MC Rokkor-PF 58 mmF1.4の紹介で「バブルボケ日本代表」などと書いてしまいましたが、もう一つ有名なバブルボケレンズがありました。それがFUJINON 55mm F2.2(M42)です。
レンズ構成 4群4枚
最短撮影距離 0.6m
重量 135g
フィルター径 49mm
Fujica一眼レフ用としてのスタンダードな標準レンズEBC Fujinon 55mmF1.8がありましたが、このFUJINON 55mm F2.2は廉価版レンズとして用意されていたもののようです。距離リングは1枚の板に印刷したものを貼っています。鏡胴も樹脂が多く使われているようで軽いです。たしかに廉価版らしい作りです。
レンズ構成についてはいろいろな説があるようです。分解もしていないので、細かいことはネット上の議論にお任せします。
今回は、口径食の影響が出ないよう、マイクロフォーサーズにつけて撮影しました。こうすると50mmクラスのレンズでも、本家Trioplan 100mm F2.8のようなボケを楽しむことができます。
近接撮影では、こんなボケも見ることができます。
Lumix-G2+FUJINON 55mm F2.2(M42)
なかなか面白いレンズです。もっと使ってやらないといけませんね。
コニカARマウントのITOREX 35mm F2.8、製造メーカーは不明ですが、メイドインジャパンです。
レンズ構成 ?
最短撮影距離 0.25m
重量 280g
フィルター径 52mm
今から14年前に新宿の中古カメラ店で購入しましたが、安っぽい外観で使う気がしなかったので、そのまま箪笥の奥にしまったままで、存在を忘れていました。先日、別のレンズを探していたら、出てきました。
かなり全長が長く、最前面がかなり曲率の大きいレンズ。レンズ構成は不明ですが、たぶん初期のレトロフォーカスタイプでしょう。
写りのほうはどうでしょうか。絞り開放では、周辺光量が落ち、四隅のわずかに解像力が落ちますが、ちょっと絞れば光量落ちも四隅の改造も改善されます。
安っぽい見た目とは違って写りのほうは比較的しっかりしているようです。
また最短撮影距離が25cmなので、普通の35mmレンズよりは少し近寄れます。ボケも結構きれいかもしれません。
いずれも SONY α7+ITOREX 35mm F2.8
M42マウント時代の富士フィルムの標準レンズEBC Fujinon 55mmF1.8です。
レンズ構成 4群6枚
最短撮影距離 0.45m
重量 200g
フィルター径 49mm
EBCフジノンは、M42のスクリューマウントながら開放測光ができるよう特別な形状になっています。まずマウントの縁が若干盛り上がっています。また縁の1か所に突起が出ています。(写真の赤丸部分)
これらの形状によりフジ以外の多くのボディでは干渉して絞りが動かせなくなることがあるようです。アダプターの場合も同様に最後までねじ込めなかったり、干渉してしまうものもあるので注意が必要です。またペンタックスのようなA-Mレバーがついていませんので、ピンを押し込む形のアダプターでないと絞り開放のみになってしまいます。
使うにあたっては制約だらけのレンズですが、なかなか素晴らしい写りをします。特に色ノリが良いようです。
ボケもなかなかきれいです。
いずれも SONY α7+EBC Fujinon 55mmF1.8
ペンタックスの標準レンズに比べると中古の流通量は少ないようですが、見つけたらぜひ1本持っておくことをお勧めしたいレンズです。
直訳すれば「マウント遮蔽レンズ」と言えばよいのでしょうか。
ボディに装着するとほとんどボディキャップ。しかも重さがなんと8g。極限まで軽いレンズと言ってもよいでしょう。
レンズ構成 1群1枚
重量 8g
絞りはF9固定でピントも固定です。
さてどんな写りをしているのでしょうか。中心部以外は見事に流れています。さすが1枚玉レンズ。
ユニークですね。見事なトイレンズです。
日の丸構図が、このレンズの個性を生かすにはよさそうです。
Pentax Q7+07 MOUNT SHIELD LENS 11.5mm/F9
とりあえず撮ってみましたが、かなり構図の工夫が必要です。もっと使い込まないといけませんね。
今年もよろしくお願いします。
2019年最初の写真は、旧西ドイツ製のレンジファインダーカメラBRAUN Paxetteです。
以前に紹介したBRAUN Super IIとは異なり、レンズ固定タイプで、STAEBLE-KATA 45mm F2.8がついています。小さいカメラなのですが、持つとずっしり重く感じます。シャッターが壊れていて全く動きませんので、いつかレンズだけ抜き出してマウント加工したいと思っています。
今年も、あまり陽の目をみないレンズやカメラにスポットを当てていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。