熊本県の緊急事態宣言および熊本市医療非常事態宣言の解除に伴い、先月18日から熊本城特別公開が再開された。地上約6mの高さを通る「特別見学通路」も賑わいが戻りつつあるようだ。熊本地震の被災状況や復旧過程を間近で見ることができるという謳い文句だが、僕は見てみようという気が今一つ起こらない。わが家から歩いて行ける距離だし、われわれの世代は入場無料だし、行こうと思えばいつでも行けるにもかかわらずである。それは、僕が見てみたい、本丸へ登る頬当御門ルート、不開門ルート、竹の丸ルートなど、それぞれどうなっているのか確認したいのだが、「特別見学通路」では見られないからだ。そうは言っても復旧工事はまだ20年くらいかかることを思えば、生きているうちに、かつてのように本丸に登るのはもうできないかもしれない。やっぱり一度は見ておくかと思い始めた。

かつて春の修学旅行で賑わっていた頃の熊本城天守閣

かつて春の修学旅行で賑わっていた頃の熊本城天守閣