迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

昔のトドワラの景色

2020-09-26 23:51:46 | フィルム時代

昔の写真のデジタル化をちょっとずつ進めています。その中から、今はもう見ることができない景色を取り上げてみます。北海道の道東の野付半島のトドワラです。トドマツの枯木が立ち並ぶ、地の果てという感じの風景でした。この写真は1977年に撮影したものですが、最近の景色をネットで見ると、どうも立木も枯木もほとんど無くなっているようです。あと数年で消滅するかもしれないとの話も出ていました。

 Minolta SRT101+MC W.ROKKOR-SG 28mm F3.5  Kodachrome64

今は鉄道の空白地帯になっている道東の標津町ですが、当時はまだ国鉄の路線がありました。訪問した時は、根室本線厚床駅から標津線支線に乗り、日本一広い村といわれた別海村の原野の中を通り、中標津駅で乗換えて根室標津駅まで行きました。海の向こうには国後島も見え、最果ての街に来たなという思いがしました。駅前で宿泊して翌朝にバスで野付半島に行ったという記憶があります。街も自然も40年たつとずいぶんと変わってしまうのですね。

   

    Minolta SRT101+MC Rokkor PF 55mm F1.7  Kodachrome64

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前玉が巨大な広角ズーム Sigma AF 21-35mm F3.5-4.2

2020-09-22 18:24:44 | Lens made by SIGMA

シグマの広角ズームAF 21-35mm F3.5-4.2(EOSマウント)です。2倍以下のズーム比のレンズなのに前玉が巨大で、フードは固定されています。


 

    レンズ構成  12群12枚
    最短撮影距離 0.5m
    フィルター径 77mm
    重量     480g


この時代のシグマのレンズ外装は経年劣化で表面の樹脂がベタベタに変質しているものがあります。このレンズをカメラ店で見つけた時には、いつもであれば触りたくないのでパスするのですが、珍しい広角ズームなので仕方なく手に取ってしまいました。手は真っ黒になりました。持ち帰ってから外装をアルコールで拭いたら焦点距離などの印刷は全て消えてしまいました。いつものように別の樹脂シートで外周を巻いて、とりあえず触れるようにしてあります。
このレンズはEOSマウントですが、ジャンクなので絞りが故障しており、開放絞りのみ使用可能な状態でした。激安ジャンクでしたので不具合はあっても仕方ありません。とりあえず絞り開放で使えるので、よしとしましょう。


さて、21mmという広い画角を生かすため、アダプターを介してソニーのフルサイズで使うことにしました。実写結果は広角側の開放絞りでも隅の画角はけっこう解像しています。これなら使えそうです。

 SONY α7+Sigma AF 21-35mm F3.5-4.2

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坂道とケーブルカー

2020-09-19 23:47:33 | フィルム時代

昔の写真をちょっとずつデジタル化しています。今から40年以上前のサンフランシスコで撮影した、急坂を行くケーブルカーです。さすがコダクロームは退色性に優れています。いまだにきれいな色を保っています。

  Minolta SRT101+MC Rokkor PF 55mm F1.7  Kodachrome64

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凍てつく駅

2020-09-14 17:59:48 | フィルム時代

昔の写真をちょっとずつデジタル化しています。今から47年前に北海道で撮影したネガが出てきました。凍てつく駅に蒸気機関車が引く旅客列車が入ってきました。機関車のテンダーに動労が書いたスローガンが見えます。そういえばそのころは国鉄のストがよくありました。せっかくの蒸気機関車なのに落書きばかりでがっかりした記憶があります。

  Minolta SR-T101+MC Rokkor PF 55mm F1.7  Kodak TRI-X  撮影年月:1973年3月 撮影地:函館本線 森

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撮って楽しい本家カラースコパー COLOR-SKOPAR 1:2.8/50

2020-09-12 11:31:42 | Lens made in GERMANY

本家フォクトレンダー社ビテッサT用の交換レンズCOLOR-SKOPAR 1:2.8/50を持ち出して、公園で撮影です。

 

木漏れ日の中、玉ボケがなかなかきれいです。

 いずれもLumix G2+COLOR-SKOPAR 1:2.8/50

なかなか味のある写りをします。撮っていて楽しくなるレンズです。

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香港が輝いていた頃

2020-09-07 18:29:34 | フィルム時代

ずいぶん前にリバーサルフィルムで撮影した写真を、少しずつデジタル化しています。中国に返還される前1985年頃の香港の写真が出てきました。今、香港はいろいろ大変な時代になってしまいましたが、この頃は世界で最もエネルギッシュな街でした。一番輝いていた頃だったように思います。

 

 Minolta X-7+MD ZOOM 35-105mm F3.5-4.5  Kodachrome64

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本家カラースコパーは美しい COLOR-SKOPAR 1:2.8/50

2020-09-06 17:53:51 | Lens made in GERMANY

以前ご紹介した本家フォクトレンダー社ビテッサT用の交換レンズCOLOR-SKOPAR 1:2.8/50です。


ビテッサTは1956年から販売されました。この時代のフォクトレンダー社のレンズは本当に造りがよいです。良い材質の金属鏡胴に防錆処理を施した上に、きれいなメッキをかけたのでしょう。60年以上前のレンズだというのに、いまだに錆一つ出ていません。うっとりするような美しさです。


さすが技術に拘るフォクトレンダーです。絞りに連動して被写界深度を表す赤い目盛りが動きます。

 絞り F2.8

 

 絞り F11

参考文献:ぼくらクラッシックカメラ探検隊『フォクトレンダー』 オフィスヘリア、1996年

 

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ハーフサイズカメラ用交換レンズ CANON LENS SD 50mm F2.8

2020-09-02 17:49:54 | Miscellaneous Lens

キヤノンのハーフサイズカメラ Demi C用の交換レンズCANON LENS SD 50mm F2.8です。

Demi Cはビハインド式レンズシャッターで、ネジでレンズごと交換できるハーフサイズのカメラでした。交換レンズは、標準レンズとしてSD 28mm F2.8が付いていました。SD 50mm F2.8は望遠系の交換レンズとして用意されていたものです。キヤノンのHPでも交換レンズはこの2本だけ紹介されています。

    レンズ構成 6群7枚
    最短撮影距離 1.2m

ボディも持っていないので、このままではどうしようもありません。いつかデジタルカメラでも撮影できるようにしてみたいと思っています。

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