

赤外線写真を撮影するための機材としては、カメラは手振れ補正付のミラーレス機で、レンズはなるべく明るいものが好適です。今回はカメラをペンタックスQ7にして試してみました。Qシリーズのレンズの多くはフィルター径40.5mmであるため、40.5/49mmのステップアップリングを入手してから臨みました。撮影機材は、
カメラ :Pentax Q7
レンズ :01 STANDARD PRIME 8.5mmF1.9
フィルター :Wratten filter No.89B(PENTAXゼラチンフィルターホルダー使用)
RAWとJPEGの両方で撮影しましたが、RAWがペンタックスの純正ソフトでうまく読み込めなかったため、まずはJPEGで撮影したもので、色調調整を行いました。
Pentax Q7は、赤外線に対する感度が少し低いようですが、明るいレンズと手振れ補正を使えばギリギリ使えそうです。
松の葉の光が当たった部分が白くなって、まるで雪景色のように見えて面白いですね。
いずれも Pentax Q7+01 STANDARD PRIME 8.5mmF1.9+Wratten filter No.89B
先月、赤外線カラー写真を紹介しましたが、もう少し青空と木々の白さを出したいと思い、いろいろと色調調整をやってみました。
Pentax K-30+smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL+Wratten filter No.89B
少しだけ、空の青と木々の白が表現できたかな、と思っています。
先日ペンタックスK-30を使った赤外線カラー写真が、まあまあ良い感じに仕上がったので、他のカメラではどのような仕上がりになるのか、OLYMPUSミラーレス機で試してみました。オリンパスのミラーレス機は手振れ補正機構が備わっているので手持ちでの赤外線写真には好適と考え、OLYMPUS OM-D E-M1を使用しました。赤外線フィルターはWratten filter No.89Bを使いました。前回のペンタックスK-30と同様にカラースワッピングを行い、赤外カラー画像を得ましたが、仕上がりはかなり違った結果になりました。
OLYMPUS OM-D E-M1+G 20mm F1.7 ASPH(Wratten filter No.89B使用)
いろいろ補正かけてみましたが、色の分離があまりきれいにできず、全体に単調な画像になってしまいました。OLYMPUSの他の機種でも同様の結果でしたので、センサー前のローパスフィルターの性能による差なのかもしれません。
また、ソニーのミラーレス機(NEX-3N、α33)でも試してみましたが、同様の条件で撮影しようとすると露光時間が秒単位になってしまい、手持ちでの撮影は無理でした。これらのソニー機は赤外域の感度がかなり低く、赤外線写真には向いていないようです。
新緑の季節になると、赤外線写真を撮りたくなります。いつもはモノクロ仕上げが多いのですが、今年は赤外線カラー写真に挑戦しました。
今まで、どうしても思い通りにならなかったので、カメラを変えてみました。ということで、今回の撮影機材は、
カメラ :ペンタックスK-30
レンズ :smc PENTAX-DA 35mm F2.4 AL
フィルター :Wratten filter No.89B(PENTAXゼラチンフィルターホルダー使用)
RAWで撮影し、現像ソフトでWBと露出調整したのちに、カラースワッピングで赤を青に、青を赤に入換えして、色調を微調整して出来上がりです。
まあ、なんとか赤外線カラー写真らしくなりました。今度はパノラマ風に仕上げてみました。
けっこう、いい感じです。他のカメラでも試してみようかと思います。
初夏になると、思い出したように赤外写真を撮りたくなります。今年もその季節がやってきました。まずは公園で。
街角で。
CANON IXY DIGITAL 900 IS+Wratten filter No.89B
新緑が輝く時期です。コンデジではなくマイクロフォーサーズ機での赤外撮影です。
いずれもOlympus E-PL1+LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.+Wratten filter No.89B