近年、価格があまりに高騰してしまったバブルボケレンズTrioplan 100mmF2.8の代替として、メイヤーのプロジェクター用レンズDiaplanを改造してバブルボケを楽しむという記事が出ていました。
この記事に触発され、もしかしたら日本製プロジェクター用のレンズでもバブルボケが楽しめるかもしれないと思い、ジャンクのカラーキャビンIIIを見つけ入手してしまいました。本体は故障して使えないのですが、スライドプロジェクターに付いているレンズが欲しかったのです。そのレンズとはCABIN 60mm F2.8です。
レンズを回すとするっと本体から外れました。レンズ筐体は大きな溝が切られているだけで、カメラに装着できるようなネジやマウントはありません。そこで長めのM42中間リングを筐体にかぶせて接着することで無理やりM42マウントに仕立てました。これを中間リングとM42ヘリコイドを使い、ピント合わせができるようにしてあります。プロジェクター用レンズですので絞りはありませんが、ボケ味を楽しもうというのですので、絞りは開放で十分です。
レンズ構成 ?
最短撮影距離 約0.5m (M42ヘリコイド利用)
筐体はプラスチック製ですので、マウントやヘリコイド含めてもかなり軽いレンズができました。
ボケが大きく写るようAPS-CのNEX-5に付けて、夜の街で撮影しました。ちょうど駅前広場にイルミネーションがあったので、それを入れて撮影すると、あら見事なバブルボケ得られました。
さらにイルミネーションに近づくと、大きなバブルが出現です。発色も良好です。
SONY NEX-5+CABIN 60mm F2.8
日本製スライドプロジェクターレンズでも、見事なバブルボケが得られました。
まだまだ探すとバブルボケレンズが見つかりそうです。
またしてもバブルボケレンズ沼にはまってしまったようです。
12月に新型が導入されたと思ったら、あっという間に新旧交代になってしまいます。
来るもの
そして去るもの
Lumix DMC-G2+G VARIO 100-300mmF4-5.6 MEGA O.I.S.
撮影日:2017.12.30 中央線 国分寺-西国分寺
Pentax K-5+SIGMA Compact Hyperzoom 28-200mmF3.5-5.6 MACRO 撮影日:2018.2.18
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 0.6m
フィルター径 55mm
重量 276g
私が入手した個体はジャンクで、絞り環を動かしても解放F値になったままです。このレンズの特徴は開放F値で顕著に発現しますので、この状態でも十分楽しむことが出来そうです。1960年代の開放F値1.4の一眼レフ用の標準レンズですので、後の時代よりは焦点距離が若干長い58mmとなっています。
MF時代のミノルタの1.4の標準レンズは、開放F値では後ろボケが二線ボケになりやすい傾向があるようです。このMC58/1.4はその中でも、条件によってはかなり強く二線ボケが出ます。
さらに点光源が入り、条件がそろうと立派なバブルボケが発生します。さしずめバブルレンズ日本代表というところでしょうか。
SONY α7+MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
なかなか個性の強い、面白いレンズです。もっと注目されてもよいレンズかもしれません。
Lumix DMC-G2+G VARIO 100-300mmF4-5.6 MEGA O.I.S.
撮影日:2018.2.18 東海道新幹線 東京-品川
プリセット絞りのM42マウントの広角レンズです。
レンズ構成 4群6枚?
最短撮影距離 0.3m
フィルター径 49mm
シャハト(A.Schacht)社は、第2次大戦後に西独で設立された中規模レンズメーカーとのこと。A.Schachtは創業者の苗字。Ulmというのは地名で、シュトゥットガルトとミュンヘンのちょうど中間ぐらいに位置する街です。
シャハトのレンズは、エキザクタやエディクサなどに供給されていたようです。Lマウントも若干ながら出していたようで、以前にこのブログでもLマウントのTravenar 135mmF3.5を紹介しました。
このレンズは、M42マウントのゼブラ柄の小柄なレンズでなかなか格好良いです。私の所有する個体はヘリコイドが故障していてピント合わせがままならない状態でした。先日来いろいろな場面で活躍しているM42ヘリコイドリングと薄型マウントアダプターを使えば、ピント合わせが可能なことに気づき、10年ぶりくらいに撮影してみました。
遠景は破綻も少なく、しっかり写ります。
適度な条件が揃うと、このように後ろボケがバブルボケ気味になります。けっこう面白そうです。
SONY α7+Travenar 35mm F3.5R
なかなか良いレンズです。この時代(1960年代)の独レンズは粒ぞろいです。それぞれが個性があって使っていて楽しいレンズばかりです。
そのサクラをLマウントのCanon Lens 100mm F3.5で撮影しました。
SONY α7+Canon Lens 100mm F3.5
なんと言っても、特徴的なウイングレット
Lumix DMC-G2+G VARIO 100-300mmF4-5.6 MEGA O.I.S.
以前にも紹介したPaxetteII用の交換レンズSteinheil Cassarit 1:2.8 f=45mm。
このレンズもバブルボケが生じます。まずは1枚。
ラーメン屋の提灯の向こうにバブルボケ。
このレンズもトリプレットのようです。
小さなバブルボケが見えます。
いずれもα7+Steinheil Cassarit 1:2.8 f=45mm
Pentax K-5+Tamron AF18-250mmF3.5-6.3XR Di II(Model A18) 撮影日:2018.2.4
以前の紹介時に、「なぜだか絞りが付いている」などと言ってしまいましたが、しっかり調べたら、このレンズはビテッサT用のレンズだったようです。
ビテッサT用はマウント形状はデッケルと同じような形をしていますが、絞り環がついているのでデッケルマウントアダプターには装着できません。
テープで貼りつけていたKマウントが剝がれてしまったので、ジャンクレンズから取り出したM42マウントを装着しました。鍔のあるマウントなので絞りレバーが動かしにくいのですが、とりあえず使えます。
M42マウントですので、先日紹介したM42ヘリコイド+M42/ソニーE薄型アダプター使って、レンズ自身の最短撮影距離1mより近くに寄ることができます。
素直なボケですね。
遠景はすっきり、色のりもよさそうです。
いずれもα7+COLOR-SKOPAR 1:2.8/50