毎年、高校総体の陸上を見に行っていたのだが、今年は短距離陣に期待の持てる選手がいそうもないし、県民運動公園まで行くのも億劫なのでやめて、昨日はわが家から一番近い県立体育館へ新体操を見に行った。新体操を見るのは6年ぶりくらいか。行ってみるとちょうど女子の個人の部をやっていた。テンションの低い男声のアナウンスは、選手がひとりづつ登場する毎に名前と種目名(ボールとかフープとか)しか言わないので学校もわからない。知っている選手もいないので、ただただ順番に演技を見続けた。その中にひと際小さな選手が登場した。一瞬「エッ!小学生?」と思ったほどだ。しかし誰よりも堂々としているし、ボールの演技を始めたとたん、その流れるようなしなやかで正確な演技にひき込まれた。後で知ったのだが、信愛女学院の1年生で有村文里さんという選手だった。結局、彼女が個人総合で優勝したが、優れた選手というのは、僕のような新体操ドシロウトでも見てわかるものなんだなぁと感心した。
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