徒然なか話

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西日本屈指の荒祭り 「裸坊祭」

2022-11-26 21:19:47 | イベント
 昨日は玉名市の梅林天満宮例大祭、そして今日は防府天満宮御神幸祭(裸坊祭)と二日続けて天神さんのお祭りを見ることになった。といっても今日はオンラインライブ配信である。同じく菅公のお祭りながら随分と趣が異なるものだ。

 西日本屈指の荒祭りといわれる防府天満宮の「裸坊祭(はだかぼうまつり)」は千年以上の歴史を有する行事で、大宰府に左遷された菅原道真公が大宰府へ下る途中、勝間の浦に上陸して立ち寄られた際の送迎の古式を伝えたものといわれる。寒空の下、道真公の御霊を乗せた重さ五百㌔の「御網代輿(おあじろこし)」を運ぶ白装束の男衆(裸坊)数千人が「兄弟ワッショイ」のかけ声も勇ましく、勝間の浦の御旅所まで練り歩く。
 僕が防府に勤務していた45年前に、ブリヂストン防府工場として初めて裸坊祭に参加し、事務局として数十人分の用品の準備をしたことなどを懐かしく思い出す。また、御神幸の際、御網代輿を乗せる台車の木製の車輪や神社の石段や路面を傷つけないよう、現在は車輪のトレッド部分を、ブリヂストン熊本工場製のゴムクローラ(農機具用トレッド)で覆っている。そんなご縁もあり、熊本県外の祭りでは最もなじみ深い。
 裸坊の白装束は、縁起物の天神さんの赤い「梅鉢の紋」のスタンプを押してもらう風習がある。いかに多くの梅鉢の紋を押しているかを競い合ったものだ。


御網代輿を運ぶ大車輪


いよいよ御神幸の御発輦


縁起の良い御網代輿に取り付こうと競い合う裸坊たち