ついに大晦日になってしまいました。2018年が終わろうとしています。
Pentax K-5+Tamron AF18-250mmF3.5-6.3XR Di II(Model A18)
撮影日:2018.2.18 撮影地:羽田空港
今年も、ガラクタをたくさん買ってしまいました。
下半期の7月から12月に紹介した「迷レンズ」のリストです。
なお上半期の1月から6月に紹介したレンズはここにあります。
・キヤノン Canon FL 28mmF3.5(キヤノンFL/FDマウント)
・ミノルタ Minolta MC W.ROKKOR 1:2.8 f=35mm(ミノルタSR/MC/MDマウント)
・イスコ ISCO WESTROGON 1:4/24mm (エキザクタマウント)
・コニカ HEXANON 48mm F2(M42マウントに改造)
・ペンタックス PENTAX-110 1:2.8 24mm(ペンタックス110マウント)
・キヤノンFD-LeicaMマウントアダプター
・キヤノン Canon FL 50mmF1.8(キヤノンFL/FDマウント)
・エキザクタ EXAKTA 28-70mm F3.5-4.8(M42マウント)
・ロシア LOMO T-43 40mm F4(Eマウントに改造)
・ニコン NIKONOS W-NIKKOR 35mm F2.5(ニコノスマウント)
・ウォーレンサック WOLLENSAK ANASTIGMAT 44mmF3.2(M42マウントに改造)
・コーワ KOWA SER 50mm F2(コーワSERマウント→M42マウントに改造)
・コニカ Konica F - Konica ARマウントアダプター
・ニコン Cine-NIKKOR.C 13mm F1.9(Dマウント)
・コニカ HEXANON 52mm F1.8(Konica Fマウント)
・パナソニック LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.(マイクロフォーサーズマウント)
・ヤシカ Yashica-8 (8ミリシネカメラ)
・ミノルタ AUTO ROKKOR-PF 55mm F1.8(ミノルタSR/MC/MDマウント)
・キーストーン KEYSTONE Cine KEYTAR 7.5mm F1.4(Dマウント)
・オリンパス Zuiko Zoom 50-90mmF3.5(オリンパスPEN-Fマウント)
・キヤノン Canon FL50mm F1.4(キヤノンFL/FDマウント)
・キーストーン KEYSTONE-ELGEET 0.5inch F1.9(Dマウント)
・ロシア Industar50-2 50mm F3.5(Russia M42マウント)
・キヤノンCanon FD35mm F2(キヤノンFL/FDマウント)
・ズノー Zunow Cine 13mm F1.9(Dマウント)
・キヤノン Canon FD55mm F1.2(キヤノンFL/FDマウント)
・ミノルタ AUTO W.ROKKOR-HG 35mm F2.8(ミノルタSR/MC/MDマウント)
・ニーワー NEEWER 35mm F1.7(ソニーEマウント)
・アーガス Argus Auto-Cintar 55mm F1.7(M42マウント)
思い返すと今年もいろいろなものを買ってしまいました。まだ眠っている「迷レンズ」もたくさんあります。
来年も少しずつ紹介していきたいと思っています。
今年1年、「迷レンズ探訪」を訪れていただき、たいへんありがとうございました。
2019年もよろしくお願い申し上げます。
Argus社は、米国の老舗カメラメーカーで、弁当箱とか煉瓦とか言われた真四角なボディ持つC3が有名でした。このC3は1930年代から1950年代頃まで販売が続いたベストセラ-カメラでした。時は経て1970年代には、日本からのOEM製品としてM42マウントの一眼レフ「CR-1」や「GR-1」などを販売していました。
今回のレンズは、一眼レフの標準レンズとして販売されていたArgus Auto-Cintar 55mm F1.7です。このレンズも「made in Japan」です。ネット上では富岡光学製だとかいろいろ議論されているレンズのようです。
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 0.5m
重量 220g
フィルター径 52mm
外観上の特徴は、距離環がエンボス加工ラバーになっています。なかなかお目にかからないデザインで、格好良いです。
写りのほうは、遠景では周辺は少し甘い感じがしますが、中心は十分にシャープです。
最短撮影距離付近では、ボケも比較的きれいです。
こういうシーンでは少しグルグルボケがでます。
また条件によっては、弱い二線ボケも出ます。
いずれも SONY α7+Argus Auto-Cintar 55mm F1.7
総じておとなしめのレンズですが、使い方によっては少しだけ個性を主張するレンズのようです。
ソニーのEマウント純正レンズは比較的高価なものが多く、少ない小遣いの中からやりくりしてジャンクレンズばかり集めている貧乏カメラ愛好家にとっては、欲しくてもなかなか揃えられるものではありません。そんな悩みを解決してくれるレンズを紹介しましょう。EマウントのマニュアルフォーカスレンズNEEWER 35mm F1.7です。
私は近所のカメラ店で中古を入手しましたが、ネットで新品が1万円以内で買えるようです。本レンズはAPS-C用であり、35ミリ判換算で52mm程度の画角となり、明るい標準レンズになります。
レンズ構成 5群6枚
最短撮影距離 0.3m
重量 176g
フィルター径 49mm
造りのほうは、ピントリングのトルクも十分あり、ピント合わせやすいです。絞りにはクリックがありません。また絞りは等間隔ではなく対数的に変化しています。1.7、2、2.8、4、8、22。それにしてもF8の次がF22というのは、なかなか面白い配列です。
フルサイズで撮るとイメージサークルは小さく、やはりAPS-C用が妥当かと思いました。(α7フルサイズで撮影)
遠景は十分すぎるくらい解像しています。
0.3mまで寄れますので、かなりマクロ的に使えます。
ボケは二線ボケにもならず、すっきりしています。
いずれも SONY α7+NEEWER 35mm F1.7(APS-Cサイズにクロップ)
なかなかコストパフォーマンスに優れたレンズです。明るいレンズなので、イルミネーションがきれいな夜には活躍してくれそうです。
MDやMCよりもさらに前の時代の1965年頃に製造されたもののようです。HGですので6群7枚で、前玉が2枚の凸レンズからなるトロフォーカスタイプです。
レンズ構成 6群7枚
最短撮影距離 0.4m
重量 281g
フィルター径 55mm
さて写りのほうはどうでしょうか。絞り開放では少し甘く、口径食の影響もあり、なかなか特徴的な描写となります。
でもF4まで絞ればきっちりした絵になります。
こういう絵では、うしろボケが柔らかくて、とてもきれいです。
いずれもSONY α7+AUTO W.ROKKOR-HG 35mm F2.8
今から50年以上前のレンズですが、十分使えます。当時としてはかなり優秀なレンズだったのでしょうね。