徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

父の生誕110年

2021-09-23 20:55:20 | 
 今年は父の生誕110年にあたる。先日彼岸の墓参りは済ませたが、今日は父が生まれ育った泰勝寺周辺を歩き回った。
 父は明治44年、熊本県飽託郡黒髪村大字下立田(現在の熊本市中央区黒髪4丁目)に生まれた。生家は立田山の麓、旧藩主細川家代々の菩提寺である泰勝寺の南側に位置していた。父は、この泰勝寺に住んでおられた長岡家にお坊っちゃまの友達として幼い頃から日参していた。父は7歳になるまでこの地で暮らし、祖父が亡くなった後、坪井へ引っ越した。
 僕が父に連れられてこの地を初めて訪れたのは昭和26年、5歳の頃だったと思う。父が幼時を過した時分とは随分様子も変わっていたに違いないが、それでも今日とは全く異なる景色が広がっていたことはハッキリと覚えている。数年前、京都市右京区にある祇王寺の苔庭の写真を見て、僕の記憶に残る父の生家跡とそっくりで驚いたことを思い出す。


僕が初めてこの地を訪れた頃はまだなかった森林総合研究所九州支所。父の生家はこの道の辺りだったかもしれない。


数年前、記憶に残る父の生家跡とそっくりで驚いた京都市右京区にある祇王寺。
この写真は「神戸の空の下で。~近畿の史跡めぐり~」というサイトで発見。管理者にお願いして転載させてもらったもの。



幼い父が毎日通っていたであろう泰勝寺への虎口。


ついでに小峰墓地へまわり、ラフカディオ・ハーンゆかりの石仏(鼻欠け地蔵)に手を合わせる。