徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

三國連太郎 & 八千草薫

2010-02-13 18:08:27 | 映画
 最近、皇潤のテレビCMに、三國連太郎さんと八千草薫さんの、「宮本武蔵(1954年/稲垣浩監督)」における共演シーンが出て来る。僕はこの映画が、日本映画の中で最も好きな映画の1本なので、このCMを見るのが楽しみでしょうがない。稲垣監督の三船敏郎主演・宮本武蔵シリーズは、この映画を含め、三本作られたが、結局、三國さんが本位田又八を演じ、八千草さんと共演したのは、この最初の1本だけだった。ただ、三國さんは内田吐夢監督の中村錦之助主演・宮本武蔵シリーズでは沢庵和尚を演じている。また、お通さん役は八千草さんをおいて他にいないと思っている。ご高齢となられた今日も、お二人のご活躍ぶりは目を見張るものがあるが、それにしても55年前のお二人の美しいこと。今の若手男優・女優の中にもちょっと見当たらないくらいだ。




日本古来文化ブーム???

2010-02-11 22:27:37 | テレビ
 最近、映画やテレビはちょっとした日本古来文化ブームの様相を呈している。NHKでは百人一首を題材にしたドラマ「咲くやこの花」と、書道を題材にしたドラマ「とめはねっ!鈴里高校書道部」がほぼ同時進行で放送されたし、映画の方では、「咲くやこの花」に出演している成海璃子が主演の「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」が製作進行中という、ややこしい展開になっている。5年ほど前に「恋は五・七・五!」なんていう高校生の俳句甲子園を題材にした映画もあったりして、以降、俳句甲子園については何度もドキュメント番組を見たものだ。この現象は、日本古来のアナログ文化が、デジタル社会の進行の中で見直されつつあるということなのだろうか。今ひとつよくわからない。単なる客寄せパンダとして使われ、一時的なあだ花で終らないことを願いたいものだ。

 

女子水球(Women's Water Polo)

2010-02-10 23:52:05 | 水球
 僕が現役選手の頃、と言っても最後に公式試合に出たのが28歳の時だから、もう35年も前のことだが、まだ女子の水球競技はなかった。日本ではまだ競技人口も少なく、九州にいるとほとんど競技を見る機会も無い。最近ではインターネットが普及したおかげで、海外の水球事情もよくわかるようになってきた。それによると、欧米では女子水球がオリンピックなどの世界的な大会が行なわれるようになったこともあって、男子と肩を並べるほどの人気スポーツになってきたらしい。世界的なスター選手も出てくるようになっていて、その中でもナンバーワンの呼び声が高いのが、ハンガリーのリタ・ドラーヴツ、ハンガリー式に言えば、というか日本と同じだが、ドラーヴツ・リタ選手だ。彼女はハンガリーのトップモデルでもあり、水球のトッププレーヤーでもある。近いうちに日本で世界的な大会を招致してくれないかな。なんとしても観に行くのだが。

 


リタ選手の出場した試合(白帽子7番)

「龍馬伝」の追加キャスティングに注目!

2010-02-09 14:13:50 | テレビ
 NHKの大河ドラマ「龍馬伝」の追加キャストが発表された。熊本県人としては最も注目していた横井小楠役には山崎一がキャスティングされた。この役者さんは映画やテレビで数多く見かけるが、なんといっても一番印象に残るのはNOVAのCMにおける鈴木さんだ。飄々とした持ち味の、どちらかというと脱力系で面白いキャスティングかもしれない。横井小楠が自ら開いた私塾「四時軒」(熊本市沼山津)を訪れた龍馬と、長州征伐をめぐって激論をたたかわす場面が楽しみだ。
 もう一つ注目のジョン万次郎役にはトータス松本がキャスティングされたが、こちらの方は、ある層の受けを狙ったキャスティングだろうから、何ともコメントのしようがない。


高橋公園(熊本市千葉城町)の横井小楠と彼にまつわる維新群像。
左から、坂本龍馬、勝海舟、横井小楠、松平春嶽、細川護久


2008年10月に足摺岬を訪れた時、ジョン万次郎像の前で

激動の日本近代史を見ていた熊本城

2010-02-08 13:32:24 | その他
 現在の熊本城が完成した1606年以来、いくさには縁のなかった熊本城が、日本最後の内戦、西南戦争の激戦地になってから、日本近代史の節目節目で熊本城が登場する。残された写真の数々を見ていると、熊本城は激動の日本近代史をじっと見守ってきたんだなぁという感慨を深くした。
※写真はいずれも「写真集熊本100年」(熊本日日新聞社刊)より


明治4年、加藤神社が本丸の中に出来、城の表口(頬当御門)周辺には本妙寺から移転してきた茶店が立ち並び、賑わっていた頃の写真。西南戦争前で、焼失前の本丸が写っている。まるで黒澤映画のセットのような雰囲気。


昭和7年、満州事変で出動する第六師団。これも頬当御門付近。西南戦争時に焼失した本丸は無い。当時、第六師団の司令部が熊本城内に置かれていた。


昭和13年、ナチスドイツの青少年組織、ヒトラーユーゲントが熊本にやって来た。当時、日本とドイツは「日独防共協定」を結んでいた。熊本城宇土櫓前で記念撮影をするヒトラーユーゲントの面々。


昭和25年、宇土櫓前(現在の加藤神社のある位置)に駐車された大型展望車と戦後第1期生のバスガイド。観光ブームが始まりつつあった頃。


現在の熊本城、頬当御門の入口周辺。本丸御殿が復元され、連日、観光客で賑わっている。

じじばば馬鹿ぶり発揮の一日・・・

2010-02-07 22:53:59 | その他
 今日は、孫娘みわの幼稚園最後のお遊戯会。朝から家内と母を連れ立って久留米へ出かける。例年どおり、会場の久留米市民会館は、子や孫の晴れ姿を見逃してなるものかと詰めかけた両親やじじばばの熱気でムンムン。かくいう僕らもその中の一家族なのだが。今年のみわの出番は3回。最初は女子十二楽坊のグローリー(輝煌)に合わせて群舞。チャイナドレスに身を包んだ姑娘(クーニャン)姿で、羽のついた扇を持って踊る姿は可愛らしい。午後の部に入ってからは、コーラスと合奏でマリンバを担当。難しい曲を短期間でよくあれだけ弾きこなせるようになったなぁと、母親もビックリしていた。最後は日頃習っているクラシックバレエ。習い始めの頃に比べると、格段に身のこなしが上手になっていた。みわの一生懸命な姿に感動していた家内は、フィナーレの後、みわを出迎えたとたんウルウル状態。頑張ったご褒美にと「よく頑張ったネ!」とメッセージ入りのデコレーションケーキで労った。

西部劇は遠くなりにけり・・・

2010-02-06 22:28:12 | 映画
 今日から全国25館で「午前十時の映画祭」というイベントが始まった。熊本では、TOHOシネマズ光の森で行なわれている。映画ファンの投票で選ばれた洋画の名作50本が、各々1週間ずつ上映される。映画館のスクリーンでは見逃した作品や、もう一度大きなスクリーンで見たい作品などを見るチャンスができたわけで、そのことは嬉しい。ただ、僕らの年代の男性は、子どもの頃、西部劇から入ったという人が多い。だから、同世代で西部劇の話になると結構うるさい。そんな目で、今回選ばれた作品を見ると、50本中2本の西部劇が含まれている。数的にも若干不満はあるのだが、それよりも選ばれた作品に納得がいかない。選ばれたのは「明日に向って撃て!」と「ワイルドバンチ」の2本だが、この2本が良い作品であることは認めるにしても、いずれの作品も西部劇の全盛期が終った後に作られた作品で、「明日に向って」の方は、いわゆるアメリカン・ニューシネマの代表的なものだし、「ワイルドバンチ」も正統派の西部劇とは言い難い。この2作品が選ばれたというのは、やはり西部劇の時代が遠くなってしまったんだなぁという感を強くした。寂しいことだ。


アメリカ映画オールタイムベスト100の12位にランクされる「捜索者(1956)」のラストシーン

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

2010-02-05 15:22:45 | 映画
 今年の5月に公開される映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」。どこかで聞いたような響きのタイトル・・・、そう、あの「ALWAYS 三丁目の夕日」を作ったROBOT社制作の新作映画だ。50歳を目前にしたサラリーマンが、ある日突然、幼い頃の夢だった電車の運転士になろうと挑戦する、島根を舞台にしたハートウォーミングな物語だそうだ。そしてこの電車が一畑電車。僕も会社勤務時代、一畑グループにはいろいろお世話になったので、この映画もぜひ成功してもらいたい。監督の錦織良成は島根出身で、8年くらい前に作った、同じく島根を舞台にした「白い船」も僕の好きな映画だ。
 出演は、 中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子、橋爪功、佐野史郎、宮崎美子、遠藤憲一、中本賢、甲本雅裕など、そうそうたる顔ぶれ。それから、この映画の主題歌をユーミンが担当しているのも大きな楽しみだ。


白い船(2001年)

横綱ってナニ?! 朝青龍引退に思う

2010-02-04 19:40:47 | スポーツ一般
 各メディアでは“衝撃の”という見出し付きで報じているが、考えてみれば随分前から、こうなることは予測できていたわけで、それほど驚くには値しない。結局、最後まで態度や行動を改められなかったわけだが、本人の責任はもちろんのこと、これまで彼の指導に関わった人たちの責任も重いと思う。
 ところで、戦後、横綱になったのはわずか31人だが、そのうち不祥事で引退もしくは廃業に追い込まれたのは、これで3人目である。一般社会と比較しても率が高すぎないか?横綱という地位は、ただ強いだけではなく、人格的にも他が範とすべき人が選ばれているはずなのに、だ。ここに今日の相撲社会の問題が象徴的に表れているような気がしてならない。こうなったら、大昔のように、横綱を“名誉称号”に戻したらどうだろうか。引退する時に、総合的に評価して、優れた大関には横綱という称号を与えるようにしたらいい。ちょうど“国民栄誉賞”のように。まぁ、実際には土俵入りなどのショー的要素が無くなると困るのでそんなことはできないだろうが、今回の騒動は、横綱の権威について、あらためて考えさせられた。
※写真は、“角聖”と呼ばれた第35代横綱双葉山

春立つ今日の・・・

2010-02-04 17:07:42 | その他
         袖ひちて むすびし水のこほれるを
            春立つ今日の 風やとくらむ(紀貫之)

今日は立春。春の息吹きを確かめに、熊本城周辺を歩いてみた。風は冷たく、太陽も雲間に隠れがちだったが、護国神社の梅園や細川刑部邸などの梅の花はだいぶ開き始めており、本格的な春がもうすぐそこまで来ていることを感じさせた。 


護国神社梅園の紅梅

邦楽レコードのお初!

2010-02-03 22:07:39 | 音楽芸能
 邦楽レコードのお初は、1928年(昭和3年)にリリースされた「波浮の港」だそうである。野口雨情作詞、中山晋平作曲で、歌ったのは、NHKの朝の連続テレビ小説「いちばん星」(昭和52年)のモデルになった佐藤千夜子だ。そう言えば、ドラマが放送された当時、そんな話を聞いた覚えがある。たまたま今日、昭和初期に創作舞踊で使われていた曲を調べていたら、佐藤千夜子が歌った曲がいくつか出てきたので懐かしくなった。この人も波乱万丈の人生を送った人らしいが、音楽ファンとしてはレコード歌手第一号としてリスペクトすべき人だ。僕らの年代では一番馴染みのある、吉永小百合版と聞き比べてみた。

国歌はかく歌うべし!カクタス・キューティーズ

2010-02-02 20:17:34 | 音楽芸能
 もうやがてアメリカン・フットボールの祭典、スーパー・ボウルの日がやってくる。ゲームはもちろんだが、僕は毎年、試合前のセレモニーで行なわれる国家斉唱が楽しみだ。いつもビッグ・アーチストが出演して、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる。特に昨年のジェニファー・ハドソンはアレンジ、歌唱ともに近年では最高だった。今年ははたして誰が出てくるのだろう。楽しみだ。ところで、アメリカでは数年前から、「カクタス・キューティーズ」という少女コーラスグループが評判で、特に彼女らの歌うアメリカ国歌「STAR SPANGLED BANNER」は絶品だ。よその国の国歌でこんなに楽しめるなんて不思議なくらいだ。日本の国歌もかくありたいものだ。

♪ №43スーパーボウルにおけるジェニファー・ハドソンの熱唱


貴乃花は角界の“龍馬”になれるか?

2010-02-01 21:45:07 | 時事
 かなり厳しいという下馬評を覆して、貴乃花親方が相撲協会の理事に当選した。正直驚いた。貴乃花の隠れシンパがいたということなのか、それとも反主流の考え方を持つ他の部屋の親方が意図的に貴乃花に票を投じさせたのか。獲得票数がちょうど10票というのは、あまりにも出来過ぎのような気がしないでもない。加えて、落選したのが、親父さんと同時期に、ともに大関として苦労した大島親方(元大関旭国)というのもなんだか複雑だ。まぁ、そんなことはさておき、当選したからには相撲界の改革に向けて頑張ってもらわないといけないが、はたして彼はどんな方向への改革を夢見ているのだろうか。ただひとつ言えることは、彼が普段語っているように「相撲はスポーツでも格闘技でもない!」という考え方は大賛成である。日本古来の伝統文化を守りながら、新しい発展への道へ導いてもらいたい。彼の親父さんがまだ、相撲取りになる前、水泳選手だった頃からのファンとして切に願っている。
先代貴ノ花に関するブログ記事