迷レンズ探訪

あまり陽の目を見ないレンズやカメラを取り上げていきます。

2022年上半期に紹介したレンズ

2022-06-30 17:14:25 | レンズ目次

2022年もあっという間に半年が過ぎました。

写真の機材は、1956年発売のNEOCA 2S です。
 型式     :135判(35mmフィルム)レンズシャッターカメラ
 レンズ    :NEOKOR Anastigmat 45mm F3.5
 焦点調整   :距離計連動式
 ファインダー  :逆ガリレオ式
 シャッター  :RECTUS B、1秒-1/300秒
 フィルム送り :レバー式
半分解状態のジャンク品を入手しました。軍艦部上面のパーツが外されており、巻き上げレバーも変な位置で止まっています。

 

2022年の1月から6月に紹介した「迷レンズ」のリストです。

トプコン UNIREX(クラシックカメラ)
イスコ ISCO-GOTTNGEN PROJAR 85mm F2.8(ニコンマウントに改造)
タムロン SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II(ソニーAマウント)
シグマ AF macro 90mm F2.8(EFマウント)
シグマ WIDERAMA YS 18mm F3.5(YSマウント:M42を使用)
オリンパス Cine-Zuiko 6.5mm F1.8(Dマウント)
ザイカ ZEIKA 38mm F1.4(Dマウント)
アルコ CINE-S.ARCO 13mm F1.4(Dマウント)
ペトリ Petri C.C Auto 55mm F1.4(ペトリマウント)
太陽堂光機 TKK Canter 75mm F3.5(レフレックスコレレマウント)
ニコン NIKONOS-III(クラシックカメラ)
オリンパス PEN-S(クラシックカメラ)

下半期もぼちぼちと迷レンズを紹介していきます。

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フルメカニカルなハーフ判カメラ OLYMPUS PEN-S

2022-06-25 22:55:37 | Classic Camera

オリンパスのハーフ判レンズシャッターカメラPEN-Sです。1960年発売開始で、当時の価格はケース付8,800円だったそうです。電池不要のフルメカニカル機です。シャッターさえ故障しなければ、ずっと使い続けることができます。

 型式     :ハーフ判レンズシャッターカメラ
 レンズ    :D.Zuiko 30mm F2.8
 焦点調整   :目測式 0.6m~無限
 ファインダー  :採光式ブライトフレーム
 露出計    :なし 
 シャッター  :コパル#000プロンター型B.1/8~1/250秒
 シンクロ接点 :X接点
 フィルム送り :リア-ワインデイング式
 大きさ   約108x68x44mm、約400g


前から見るとファインダーが黒枠で覆われており、なかなか精悍な顔つきです。

当たり前ですが、フィルムカウンターは72枚まで表示があります。

フィルム装填は、底部の大型ノブを立てて回して下に引くと、裏ブタと本体が分離します。こういう構造もクラシックカメラならではです。見かけは小さいのですが、ずっしりと感じます。

 

なかなかしっかりしたつくりの堂々としたカメラでした。

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水中でも悪天候でも撮影できるタフなやつ ニコン NIKONOS-III

2022-06-18 23:27:36 | Nikonos mount

ニコンのレンズ交換可能な防水カメラNIKONOS-IIIです。初代 NIKONOS (ニコノス)から数えて3代目。フィルム巻き上げ時のコマ間隔を一定にするためにスプロケットが導入され、II型までに比べボディの横幅が大きくなりました。
本機がニコノスシリーズ最後のフルメカニカル機で、電池無しで動きます。

 型式     :135判(35mmフィルム)フォーカルプレーンシャッター式防水カメラ
 耐水深    :50m
 レンズマウント:ニコノスマウント
 ファインダー :採光式ブライトフレーム(35mm、80mm)付き、
         パララックス補正マーク(0.8m)付き、倍率0.61倍、視野率約84%
 シャッター  :上下走行式、メタルフォーカルプレーンシャッター、
         B(バルブ)、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500秒、等間隔目盛り
 フィルム送り :レバー式、一動作でフィルム送りとシャッターセット完了、
         回転角約73度、自動復元式撮影コマ数計付き
 巻き戻し   :引き出し式のクランク式、巻き戻し完了確認機能付き
 大きさ    :約144×99×47mm(ボディのみ)
 重さ     :620g(ボディのみ)

巻き上げレバーとシャッターボタンは兼用になっています。まず巻き上げ前はレバーが前方に突き出しています。

それを手前側(ボディ側)に持ってくるとフィルム巻き上げが完了します。さらにそれを手前側押し込むとシャッターが切れます。なかなかユニークな機構ですが、片手でワンアクションで巻き上げとシャッターができるので、水中の場合はとても使いやすそうです。

 

NIKONOS-IIIを使うにあたっては、通常のカメラと異なり、いくつかの重要なお作法があります。
(1)カメラをあけるときは、まずレンズを外すこと
(2)次に、専用金具を使って、ボディ外側ケースと内側本体を分離すること
もう少し詳しくみていきたいと思います。
レンズを外したボディをストラップ根元についている専用金具を、ボディ左右の横側にある突起に引っ掛けてテコの原理で上方向に浮かすように動かします。突起は左右両側にありますので、同時に動かします。

そうすると外側ケースと内側本体が分離します。

完全に分離するとこのような形になります。

そしてフィルムの装填は、本体の裏側の圧版の下を通して右側スプロケットに挟んで少しだけ巻き上げて準備完了です。あとは元通りに組み立てます。

実は専用金具がとても大事なんです。中古で入手される際には、必ずこの専用金具が付いているかどうか確認してください。この金具がないとフィルム装填ができませんのでご注意を。

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緑いろの回送

2022-06-11 23:09:14 | Lens made by TAMRON

電車を待つ大勢のお客さんの前を、緑いろの回送電車が通過していきます。

 SLT-A33+Tamron 18-270mm F3.5-6.3 Di II PZD

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地下鉄の踏切を見に行く

2022-06-03 22:44:00 | Micro Four Thirds

日本で唯一といわれている、地下鉄の踏切が東京都台東区にあります。下町のオフィスビルが並ぶ中に、突然、踏切の標識が現れます。

 

よく見ると、線路と遮断機があります。そして線路は5階建てのビルの中に続いているようです。そして線路に対し直角の位置に、「東京メトロ」「あぶない」「危険」と書かれている鉄格子状のゲートがあります。ゲートの中はどうなっているかというと、線路が分岐していて車庫と東京メトロ銀座線の車両が見えます。ここは上野検車区です。銀座線は、線路わきの第三軌条という金属部分から電気を得ていて、危険なので線路内に立ち入らないよう厳重にゲートで遮断されています。

1枚目の写真の右側の方向に銀座線上野駅があります。そしてその線路にも同様のゲートがあり、線路内に立ち入れないようになっています。銀座線上野駅と上野検車区を結ぶ引き込み線の地上部分に、踏切があるということになります。上野検車区はこのような地上部分だけでなく、この下の地下部分にも車庫があります。地下からの出庫の場合は、踏切を通らずにそのまま上野駅に行けます。

さて、待っていると1本の電車が留置線から出て、ゲートの前で停まりました(前照灯がついた車両がゲートの中に見えます)。しばらくすると中から係員が出てきてゲートわきのガラス張りの部屋に入りました。

 

そして踏切の警報音が鳴り始め、遮断機が閉まりました。電車の前のゲートが上に動いて開きます。そこをゆっくり電車が進みはじめ、踏切を通過していきました。

 いずれも OM-D E-M1+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R

通過するとすぐにゲートが閉まり元通りの道になります。

ついに念願の「地下鉄の踏切通過」を見ることができました。時刻表では、このあと何本か上野駅始発があるのでもう少し見たいと思って待っていましたが次が来ませんでした。係の方に話を聞くと「このあとはみな地下からの出庫で、地上からは今日はもうない」とのことでした。踏切の通過が見られたのはラッキーだったようです。

 

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