | 
 夏目漱石の熊本五番目の旧居である内坪井旧居(漱石記念館)がいまだ地震被害からの修復のメドが立たず、閉館が続く中、水前寺成趣園東隣に移築されている三番目の旧居である大江旧居は健在で公開が行われている。この大江旧居があったのは現在の熊本市中央区新屋敷1丁目で、白川小学校の東側である。当時はここら辺は大江村の一角で、漱石がここに住んだのは明治30年9月から31年4月までのわずか8か月に過ぎないが、30年暮れの小天旅行が「草枕」の題材となった。
 実はこの頃、期間は正確には不明だが、わが祖母方の曽祖父が大江村の村長をやっていたらしい。その頃が、祖母の実家の一番羽振りが良かった時期で、屋敷では度々盛大な宴会が行われていたという。後年、水道町一帯の持ち家十数軒が大火で烏有に帰してしまい、徐々に傾いていくのだが。
 それはさておき、漱石が大江村にいた時期と曽祖父が大江村村長だった時期が重なるとすれば、ひょっとしたら、曽祖父は漱石と面識があったのかもしれない。


夏目漱石第三旧居(大江旧居)