〽どうどうたらりたらりら
たらりあがりららりどう
ちりやたらりたらりら
細川家ゆかりの水前寺成趣園能楽殿。かつて細川家の能楽を担った本座・友枝家の当主である友枝昭世さんの、呪文のような謡いで翁が始まる。歴史の重みを感じる。2017年1月の国立能楽堂における友枝さんによる翁の映像とはちょっと印象が違う。それもそのはず、国立能楽堂とは異なり、ここは屋外。朗々とした謡いの背景では山桜が風にそよぎ、鳥がさえずる。ふと、そもそも翁とはこういうものだったのだろうと思う。千数百年前に渡来した申楽が「草木国土悉皆成仏」という日本人独特の感性によって形づくられてきたことに感動を覚える。
開演前の能楽殿風景
漱石句碑「鼓うつや能楽堂の秋の水」
たらりあがりららりどう
ちりやたらりたらりら
細川家ゆかりの水前寺成趣園能楽殿。かつて細川家の能楽を担った本座・友枝家の当主である友枝昭世さんの、呪文のような謡いで翁が始まる。歴史の重みを感じる。2017年1月の国立能楽堂における友枝さんによる翁の映像とはちょっと印象が違う。それもそのはず、国立能楽堂とは異なり、ここは屋外。朗々とした謡いの背景では山桜が風にそよぎ、鳥がさえずる。ふと、そもそも翁とはこういうものだったのだろうと思う。千数百年前に渡来した申楽が「草木国土悉皆成仏」という日本人独特の感性によって形づくられてきたことに感動を覚える。
開演前の能楽殿風景
漱石句碑「鼓うつや能楽堂の秋の水」