7月末に台湾に行ってから1か月半、新鮮さは薄れていますが、まだ台湾レポートは続きます。
台湾で1往復だけ残っている冷房なしの旧客車が使われる「普快車」に乗ってきました。
台湾南端に近い枋寮から南回り線で東海岸の台東まで、旧客の「普快」が2時間40分ほどかけて走ります。非電化区間ですので、ディーゼル機関車が3両の青色客車を引いて走ります。
3両のうちの1両が日本製で、日本のスハ44みたいな客車です。写真は高雄市内の打狗鉄道故事館にある展示車両です。
座席はクロスシートになっています。
残りの2両はインド製らしくセミクロスシートになっていました。
窓を全開にして、風を受けて乗るのも久しぶりでした。当然ドアは開けっ放しで走ります。
枋寮を出るとしばらくは右側に台湾海峡の海が見えます。そこから東に進路を変えて山の中に入っていきます。そして長いトンネルがずっと続いて、ようやく右側に東シナ海の海が間近に見えてきます。南回り線は新しく敷かれた線路ですので、比較的高い位置を走るので、車窓には海が遠くまでよく見えます。
海、トンネル、海、トンネルと繰り返し、ようやく人里が見えるのが温泉で有名な「知本」。そこから終点の台東まではあとわずかです。
ようやく台東に着きました。
いずれもE-PL3+G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S
2時間半以上揺られて運賃は104元(410円)。JRなら同じ距離で運賃1660円かかります。ちなみにこの区間、JRの特急にあたる自強号に乗っても約900円です。台湾は、交通費が日本に比べるてかなり安くつきます。
車両はだいぶ痛んでますし、冷房も付いていないので、いつ廃止になってもおかしくないと思います。