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熊本のひな祭り

2021-03-03 18:15:34 | 日本文化
 今日はひな祭り。桃の節供ともいう。もともと旧暦の三月三日の行事だったので、今年の暦によみかえると4月14日にあたるらしい。たしかに今の時期は桃の花はまだ咲いていない。おそらく3月20日前後に咲くだろう。
 それはともかく、2001年に出版された「新熊本市史・別編 民俗・文化財」には熊本市の古い民俗について書かれており、ひな祭りについては下記のような記述があるが、今は廃れてしまったわが町の習俗はとても興味深い。

▼雛祭り
 旧暦の三月三日は、桃の節供ともいわれた。三月一日ごろから坪井、広丁、唐人町あたりに雛市が立っていた。
 一般的に長女の初節供のときには特別のお祝いをするが(嫁の実家から雛人形を贈る、ひし餅やふつ餅(よもぎ餅)をついて配るなど)、その他のときは、内祝い程度である。
 明治のころは旧暦で行われ、上巳(じょうし)の祝といって草の餅をこしらえ、初節供の家では「初ひな」と称し、ひなを床狭しと陳列した。まつりの二、三日前になると、各町に「ひな店」がでたが、坪井広丁などには、数軒の小屋をたて、ひな店を出し日夜売り出した。また餅つきの音も聞こえ、桃桜の花売りも徘徊した。
 秋津町沼山津には、千代紙で作った人形をひなまつりに川に流すという古い形を残した習俗があった。もともと桃の節供は家族や家のけがれを払うためのみそぎの行事であった。


ひな飾り(菊池夢美術館)


桃の花(柿原の桃畑)