デッケルマウントの広角レンズSchneider-Kreuznach Balda-Curtagon35mmF2.8です。レンズ名にBaldaという文字が入っていますが、これは西独バルダ社のレンズ交換式レンジファインダー機Baldamaticシリーズ向けにシュナイダー社が供給していた交換レンズを意味しています。
デッケルマウントは、フォクトレンダー、コダックなどいくつかの会社のカメラで採用されていたマウントです。各社用とも基本形状は共通なのですが、会社毎の識別切り欠けが施されており、会社が異なると装着できない仕様になっています。さらに同じ会社のレンズでも距離計連動するものとしないものなどもあり、なかなか奥の深い世界です。
Schneider-Kreuznach Balda-Curtagon35mmF2.8はBardamaticIIIというレンジファインダー機用のレンズで、距離計に連動するタイプです。デッケルマウントレンズをマウントアダプターを介してミラーレス機で使うに際しては、会社毎の識別機構の影響はなく、どこのレンズでも関係なく使えます。
レンズ構成 ?
最短撮影距離 0.9m
フィルター径 40.5mm
35mmでF2.8の明るさのレンズとしては、かなり小型のレンズです。Curtagon35mmF2.8はM42やエキザクタマウントも存在するようですが、写真で見る限りもっと大きめのレンズです。
それにしても、デッケルマウントレンズはどれも金属の造りが素晴らしいですね。
さて、写りの方は、かなりシャープです。
これだけ小型ですと、周辺解像力や周辺光量などが懸念されますが、レンジファインダー用のライカマウントレンズに比べると、ずいぶん良好です。一眼レフにも使えるようにフランジバックが長くできるレトロフォーカスタイプと思われますので、周辺光量落ちは少ないのでしょう。
いずれもSONY α7+Schneider-Kreuznach Balda-Curtagon35mmF2.8
いつものカメラ屋のジャンクボックスを覗いていたら、ちょっと武骨な赤いデジカメを見つけ、入手してきました。それがOLYMPUSの防水カメラ Tough TG-310です。
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画素数 1400万画素 1/2.3 型CCD
焦点距離 5~18.25mmF3.5-5.1 [35mmフィルム換算 28-102mm]
手振れ防止 内蔵
液晶モニター 2.7型 23万画素
重量 155g
耐落下衝撃1.5m、水深3mまでの防水防塵機能、-10℃までの動作保証
スペックを見る限り、なかなかのタフネスぶりです。バッテリーは手持ちのものが使えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c7/1f4853a755a3c825134333b869d9df9f.jpg)
写りは、DSC-TX5より少し劣るようにもみえますが、タフさではTG-310の方が強そうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/37/c3a918afb634027e15d0bbff6a090446.jpg)
雨の日や雪の日でも楽しめるおもちゃがまた増えてしまいました。
久しぶりにSchneider-Kreuznach Retina-Xenon f:1.9/50mmを持ち出して撮影してみました。
以前にも紹介したように、デッケルマウントのレチナレフレックス用の明るい標準レンズです。
ビハインドシャッター口径の制限により、後玉が大きくできないデッケルマウントレンズとしては、最も明るいレンズの一つです。
今回はフルサイズで撮影してみました。さすがに開放F値では周辺の解像は落ちますが、ちょっと絞れはとてもシャープです。
以前の印象よりもさらにシャープ感が増したような気がしています。天気とカメラ及び設定のせいでしょうか。
後ろボケもけっこうきれいな感じがしています。
ただし条件によっては、後ろボケがとても面白い描写をします。独特のバブルボケというべきか、それとも二線ボケというべきか。とっても楽しいレンズです。
いずれもSONY α7+Schneider-Kreuznach Retina-Xenon f:1.9/50mm
ずいぶん前に紹介したAltix-nの標準レンズMeyer-Optik Trioplan 50mmF2.9です。
名前からお分かりのように三枚玉です。Domiplan 50mmF2.8と同じようにバブルボケが期待できそうです。
レンズ構成 3群3枚
最短撮影距離 0.6m
フィルター径 36mm?
Altixマウントは独特のスピゴットマウントです。このマウントアダプターは市販されていないようですので、アダプター自作するか、マウント改造しかありません。今まで何度かトライしてきましたが、なかなか良い策が見つからずに、ずっと放置されてきました。
先日、物置を整理しているときに出てきたニコン用Tマウントリングを当ててみたら、なんとぴったりTrioplanのマウント部分が嵌りました。さっそくM42用のTマウントリングを入手して、先日の50mm引き伸ばしレンズの際に使ったM42ヘリコイド+M42/ソニーE薄型アダプターに装着すると、念願の無限遠が出ました。入手してから約10年、ようやくデジタルで撮影ができるようになりました。
嵌っているだけですので、強い力で回せば外れます。取り扱いには注意が必要ですが、接着剤は使っていないのでいつでも原状復帰できます。
さて写りの方は、期待通りのバブルボケです。100mmF2.8のTrioplanに比べればバブルの径は小さいのですが、適度な被写体を探せば、きれいなバブルが楽しめます。
絞って遠景を撮れば、普通のレンズに変身です。
いずれもSONY α7+Meyer-Optik Trioplan 50mmF2.9(Altixマウント)
小型軽量なレンズで使い勝手も良いので、これからもっと使い込んでいきたいと思います。
※改造は自己責任でお願いします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/f8dd3e169f78101c4c16698405ebf378.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/02/329eb31e15cca15d2c623e22a7fbd507.jpg)
レンズ構成 6群7枚
最短撮影距離 0.6m
重量 304g
フィルター径 55mm
このレンズの後端はかなり出っ張っていますので、M42マウントのカメラは、ヤシカ以外ではかなりの確率でミラーと干渉します。
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さて、どんな写りでしょうか。
まずは遠景から。開放F値では若干のフレアが発生し周辺の解像が少し落ちますが、ちょっと絞れば極上の画質が得られます。
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開放F値での点光源の撮影では、隅の方に口径食の影響が出ていますね。でもこれはこれで面白いです。
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ボケもかなり大きく、きれいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/c5/17f12b7cca77060dfa873a4b830ac72d.jpg)
SONY α7+Auto YashinonDX 50mmF1.4(M42)
いでたちも写りも優雅ですね。なかなか良いレンズです。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/0c/862cbbec45f60d9538652baf0c654abe.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/bc/ec74b9e2479811d0ecb742a257cdec93.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/27/9d6ebb84bf752cc512c95a8d0819ae7a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/c3/1831e1f8a006151af95e033ede384f56.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/a9/4c5e6d9d014257a73d84dd54d24c72fe.jpg)
Pentax Q7+02 STANDARD ZOOM 5-15mm F2.8-4.5 撮影日:2018.1.7
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/a6/1257fef984953f062ce1ca66ba4c7634.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/82/4984e0cbb6882f45abacc133bfba2e37.jpg)
レンズ構成 10群11枚
最短撮影距離 0.3m
重量 300g
フィルター径 52mm
フルサイズで撮影すると、開放F値では周囲がやや流れる傾向ありますが、少し絞ればかなりすきっとした絵になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/b6/0e9777a3a1c42a37b78a419010da94c9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/d8/db30818982eaeba4b68aca4cda2914d3.jpg)
SONY α7+AI Nikkor 24mm F2S
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2018年最初の写真は、レンズ交換式レンズシャッター一眼レフのKODAK RETINA REFLEX Sです。
現代のカメラにはないオール金属の美しいカメラです。
斜め上から撮ると、シャッター速度環と絞り環のメカニカルな造作が格好良いですね。
今年も、あまり陽の目をみないレンズやカメラにスポットを当てていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。