迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

暴れん坊が見せる別の表情  HEXANON 52mm F1.4

2023-03-28 23:35:05 | Lens made by Konica Hexanon

派手な暴れっぷりを見せたHEXANON 52mm F1.4(Konica Fマウント)ですが、アクの強い個性も使いようによっては、なかなかおもしろい絵ができそうです。
まずは、このレンズ、逆光時には大きな半円状のゴーストが出ます。それを逆手にとって画面の真中に入れてみました。ちょっとレンズの汚れが見えてしまいましたが、それはご愛敬ということで。

そしてザワザワとする後ろボケも、適度な距離の場合は少し絵画調のボケになります。こうすると、ちょっと花が立体的に見えるかも。


  SONY α7+HEXANON 52mm F1.4

いろいろと楽しめそうなレンズです。どんな表情が出てくるのか、もっと使ってみたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

個性爆発、暴れん坊レンズ HEXANON 52mm F1.4(Konica Fマウント)

2023-03-26 23:03:17 | Lens made by Konica Hexanon

今回のオールドレンズは、Konica Fマウントの標準レンズHEXANON 52mm F1.4です。1960年頃に販売された、小西六(現コニカミノルタ)の初代の一眼レフシステム用の標準レンズです。通称コニカFマウントと呼ばれているレンズマウントでした。先日紹介したコニカFP用の標準レンズとしても販売されていたようです。

   レンズ構成    5群7枚
   最短撮影距離  0.6m
   フィルター径  55mm
   重量              298g

Konica F-ARマウントアダプターコニカAR-ソニーEマウントアダプターを2枚重ねしてフルサイズで撮影してみました。

 

さてどんな写りをするのでしょうか。絞り開放の遠景では少し滲んで優しい感じの描写となります。コントラストは高く、色乗りも良いです。

 

そして近接撮影すると、、、なにか面白いボケですね。

 

うわっ、なんだこれは。

 

後ろボケがすごいことになっています。

 

ボケが超個性的!

 いずれもSONY α7+HEXANON 52mm F1.4


どうですか。思いっきりはじけていますね。なんと個性的な写りなんでしょうか。
こういうレンズ、大好物なんです。これぞ迷レンズ真打登場、というところでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

丸みを帯びたボディのシンプル一眼 コニカFP

2023-03-21 15:16:14 | Lens made by Konica Hexanon

本日取り上げるのは、小西六(現コニカミノルタ)の一眼レフカメラ、コニカFPです。

  フォーマット :135判 24×36mm
  マウント   :コニカFマウント
  シャッター  :機械式縦走りメタルフォーカルプレーン(コパルスクエア)
  シャッタースピード:B, 1-1/1000秒
  ファインダー :ペンタプリズム式(固定)
  フォーカシングスクリーン:マイクロプリズム
  露出計    :なし
  フィルム送り :レバー巻き上げ、クランク巻戻し
  外形寸法   :145×102.5×49mm
  重量     :765g(本体のみ)
  発売日    :1962年9月

小西六の一眼レフは、露出計内蔵でファインダー交換可能なフラッグシップ機F(1960年)とファインダー固定で露出計なしのFS(1960年)から始まりました。このFPはFSに対しシャッターをコパル製にしてフォーカシングスクリーンをマイクロプリズムに変えた改良版で、1962年に発売されました。今年(2023年)で61歳の還暦過ぎのオールドカメラです。
ボディは丸みを帯びた美しいフォルムをしています。軍艦部も巻き上げレバー、シャッターボタン、シャッター速度ダイヤル、ペンタプリズムを挟んで巻き戻し回転レバー、という必要最低限のパーツだけ並んでいます。シンプルな造りです。
このコニカFPはかなり大柄で、特に縦走りシャッターを採用したせいか、他社のカメラより背が高くなっているようです。また重量もかなりあり、持つとずっしと重みを感じます。

裏蓋開けると、縦走りシャッターのメタル幕が見えます。誇らしげにCopal Square(コパルスクエア)と書かれています。

マウントはコニカFマウントと呼ばれる、口径40mm、フランジバック40.5mmのバヨネットマウントです。マウント切替時には純正のコニカF/コニカARマウントアダプターが販売されていました。レンズを外したボディを見ていきましょう。
ボディのマウント部には2つの押し込みボタンがあります。Aがレンズ着脱用、Bが絞り込み確認用になります。
レンズをボディにはめ込むと、レンズの赤丸部のかぎ状のパーツがボディの赤丸部に掛かって固定されます。レンズを外す場合はAのボタンを押すとボディの赤丸部の突起が引っ込み、レンズマウントのかぎ状パーツが外れてレンズが外れます。
そしてシャッターを押すと、ボディの青丸部のパーツが回転し、レンズ側の青丸内ののレバーを動かし絞り込まれという、ちょっと複雑な動きをする機構です。


コニカFマウントは1960年から5-6年間という短い期間で、後継のコニカARマウントにバトンタッチされていきました。
短命なマウントのカメラでしたが、なかなかスタイルの良い一眼レフでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

輝くイルミネーション KONICA HEXANON AR 50mm F1.7

2022-12-11 22:58:55 | Lens made by Konica Hexanon

KONICA HEXANON AR 50mm F1.7の初期型でイルミネーションを撮影してきました。
玉ボケが出てきますが、ところどころ少しだけ輪郭がはっきりしているものがあります。

とはいっても典型的なバブルボケレンズと比べると、まだバブルボケとは言えないようです。

クリスマスの飾りにも、ガラスに映ったイルミネーションが見えます。

  いずれも NEX-3N+HEXANON AR 50mm F1.7

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと寄れるヘキサノン HEXANON AR 50mm F1.7

2022-12-04 22:45:32 | Lens made by Konica Hexanon

今日のレンズは、コニカARマウントの標準レンズ KONICA HEXANON AR 50mm F1.7です。4か月ほど前に同名のレンズを紹介しましたが、今回のレンズは50mm F1.7としては、前回のものの先代である1stバージョンになります。


   レンズ構成   5群6枚
   最短撮影距離  0.45m
   フィルター径  55mm
   重量               240g


2代目に比べ、最短撮影距離が短く、大きさや重量は少しだけ大柄です。

今日は、ようやく色づいた公園の紅葉を撮影してきました。

良い感じのレンズです。

最短撮影距離での撮影。

特定の距離条件では独特のボケが発生します。これもまた面白いです。


  いずれも NEX-3N+HEXANON AR 50mm F1.7

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なかなか良さげな標準レンズ KONICA HEXANON AR 50mm F1.7

2022-08-16 17:59:54 | Lens made by Konica Hexanon

今日のレンズは、コニカARマウントの標準レンズ KONICA HEXANON AR 50mm F1.7です。


   レンズ構成   5群6枚
   最短撮影距離 0.55m
   フィルター径 55mm
   重量              210g
このHEXANON AR 50mm F1.7には前期型と中期型と後期型の3種類があり、これは後期型になります。3種の大きな違いは最短撮影距離で、前期型と中期型が0.45m、後期型が0.55mです。コニカARマウントの標準レンズとしては比較的よく見かけるタイプです。


さて写りのほうはどうでしょうか。絞り開放ではわずかにフレアがかかりますが、中心部の解像力はかなり良さそうに見えます。


条件によっては少し口径食が出ますが、それほど醜いものではないようです。

 

ボケもなだらかで、けっこうきれいですね。

SONY α7+KONICA HEXANON AR 50mm F1.7


平凡なスペックのレンズですが、良いレンズを発掘してしまったような気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう少し寄りたい KONICA HEXANON AR 40mmF1.8

2021-10-24 23:12:34 | Lens made by Konica Hexanon

コニカARマウントでもっとも有名なレンズといえば、パンケーキレンズのAR HEXANON 40mm F1.8です。最短撮影距離が0.45mで、当時のパンケーキレンズとしては、比較的短い方かとは思いますが、使っていると、もう少し寄りたいと思うことがあります。


以前に取り上げたライカM/ソニーEヘリコイドアダプターを使うことを考え、コニカAR/ライカMマウントアダプターをネットで探し発注しました。先日、現物が配達されてきたので、さっそく試してみました。


最短0.45mがヘリコイドを繰り出すことにより0.3mくらいまで近寄ることができました。

 

さて、最短撮影距離0.45mより近づいて撮ると、また別の世界が出てきます。

 

玉ボケがたくさん出てきました。

近寄っても、なかなか優秀なレンズのようです。

 いずれもSONY α7+AR HEXANON 40mm F1.8

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちょっとだけやんちゃな標準レンズ HEXANON 50mm F2(Konica Fマウント)

2019-10-14 15:40:54 | Lens made by Konica Hexanon

今回のオールドレンズは、Konica Fマウントの標準レンズHEXANON 50mm F2です。以前に紹介したHEXANON 52mm F1.8より少し前に発売されていた普及型レンズのようです。比べると若干レンズの口径がわずかに違うようですが、ちょっと見ただけでは区別がつきにくいです。
 

Konica F-ARマウントアダプターコニカAR-ソニーEマウントアダプターを2枚重ねしてフルサイズ撮影しました。
 

   レンズ構成  5群6枚
   最短撮影距離 0.6m
   フィルター径 55mm

さて、写りのほうはどうでしょうか。中心部はかなりしっかり解像しているようです。


背後はやや口径食が目立ちます。


条件によっては後ろボケが、けっこう暴れます。

  いずれも SONY α7+HEXANON 52mm F1.8(Konica Fマウント)

ちょっとだけやんちゃなレンズのようです。こういうレンズは面白いですね。結構好きなレンズです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真面目なヘキサノン HEXANON 52mm F1.8(Konica Fマウント)

2018-09-04 23:23:55 | Lens made by Konica Hexanon
コニカFマウントの標準レンズHEXANON 52mm F1.8です。ブラック仕上げの美しいレンズです。

   レンズ構成  ?
   最短撮影距離 0.6m
   フィルター径 55mm

先日ご紹介したKonica F-ARマウントアダプターを使って、フルサイズで撮影してみました。


絞り開放では少し口径食の影響が出ますが、ちょっと絞ればきりっとした描写が得られます。

  いずれも SONY α7+HEXANON 52mm F1.8(Konica Fマウント)

販売開始から60年近く経っているレンズですが、真面目な描写をする優秀なレンズですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パンケーキレンズを絞り開放で使う KONICA HEXANON AR 40mmF1.8

2017-05-13 23:58:29 | Lens made by Konica Hexanon
久しぶりにコニカのパンケーキレンズHEXANON AR 40mmF1.8を持ち出しました。
絞り開放、最短撮影距離(45cm)付近で使ってみました。心地よいボケになりました。

  SONY α7+HEXANON AR 40mmF1.8

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんの少し長い標準レンズ  ~Konica HEXANON 1:1.8 f=52mm

2015-06-12 23:46:59 | Lens made by Konica Hexanon
以前にも紹介しましたが、そのときはマウントを少し工夫してフォーサーズ機につけて撮影しましたが、今回はマウントアダプターを介しての撮影です。


52mmという中途半端な焦点距離です。このあとカメラがFS-1やAcom-1の時代になると、普及版標準レンズの焦点距離は50mmF1.7となり、最短撮影距離が45cmから55cmに伸びてしまいます。

この時代のコニカのレンズはつくりが良いです。ローレット部分はアルミの削りだし。製造の手間がかかるので、今ではごく一部の高級品だけに採用されているものです。
    

さて、写りは、開放では若干のフレアがあるが、ちょっと絞ればキリっとする優等生タイプ。
   まずは遠景
   

近距離では、面白いボケになります


最短撮影距離では

   いずれもLumix G2+Konica HEXANON 1:1.8 f=52mm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異彩を放つパンケーキレンズ  ~KONICA HEXANON AR 40mmF1.8

2015-05-16 11:19:28 | Lens made by Konica Hexanon
Konica(現コニカミノルタ)のフィルム一眼レフFS-1の時代の準標準レンズです。当時の流行の最先端を行くパンケーキレンズです。
  

 レンズ構成 5群6枚
 最短撮影距離 0.45m
 フィルター径  55mm
 重量

パンケーキレンズとしては、Zeiss Tessar45/2.8、Pentax M 40/2.8、Rikenon P 45/2.8、MD Rokkor 45/2、Ai NIkkor45/2.8などが
廉価版のレンズとして売られていましたが、現在ではいずれのレンズも希少価値からか高価な中古品として取引されているようです。
その中で40mmという短い焦点距離でかつF1.8という明るさを実現した、このレンズは異彩を放っていたようです。
ARマウントはフランジバックが40.5mmと短かったために、この焦点距離と明るさが達成できたとも言われています。
Konicaはこのレンズを出した数年後に一眼レフから撤退しました。
  

Konica ARマウントのカメラはシャッター速度優先のため絞り環にAEマークがあり、半絞りクリックがなく、
パンケーキにするため絞り環の幅が狭く、という特徴があります。
多くのパンケーキレンズでは最短撮影距離が比較的長くなっているのですが、このレンズは45cmが確保されています。

さてデジタルで撮影です。
・まずは開放F値で。フワッとした感じで、少し滲みます
   

・最短撮影距離で。後ろボケはなかなかきれいです。
   

・少し絞るとキリッとした絵になります

  Lumix G2+KONICA HEXANON AR 40mmF1.8

なかなか面白いレンズです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

KONICA HEXANON 1:1.8 f=52mm

2008-05-05 00:12:34 | Lens made by Konica Hexanon
コニカ一眼レフ用の標準レンズ。
このレンズは、FTAの時代の標準レンズのようです。


KONICA HEXANON 1:1.8 f=52mm
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 45cm
重量 220g
フィルター径 55mm

HEXANONのARマウントは、一眼レフとしてはALPAの次に短いフランジバックなので、
HEXANONを他の一眼レフボディーにつけるマウントアダプターは存在しないようです。
HEXANONは独特の描写をします。私のお気に入りのレンズ達でしたが、デジタル
ではなかなか使えず、何とか生かす方法はないかと思っていました。
ところが昨年、いくつかのWebにオリンパス4/3ボディーで使うことができるとい
う話が出ていました。E-300を入手した理由の一つが、このHEXANONの活用でした。
今回、スペーサーを咬まして固定できたのでようやく公開という運びになりました。

このレンズ、多少カビ有りのレンズですが、良く写っています。もっと使ってあげるようにしたいですね。

 E-300+KONICA HEXANON 1:1.8 f=52mm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする