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このレンズはバブルボケをするレンズです。
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どうぞよろしくお願いします。
今日のレンズは、東独メイヤー(Meyer-Optik Görlitz)の標準レンズOreston 50mm F1.8(M42マウント)です。
Oreston 50mm F1.8を持って、イルミネーションが始まった街で撮影です。
遠景は、絞り開放でもきれいに解像しています。
こういう条件では、ちょっとバブルボケが出ています。
なかなか面白いレンズです。
SONY NEX-3N+Oreston 50mm F1.8
旧西独製のレンジファインダーカメラBRAUN PAXETTEシリーズの広角レンズStaeble Choro 38mm F3.5です。M39スクリューマウント、通称パクセッテマウントと呼ばれているものです。ライカL39とは口径は同じですがフランジバック長(パクセッテマウントは44.0mm、ライカL39は28.8mm)が異なります。
レンズ構成 3群3枚
最短撮影距離 0.6m
重量 49g(実測値)
距離計非連動タイプのレンズです。そのため通常のレンジファインダー機用のレンズよりも寄ることができるようです。最短撮影距離は0.6mになっています。ちなみに距離計に連動するStaeble LINEOGON 35mm F3.5の最短撮影距離は1.0mです。
距離計連動タイプのレンズであるSteinheil Cassarit 45mm F2.8(右側)と比べると、Staeble Choro 38mm F3.5(左側)のマウント側の作りがシンプルになっています。ただレンズ後端がかなり出っ張っていていて、ビハインドシャッターの中にすっぽり入りこむようになっています。
絞り開放、最短撮影距離付近では背景が回ります。
ぐるぐるレンズです。けっこう回ってます。面白いですね。こういうレンズ、大好物です。
SONY α7+Staeble Choro 38mm F3.5
本家フォクトレンダー社ビテッサT用の交換レンズCOLOR-SKOPAR 1:2.8/50を持ち出して、公園で撮影です。
木漏れ日の中、玉ボケがなかなかきれいです。
いずれもLumix G2+COLOR-SKOPAR 1:2.8/50
なかなか味のある写りをします。撮っていて楽しくなるレンズです。
以前ご紹介した本家フォクトレンダー社ビテッサT用の交換レンズCOLOR-SKOPAR 1:2.8/50です。
ビテッサTは1956年から販売されました。この時代のフォクトレンダー社のレンズは本当に造りがよいです。良い材質の金属鏡胴に防錆処理を施した上に、きれいなメッキをかけたのでしょう。60年以上前のレンズだというのに、いまだに錆一つ出ていません。うっとりするような美しさです。
さすが技術に拘るフォクトレンダーです。絞りに連動して被写界深度を表す赤い目盛りが動きます。
絞り F2.8
絞り F11
参考文献:ぼくらクラッシックカメラ探検隊『フォクトレンダー』 オフィスヘリア、1996年
かなり前に、Praktica BマウントのCarl Zeiss Jena P 1:1.4 f=50mm MCをカメラBX20とともに紹介しました。その時はカメラとレンズだけで、撮影結果をご紹介していませんでした。
先日部屋の中を整理していたら、このレンズで撮影したネガフィルムが出てきました。早速、Nikon Slide Copying Adapter ES-1を使ってデジタル化してみました。さてまずはネガの状態です。
BX20+Carl Zeiss Jena P 1:1.4 f=50mm MC フィルム:コニカ Centuria200 撮影日:2005年12月
これをネガポジ反転させて、諧調調整をして写真らしくしてみました。これは、2005年12月に新宿駅中央線ホームから北側を見たところです。今はなき201系の青梅特快が走っています。
次に、新宿駅東口アルタ前の交差点です。今はなき「さくらや」が写っています。
BX20+Carl Zeiss Jena P 1:1.4 f=50mm MC フィルム:コニカ Centuria200 撮影日:2005年12月
ちなみに最近の東口の風景です。さくらやの後にはビックカメラが入っています。高野のロゴもアルファベットに、左上にあったノバうさぎは無くなっています。一方で、はとバスの乗り場は今も残っていますね。
Pentax Q7+02 STANDARD ZOOM 5-15mm F2.8-4.5
昔の街の写真をデジタル化して見ると、なかなか面白いです。
久々にデッケルマウントのレチナレフレックス用の明るい標準レンズのSchneider-Kreuznach Retina-Xenon 50mm F1.9を持ち出して撮影してみました。今回はヘリコイドアダプターとの組み合わせで、本来の最短撮影距離0.9mよりも近寄っての近接撮影を行いました。
まずは0.4mくらいの最近接です。背景はきれいにボケています。
もう少し被写体と離れると、あれ!後ろに玉ボケが出てきました。
さらにもう1歩下がると、玉ボケの輪郭がくっきりしてきました。ちょっとバブルボケにも見えます。そして口径食も見えます。けっこう暴れますね。
さらに後ろに強い光線を入れると、バブルボケが強く、グルグル回っています。
落ち着いたシーンにも見えますが、よく見るとあちこちでバブルがそっと主張しています。
いずれもSONY α7+Schneider-Kreuznach Retina-Xenon 50mm F1.9
なかなか一癖あるレンズです。なかなか楽しいですね。
旧東ドイツ製の広角レンズPentacon 30mmF3.5の紹介です。エキザクタマウントもありますが、本レンズはM42マウントです。
レンズ構成 5群5枚
最短撮影距離 0.35m
重量 195g
フィルター径 49mm
レンズ銘にはMADE IN G.D.Rと書かれており、発売開始は1972年頃のようです。
最近では30mmという焦点距離のレンズはシグマから出ていますが、その昔はなかなか見ない焦点距離でした。
たしか35mmフィルム用のレンズとしては、smc Pentax 30mm F2.8、Rodenstock Eurygon 30mm F2.8、Meyer-Optik Lydith 30mm F3.5などと並んで、今回紹介するPentacon 30mm F3.5がありました。
PentaconとLydithは、両方とも旧東独製でスペックがそっくりですので、光学系は同じものかもしれません。前玉が湾曲していて、後ろ玉がけっこう小さいという典型的なレトロフォーカスタイプのようです。
プリセット絞りで、円形に近い絞り形状をしています。最短撮影距離付近で絞り開放で撮影すると、この程度は背景をぼかすことができます。
絞り開放では周囲が少し甘くなりますが、F8くらいまで絞ればきっちりとした絵になります。
いずれもSONY α7+Pentacon 30mmF3.5
クラシカルな味わいが楽しめるレンズです。
Altix用の交換レンズMeyer-Optik Trioplan 50mmF2.9を持ち出して、マイクロフォーサーズ機でバブルボケを愉しんでみました。マイクロフォーサーズでは、35mm判換算で100mmの中望遠レンズになるので、バブルボケが表現しやすくなります。
それでは、新緑の中のバブルボケをどうぞ。
いずれもLumix DMC-G2+Meyer-Optik Trioplan 50mmF2.9
エキザクタマウントの超広角レンズISCO WESTROGON 1:4/24mmです。巨大な前玉に圧倒されます。小型のEXAに付けると、その大きさに驚かされます。
レンズ構成 6群8枚
最短撮影距離 0.5m
重量 約500g
フィルター径 82mm
こんな超弩級のレンズですが、写りの方はいたって普通です。
さすが24mmレンズ、絞り開放で最短撮影距離で撮影してもボケはわずかです。
SONY α7+ISCO WESTROGON 1:4/24mm (EX)
大きくて扱いにくいレンズですが、もっと使ってあげないといけませんね。
Zeiss Jenaで作られたテッサーCarl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8、M42マウントでプリセット絞りになっています。
レンズ構成 3群4枚
最短撮影距離 0.5m
フィルター径 40.5mm
M42のテッサーとしてはJena Tという名前で出ていた東ドイツ製のレンズを紹介したことがありますが、今回のレンズは、以前に紹介したエキザクタマウントと似たシルバーの小ぶりなレンズです。
写りは、さすがツァイスのテッサーです。遠景では優等生ぶりを発揮しています。
近接撮影でも中心部はピントがシャープで、後ろボケもなかなかきれいです。
後ろに光が入ると、少しバブルボケのような玉ボケが発生しますが、うるさくもなく良いアクセントになります。
いずれも SONY α7+Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8(M42)
小ぶりで持ち運びに便利で、使いやすいレンズです。M42ヘリコイドリングと組み合わせてさらに近接してマクロ撮影もできますので、もっと活躍させたいレンズです。
バブルボケの本家のMeyer-Optik Trioplan 1:2.8/100を持って、野外彫刻園を散策しました。天気は晴、鬱蒼とした林の中で木漏れ日が見事なバブルボケになっています。
いずれも SONY α7+Meyer-Optik Trioplan 1:2.8/100
さすがバブルボケレンズの本家、メイヤーのTrioplan 100mmです。たっぷり楽しむことができました。