PENTAX K-30+smc PENTAX-DAL 55-300mmF4-5.8
8mmシネフィルムカメラ用のニッコールレンズCine-NIKKOR.C 13mm F1.9です。マウントはDマウントで、ペンタックスQ7につけると、35ミリ判換算で約60mmの画角となります。
このレンズ、なんといっても小さいミニチュアサイズです。フィルター径はなんと14.5mm。
ペンタックスQ7の小さなボディにつけても、さらに小さいのが分かるかと思います。
ちなみに、35ミリ判の50mmのレンズと比べると、ミニチュアぶりが際立ちます。
レンズをよーく見ると、絞りの反対側には、SUMMERとWINTERの季節違いと、DULLとHAZYとBRIGHTの3つのクリックがありました。こんな表示は初めて見ました。レンズに書かれている字も小さくて、読み解くにはルーペが必要なくらいです。
さて写りはというと、絞り開放では少しフレアがあり滲みます。また周辺も少し流れています。
最短撮影距離にすると、けっこう後ろボケがぐるぐる回ります。
レンズが小さいので、けっこう無理した設計になっているのかもしれません。
ただ、F5.6まで絞れば、周辺の流れも消え、ニッコールらしくきりっとした絵になります。
PENTAX Q7+Cine-NIKKOR.C 13mm F1.9
Cマウントのシネニッコール25mmF1.8は優等生レンズでしたが、このDマウントの13mmは、なかなか個性の強いニッコールレンズでした。
こういうレンズ、好きです。
コニカの一眼レフといえば、世界初の自動露光方式でフルサイズとハーフの切替機能内蔵のAUTOREX、世界初のフィルム自動装填自動巻き上げ内蔵のFS-1などが有名で、ARマウントのヘキサノンレンズが使われており、中古市場では比較的よく見かけるレンズです。しかしAUTOREXの登場前には、ARマウントとは異なるマウントのレンズを使うコニカの一眼レフが販売されていました。コニカFS、FP、FMなどです。これらのレンズは、通称コニカFマウントと呼ばれています。
コニカFマウントからコニカARマウントへ移行する際に、変換用のマウントアダプターが販売されていました。それが今日の主役の「Konica F-ARマウントアダプター」です。
コニカFマウントのカメラが販売されていたのが5年ほどですので、元々レンズの流通量はそれほど多くなかったと思われます。それゆえ、このアダプターはなかなかお目にかかれないもののようです。先日、デッドストックのような状態のものを、ようやく入手することができました。
箱の中にはこんな説明書も同封されていました。
さて早速、コニカFマウントのレンズにアダプターを装着しました。自動絞りの機構が独特で、装着には少しお作法が必要ですが、何とか絞りも動くようになりました。
下記の写真で、レンズマウント部の赤丸のレバーを動かすと絞りが変化します。アダプターを装着して青丸のレバーを倒すと赤丸のレバーを押し込むようになり、絞りが連動するようになります。
当然デジタルで使いたくなりますので、ソニーEへのマウントアダプターを使ってと思いましたが、私の所有しているコニカAR/ソニーEマウントアダプターには装着できませんでした。どうもARマウント側の形状がオリジナルのマウントの形状と差があるようです。(いろいろ調べると、メーカーによっては形状が違っており、大丈夫そうなアダプター[後日使えることを確認済み]もあります)
新たに使えそうなアダプターの購入は出費がかさみますので、何とか手持ちの材料で使えるようにならないか考えてみました。
まずは、コニカの中間リング2 ARですが、さすがに装着できました。この中間リングの後ろの輪っかの径は、実は55mmなのです。そこでステップアップリングを重ねれば何とかなるかもしれない思い、いろいろ試したところ、55mm/52mmステップアップリング+52mm/42mmステップアップリング+M42/ソニーE薄型マウントアダプターの多重重ねなら行けそうなことが分かりました。最後にM42中間リングで厚さ調整を行い、ようやく使えるようになりました。(中間リングの構造によっては、薄型マウントアダプターと組合せるとボディと干渉したり、外せなくなったりする場合もあります。お試しされる際は自己責任でお願いします。)
レンズの試写結果は後日、報告いたしたいと思います。
※お試しされる際は全て自己責任でお願いします。
薬局のカエルのケロちゃんやマイクロフォーサーズ用プロミナーレンズでおなじみの興和ですが、1960年代から70年代にかけて35ミリ判レンズシャッター式の一眼レフSERシリーズを販売していました。その標準レンズは明るさ違いで3種あったようですが、そのうちのF2の明るさのレンズ、KOWA SER 50mm F2です。
レンズシャッター式一眼レフと言えばトプコンが有名ですが、コーワSERシリーズも28mmから200mmまでレンズを取り揃えていました。ただ35ミリ判レンズ交換式一眼レフを販売していた期間が比較的短かったようですので、今ではお目にかかる機会はかなり少ないようです。私のレンズも、汚い状態でレンズ単体でリサイクルショップのジャンク箱の中におかれていたものを救出してきました。
ビハインドシャッターで、ボディ側に絞り環がついているので、レンズ単体ではピントリングを回すくらいしかできません。
レンズ構成 4群6枚
最短撮影距離 0.7m
フィルター径 49mm
レンズは手に入れたものの、マウントアダプターは市販されていないので作るしかありません。作成用にボディを探していましたが、なかなか見つからず、ずっとほったらかしになっていました。マウントアダプター用のパーツ捜索をあきらめ、レンズにマウントを付けて改造することを考えました。フランジバックが長いと予想されるので、ジャンクレンズから取り出したM42マウントを使ってデジタルで撮影できるようにしました。
写りはというと、少し色乗りは地味ですが、しっかりした写りをしています。
近距離で絞り開放ではちょっと二線ボケのようなものも少し出ます。
こういうボケもなかなか面白いですね。
いずれも SONY α7+KOWA SER 50mm F2
※分解や改造は自己責任でお願いします。
おむすび型の小型カメラBOLSEY に付いていた小さなレンズWOLLENSAK ANASTIGMAT 44mmF3.2です。
都内のある中古屋でシャッター付レンズヘッド部分が売られていたものを入手してきました。何とかデジタルで撮影できないかと思っていましたが、バルブとタイムが故障しており、ずいぶんと長いあいだ、放っていました。
先日ついに一念発起して分解に挑みました。まずはレンズ清掃を兼ねて前群と後群のレンズを外してシャッターに到達しました。バルブとタイムの故障は部品が外れていたためと判明し、元にあったと思われる位置に戻すと直りました。タイムでシャッター開いたままにすることができるので、シャッターはそのまま生かしています。後群側にジャンクレンズから取り出したマウントを接着してM42マウント化しましたので、これでデジタルで撮影できます。
さて写りはというと、絞り開放では盛大にぐるぐる回ります。
久しぶりに強烈にまわるレンズに遭遇しました。
F8まで絞っても少し周辺は甘いです。
いずれも SONY α7+WOLLENSAK ANASTIGMAT 44mmF3.2
なかなか個性の強いレンズです。
時々、このような強烈なレンズに出会いますので、迷レンズ探しはやめられませんね。
水中カメラNIKONOSの水陸両用レンズW-NIKKOR 35mm F2.5です。
レンズ構成 4群6枚
最短撮影距離 0.8m
重量 160g
レンズ鏡筒の両側に特徴的な形のつまみが付いています。この2つのつまみは「距離」と「絞り」の調整に使います。レンズ内には「距離目盛」の窓と「絞り目盛」の窓があります。
向って右の銀色のつまみを動かすと「距離目盛」が回転します。黒色のつまみを動かすと「絞り目盛」が回転し、「距離目盛」の被写界深度指標表示が動いて幅が変わります。ニコノスは目測のピントあわせになるので、この被写界深度の指標が大きく見やすくなっていたのでしょうね。
なかなか面白い動きをするので、つまみをいじるだけでもけっこう楽しめます。
レンズは4群6枚のガウスタイプとのことですが、4群6枚の構成の前面に平面の保護ガラスが入っています。このガラスは簡単には外れないようです。
レンズのマウントは、シーリング材料がはめ込まれており、ボディに着ける際には、けっこう力技が必要です。
さてこのレンズをデジタルで撮影しようと思っていますが、市販のマウントアダプターは高価ですので、また自作することにしました。以前に水中専用レンズUW-NIKKOR 28mm F3.5をステップアップリングとリバースアダプターを使ってマイクロフォーサーズで使用する話を紹介しましたが、それと同じ手法でEマウントで使えるようにしました。今回は強力両面テープを使ってしっかり固定しました。両面テープでの接着ですから、剥がせば原状復帰もできます。
さて写りの方は、絞り開放では球面収差の影響でしょうか四隅が甘くなりますが、5.6まで絞れば四隅もしっかり解像しています。
絞った時の画質は素素晴らしいですね。さすが半世紀も販売が続いた定評のあるレンズです。
絞り開放での近接撮影では、味わいのあるボケが出てきます。なかなか面白いレンズで。
いずれも SONY α7+NIKONOS W-NIKKOR 35mm F2.5
※分解や改造は自己責任でお願いします。
シャッター故障のロシア製スメナ8Mから取り出したレンズです。
ステップアップリングに固定しソニーEマウントのリバースアダプターを使って撮影できるようにしました。
レンズ名から分かるようにトリプレット構成の3枚玉レンズです。
レンズ構成 3群3枚
最短撮影距離 約1m
フィルター径 35.5mm
絞りはレンズの前面についている金色の輪を回して動かします。そのためフィルターを装着すると絞りが回せなくなってしまいます。
こんなチープな感じのレンズですが、見た目に反してよく写ります。
絞り開放では少し四隅が流れますが、絞ればこのとおりきちんと解像します。
近距離では、少し後ろボケが回ります。
なかなか面白いです。
SONY α7+LOMO T-43 40mm F4
軽くて小さな準広角レンズでので、普段使いに活躍しそうです。
※分解や改造は自己責任でお願いします。
Pentax K-30+Tamron AF18-250mmF3.5-6.3XR Di II(Model A18)
EXAKTAの名前が入ったレンズなので入手しました。
スペックは平凡なズームレンズですが、なぜかマウントはM42でした。
レンズ構成 ?
最短撮影距離 0.8m
フィルター径 52mm
コシナに同じスペックのレンズがあったような気がします。Made in Japanと書いてありますので、たぶんコシナ製ではないかと推定しています。
写りはいたって普通。でも焦点距離70mmの最短撮影距離では、なかなか良さげなボケ具合になりました。
SONY α7+EXAKTA 28-70mm F3.5-4.8(M42)
レンズ構成 4群6枚
最短撮影距離 0.6m
重量 228g
フィルター径 48mm
今日は、先日ご紹介したFD-LeicaMマウントアダプターを使います。
さらにLeicaM-SonyEヘリコイド付マウントアダプターを装着してフルサイズで撮影します。
玉ボケもででますが、このような被写体では口径食も少し出ますので、なかなか面白いです。
このアダプターは、ヘリコイドが付いているので、元のレンズの最短撮影距離0.6mより近づいて撮影ができます。
40cm位まで近づくと、とろけるようなボケが出てきます。
いずれも SONY α7+Canon FL 50mmF1.8
なかなか、たのしいですね。
PENTAX K-5+smc PENTAX-DAL 55-300mmF4-5.8
こんな使い方ができます。ただし距離計連動しません。
実際には、これにもう一つのマウントアダプターを介して、デジタルで撮影しようと思っています。
もう一つのアダプターにはヘリコイドが付いていますので、元々のFDレンズの最短撮影距離よりも近づいて撮影ができます。キヤノンのFDやFLの標準レンズ、近づけないレンズもけっこうあるので、重宝しそうです。
撮影の結果は後日ということで。
Pentax K-5+Tamron AF18-250mmF3.5-6.3XR Di II(Model A18)