迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

小西六のクラシカルな沈胴レンズはしっかり写る  Konishiroku Hexar 50mm F3.5(L39マウント)

2024-02-24 14:40:20 | LEICA mount lens (M, L39)
小西六(現:コニカミノルタ)のライカL39マウントの沈胴レンズ Hexar 50mm F3.5です。


このレンズは1950年代に、レオタックス、チヨタックス、メルコン、オーナー、イチコンなどの国産バルナック型カメラの標準レンズとして供給されたレンズのようです。(※1)
   レンズ構成   3群4枚
   最短撮影距離  約1m(3.5ft)
   重量      145g
   フィルター径 36mm

同じ沈胴型のレンズのライカのElmar 50mm F3.5とは違って絞り環がレンズ鏡胴の周囲にあるので、Elmarのように覗き込んで絞りの操作をする必要がなく、とても使いやすくなっています。


フィルターは36mm径ですが、前玉のところにもネジが切ってあり19mm径のフィルターも装着できるようです。


さて、フルサイズ機につけて撮影してみましょう。四隅までしっかり解像しています。なかなか解像度も高いようです。


近距離では、少し二線ボケ傾向で、条件によっては小さなバブルボケも出ています。


ヘリコイド付きのマウントアダプターを使用して、最短撮影距離1mよりも近寄って撮影してみました。ピントの合った中心部はかなりシャープです。ボケもまあ良い感じになりました。

 SONY α7+Konishiroku Hexar 50mm F3.5

約70年前のレンズですが、スタイルも良く、なかなか立派な写りをします。技術力の高さを感じるレンズです。

※1:粟野幹男「国産バルナック型カメラ」『カメラレビュー クラシックカメラ専科 37』朝日ソノラマ、1996年3月25日発行、pp.36-59

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NEX-3Nの全画素超解像ズーム

2021-01-31 18:15:17 | LEICA mount lens (M, L39)

先日紹介したNEX-3Nの全画素超解像ズームを使ってみました。純正のEマウントレンズだけでなく、マニュアルレンズでも使うことができます。今回はライカMマウントのM-ROKKOR 40mmF2で試してみました。まずは拡大せずそのまま。35ミリフィルムカメラ換算で焦点距離60mmの画角になります。

 NEX-3N+M-ROKKOR 40mmF2

次の写真は、全画素超解像ズームを2倍にしたもの。

 NEX-3N+M-ROKKOR 40mmF2(全画素超解像ズーム2倍)

パソコンの画面でかなり拡大してみましたが、劣化はかなり少ないように感じます。けっこう使えます。

 

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今年もよろしくお願いいたします ライカIIIc+SUPER ROKKOR 1:2.8 f=45mm

2021-01-06 17:59:51 | LEICA mount lens (M, L39)

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2021年最初の写真は、我が家のカメラ/レンズの中で最も美しい組み合わせの、ライカIIIcとSUPER ROKKOR 1:2.8 f=45mmです。

ライカIIIcは、ライカとしては初めてダイキャスト製となって精度と強度が改良されて機種で、第二次大戦前から、戦中、戦後にかけて製造されました。バルナックライカの中では比較的リーズナブルな価格で手に入るクラシックカメラです。このライカIIIcは、今から20年ほど前に青山にあったレチナハウスという、おしゃれなビルの1Fにあったカメラ屋で購入したものです。レチナハウスは、コダックレチナやアルパやコンタックスといった当時でも珍しかった欧州のカメラがたくさん置いてあるカメラ店でした。
外観に若干の傷がある以外は、ファインダーもクリアな実用レベルの美品でした。シャッターは今でも快調に動いています。手にすると本当に精密機械の美しさを感じます。たまにシャッターを切って「コトン」という音が聞いています。
レンズは、以前にも紹介した千代田光学(後のミノルタ)のSUPER ROKKOR 1:2.8 f=45mmです。このレンズを装着して、ちょっと斜め上から見ると、一段と美しく見えます。

今年も、あまり陽の目をみないレンズやカメラにスポットを当てていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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小さくてかわいい超広角レンズ Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4(Lマウント)

2020-06-11 17:36:27 | LEICA mount lens (M, L39)

2001年に発売にファインダー外付けの距離計連動カメラBESSA-Tと同時にコシナから発売された超広角レンズVoigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4です。このレンズはライカの距離計に連動するようになっています。21mm付近の超広角のライカマウントレンズはいずれもかなり高価ななかで、このCOLOR-SKOPAR 21mm F4は比較的手頃な価格で手に入れることができました。
新しい時代のレンズと思っていましたが、来年には発売されてから20年になってしまうのですね。なかなか紹介できず、今になってしまいました。

   

    レンズ構成 6群6枚
    最短撮影距離 0.5m
    フィルター径 39mm
    重量 109g

なかなかきちんと作ってあるレンズです。アクセサリーも高級感があります、フロントキャップの内側には青色の羅紗のようなものが張り付けてあり、着脱がスムーズです。

  

周辺光量の落ちと若干の四隅の流れがありようです。小型の超広角レンズですので、こんなものでしょうね。

もう1枚。21mmとなると画面の整理が難しいです。

 SONY α7+Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4(L)

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春は一歩ずつ近いづいてきています Canon Lens 100mm F3.5

2018-02-12 23:06:16 | LEICA mount lens (M, L39)
公園の早咲きのコウヅザクラがほころび始めました。春は一歩ずつ近づいてきています。
そのサクラをLマウントのCanon Lens 100mm F3.5で撮影しました。



  SONY α7+Canon Lens 100mm F3.5
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夜のみはり

2018-01-13 23:54:01 | LEICA mount lens (M, L39)

 SONY α7+Jupiter-3 50mm F1.5
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きらめく夜に

2017-12-28 23:36:20 | LEICA mount lens (M, L39)

  SONY α7+Jupiter-3 50mm F1.5
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クリスマスツリー

2017-12-25 22:59:38 | LEICA mount lens (M, L39)
酔っぱらいレンズJupiter-3 50mm F1.5を使ってアウトフォーカスすると、バブルで作ったクリスマスツリーの完成です。

  SONY α7+Jupiter-3 50mm F1.5
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薄型コンパクト設計の広角レンズ AVENON MC 28mm F3.5

2017-12-23 23:56:43 | LEICA mount lens (M, L39)
薄型コンパクト設計のライカLマウントの広角レンズAVENON MC 28mm F3.5です。
15年ほど前に購入したのですが、なぜか紹介していませんでした。


 レンズ構成 4群6枚
 最短距離 1m
 フィルタ径 43mm

パンケーキレンズです。
さて写りは、どんな感じでしょうか。フルサイズで撮影してみました。
開放F値では周辺光量落ちが目立ちますが、少し絞れば目立たなくなります。




 SONY α7+AVENON MC 28mm F3.5

 階調豊富な、なかなか優れたレンズです。
 小さくて携帯性にもよいので、もっと持ち出して使っていきたいレンズです。

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小ぶり軽量中望遠レンズ  Canon Lens 100mm F3.5

2017-07-01 22:06:24 | LEICA mount lens (M, L39)
Lマウント中望遠レンズ。小ぶりなレンズです。
以前にもさらに一代前の100mm F3.5(I型)を紹介しました。それとは外観、フィルター径、重量などが変更になったII型です。私が所有しているI型はクモリ(バルサム剝がれ?)があり、画質に影響していましたが、今回のものは大丈夫なようです。


レンズ構成 4群5枚
最短撮影距離 1m
重量 220g
フィルター径 40mm

では、近距離での試写

 SONY α7+Canon Lens 100mm F3.5

ピントが合っているところではしっかり結像していますが、後ろボケはきれいです。
小さくて携帯性によいので今後も重宝しそうです。
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久しぶりに使ってみたら、よいレンズですね CANON LENS 35mm 1:2

2017-06-10 23:32:49 | LEICA mount lens (M, L39)
ずいぶん昔に紹介したキャノンのLマウント広角レンズ、CANON LENS 35mm 1:2です。

明るさを生かしてボケを楽しみたいところですが、レンジファインダー用なので最短撮影距離が1mと遠いのが玉にきず。


でも開放F値ならよい感じです。


もちろん絞って遠景は素晴らしいです。

   SONY α7+CANON LENS 35mm 1:2

使っていて楽しいレンズです。もっと使ってあげないといけませんね。


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シャッポ

2017-03-13 23:03:04 | LEICA mount lens (M, L39)
 
    α7+M-ROKKOR 40mm F2
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酔っ払いレンズが見たイルミネーション ~Jupiter-3 50mm F1.5

2014-12-14 17:16:49 | LEICA mount lens (M, L39)
酔っ払いレンズJupiter-3 50mm F1.5が見た新宿サザンテラスのイルミネーション

   E-PL3+Jupiter-3 50mm F1.5   新宿サザンテラスにて
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酔っ払いが見た夜の景色 ~Jupiter-3 50mm F1.5

2014-11-24 16:29:33 | LEICA mount lens (M, L39)
酔っ払いレンズJupiter-3 50mm F1.5が活躍する季節になりました。
程よく滲んでくれます


  豆電球が雪洞に見えます
  
    いずれもLumix G2+Jupiter-3 50mm F1.5
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北の国から来た酔っぱらいゾナー ~Jupiter-3 50mm F1.5

2013-12-23 22:50:18 | LEICA mount lens (M, L39)
ロシアのライカL39マウントの標準レンズJupiter-3 50mm F1.5。
第2次大戦前にツァイスによって開発されたゾナー50mmF1.5のコピーレンズです。


 レンズ構成 3群7枚
 フィルター径 40.5mm
 最短撮影距離  1m
 重量     135g

カメラに付けると


レンズのシリアルナンバーは51から始まるので1951年製のようです。Jupiter-3は1950年に登場し1998年まで生産が続いたとのことです。1955年頃に設計が変更になったとの話もありますので、私の個体は戦前のツァイスのコピーそのものだった可能性もあります。解放F値が1.5にもかかわらず、小ぶりな軽いレンズです。

さて、写りはというと、
解放F値付近ではもやがかかったようなハロが発生し、やわらかな描写となりますが、F2まで絞ると急にきりっとしてきます。さらに絞れば優等生的な写りをします。例えて言えば、陽のあるうちはごく普通のおとなしいやつが、帳が下りる頃になると急に酔っぱらいの本性が出てくるようなレンズです。
まずは、解放でのやわらかい写りを。
   

次は絞るとこんなにきりっとした絵になります。
   

そして暗くなって電燈がつきはじめると、急に酔っぱらいだします。
   

   


 いずれもいずれもLumix G2+Jupiter-3 50mm F1.5

なかなか心地よい滲みです。こういうレンズは面白いですね。
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