今回は謎の多いカメラ「Futura」の紹介です。
数年前、あるカメラ屋のウィンドウにさりげなく置かれていました。
赤瀬川原平さんの
本にも紹介されていたので、存在は知っていましたが、現物は初めて見ました。「珍しい。買わなくっちゃ」というわけで衝動買いしてしまったのです。
さて、買ってきてから素性をいろいろ調べましたが、情報がほとんどありません。
ようやくwebで1つだけ見つけることができました。
Futuraには、Standard、P、S、SIIIの4種類あり、私のものはPで、1952-55の間に製造されたもののようです。
大きさは、ライカを一回り小さくしたような感じ。ずっしり重い。
シャッターはProntorSV B,1~1/300
ビハインドシャッターでレンズ交換できます。
スクリューマウントです。ただしライカL39より小径。
距離計連動します。
フィルム交換は、コンタックスRFのように底蓋ごと裏蓋も外れます。
作りは精巧でピタッと嵌ります。
当時のドイツの技術レベルが非常に高かったことが分かります。
さてレンズですが、付いている標準レンズはFUTAR 1:3.5/45mm
写りは普通です。まあ50年以上前のレンズとしてはとても優秀な感じがしました。
さて私のセットには、AMPRIGON 1:4.5/35mmと専用ファインダーが付属していました。
こちらのレンズは、なんとなんと個性の強いレンズです。
周辺が渦を巻きます。すごく味のあるレンズです。
いずれも *istDs+SIGMA MACRO 50mmF2.8EX
なお、交換レンズとしては下記のあることが知られているとのこと。
Elor 2,8/50
Evar 2/50
Futar 3,5/45
Xenar 2,8/45
Frilon 1,5/50
Ampligon 4,5/35
Tele Futar 3,8/75
Tele Elor 3,8/90
Frilon 1,5/70