
天文10年(1541年)揖斐城主 堀池備中守の姉、お政が上善明寺の春淨の許へ嫁ぎ、子宝に恵まれて、初孫の誕生を喜び、お婆々さまとなられたお姑さんがお政の在所である揖斐城へお祝いに訪れた際、笛や太鼓で唄われたという由来が伝えられています。
戦国乱世に翻弄された揖斐城にもこんな穏やかな日々があったのでしょう。
この「おばば」という民謡は実は、九州鹿児島にも伝わっているそうです。それは江戸中期の宝暦年間、幕命により「手伝普請」として木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の治水工事を課せられた薩摩藩の人たちによって持ち帰られたそうです。しかし、この「手伝普請」は、多くの薩摩藩士が殉職するという「宝暦治水事件」を引き起こし、後の倒幕につながったともいわれる薩摩藩の怨恨を残しました。
三味線の秀五郎さんは今年独立され、本名の﨑秀五郎(さきしゅうごろう)に戻って再出発されました。
新たなステージでのさらなるご活躍をお祈りしたいと思います。
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﨑秀五郎さん「第25回くまもと全国邦楽コンクール」で最優秀賞受賞