迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

廻るイルミネーション 

2022-11-27 23:38:04 | Cine lens, TV lens

街に出たらイルミネーションが始まっていました。今日はDマウントの標準レンズCINE-S.ARCO 13mm F1.4で撮影です。昼はおとなしかったレンズも、暗くなってイルミネーションが点きだすと、ずいぶんと表情が変わります。廻っていますね。

ショーウィンドウに写ったイルミネーションも廻っています。コマ収差も盛大に発生していますね。

 

クリスマスの飾りにも、廻るイルミネーションが見えます。

   いずれもPENTAX Q7+CINE-S.ARCO 13mm F1.4

 

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円形絞りになった50mmマクロ  Minolta AF MACRO 50mm F2.8 New

2022-11-20 17:49:02 | A-mount by KONICAMINOLTA, SONY

ミノルタのAFマクロレンズ AF MACRO 50mm F2.8 Newの紹介です。以前に初期型を紹介していますが、今回のレンズはその後継レンズになります。


   レンズ構成   6群7枚
   最短撮影距離  0.2m
   フィルター径  55mm
   重量               315g
ピントリングもゴムローレットに変更され、幅が太くなり操作性がよくなっています。また側面には、フォーカスフォールドボタンとフォーカスレンジリミッターが新たに付き、便利になりました。


光学系は同じもののようですが、円形絞りが採用されました。

 

今回はフルサイズでの撮影です。安定して素晴らしい性能です。

心地よくボケてくれます。

  SONY α7+Minolta AF MACRO 50mm F2.8 New

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トプコンらしくない標準レンズ RE Topcor 55mm F1.7

2022-11-11 17:15:00 | Lens made by TOPCON

東京光学(トプコン)の標準レンズ RE Topcor 55mm F1.7です。1976年に発売された,、トプコンREマウントの一眼レフとして10番目(*1)の RE200に合わせて開発されたNタイプと呼ばれた新シリーズのレンズ群の標準レンズです。

   レンズ構成   4群6枚
   最短撮影距離  0.6m
   フィルター径  52mm
   重量                207g

それまでの個性あふれる重厚なスタイルのレンズとは異なり、ずいぶんとあっさりしたデザインになっています。調べてみると、Nタイプのレンズ群は当時の東京光学の下請けメーカーであったシマ光学(後のシムコ)が生産していたそうです。(*2)

以前に紹介したRE GN Topcor 50mm F1.8と比べると、焦点距離が50mmから55mmに伸びて、最短撮影距離も0.4mから0.6mに伸び、素材もプラスチックが多用されるなど、いろいろとスペックダウンしている感じです。

 

今回は、APS-Cサイズのカメラでの撮影してみました。遠景では全体ン少しフレアがかかります。中心はシャープですが、四隅がちょっと流れているようにみえます。

 

近接撮影してみると、後ろボケが少し廻っているようです。

 

最短撮影距離付近では、ちょっとバブルボケのようなものが見えてきます。これはこれで面白いと思います。


  NEX-3N+RE Topcor 55mm F1.7

外観も写りも、何かそれまでのスタイルとは違う、トプコンらしくないレンズ、という印象です。


参考文献
*1:脇田久仁博「トプコンRE物語」『毎日ムック 2001-2002カメラこだわり読本』毎日新聞社、2001年8月10日発行、pp.186-197
*2:吉田高盛「忘れがたい東京光学機械製35mm一眼レフ <3>トプコン中級機シリーズ」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 70』朝日ソノラマ、2003年12月25日発行、pp.102-110

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素晴らしきプロジェクターレンズ CABIN 150mm F3.5

2022-11-03 23:17:58 | Projector Lens

キャビンのスライドプロジェクターのレンズ CABIN 150mm F3.5です。このレンズはプロキャビン667という67判フィルムのスライドプロジェクターのレンズですが、入手した時は、すでにプロジェクターから外されたレンズ単体の状態でした。キャビンのレンズとしては、以前にCABIN 60mm F2.8を紹介しましたが、それよれはずいぶんと太く巨大なレンズです。

さて、マウントのついていないプロジェクターレンズに新たにマウントを付けたいのですが、自作によく使用しているM42リングに比べるとかなり径が太いため何ともできず、ずっと解決方法を探していました。先日、整理をしているときに出てきた古いコニカの望遠レンズのメタルフードが、レンズの筐体にピッタリ嵌ることに気づきました。

レンズが不用意に抜けないよう筐体にテープを巻いて、しっかり止めました。

このフードは55mmのネジ径ですので、ステップアップリング55-49、49mmのメス/メス変換リング、M42のリバースアダプターを使ってM42マウントを装着することができました。あとはいつものように、M42中間リングでフランジバックを調整し、ピント合わせ用のM42ヘリコイドリング、さらにM42/ソニーEマウントの薄型アダプターを使ってカメラに装着しました。

さて撮影に行きましょう。まずは公園に咲いていた赤い小さな実。ピント合ったところの解像性はかなり良くコントラストの高い画像が得られました。ボケもなんかよい感じです。

遠景はどうでしょうか。周辺光量は少し落ちるようですが、隅々まで見事に解像しています。

光が当たったところは少しフレアが出ますが、よい感じです。背後のボケ、ちょっとバブルボケが出てきました。

さてもう少し近づくと、バブルボケがたくさん。

さらに適度な距離では、くっきりしたバブルボケのパレードになります。

条件によっては、とても良い感じのボケが出ます。

     いずれもSONY α7+CABIN 150mm F3.5

素晴らしきプロジェクターレンズです。たまにこんなレンズに遭遇しますので、迷レンズ探しはやめられませんね。

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