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鶴屋百貨店の大京都展は今年が51回目。開催を危ぶむ声もあったそうだが、感染防止対策を施して今年も予定通り始まった。第一日目恒例のオープニングステージ、舞妓さんによる舞披露が1Fのサテライトスタジオで行われ、今年は京都五花街のうち先斗町の舞妓市琴さんが「梅にも春」「紅葉の橋」「祇園小唄/鴨川小唄」の3曲の舞を披露した。「祇園小唄」は京都五花街を象徴する曲だが、「鴨川小唄」は先斗町で唄われる曲。しかし、実は2曲とも熊本ゆかりの作家・長田幹彦の作詞である。
市琴さんは2年前郷里の青森から京都へやって来たという17歳の新進舞妓さん。1年前にお見世出しとなったそうだが、何せコロナ禍の真っ最中、腕を磨いた舞を披露する場がなくなり、先斗町の舞踊公演「鴨川をどり」も昨年は中止。今年6月、やっとオンライン公演「鴨川をどり」で初舞台を踏んだという。今日の舞台もとても緊張したそうだ。