どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ケンムンとイッシャ

2015年09月27日 | 昔話(九州・沖縄)

       日本の民話7 妖怪と人間/瀬川拓男・松谷みよ子・編/角川書店/1982年初版


 昔話というより伝説の存在。

 まだまだ知らないキャラクターも多そうで、ケンムンというのは、かっぱに似た魔物。
 猫に化けたり子馬に化けたり、いじわるでいたずらもの。

 イッシャは破れがさをさして、短い蓑をつけ、とうもろこしのようなしっぽを振り振り、ピョンピョン飛び跳ねる小人。

 いずれも鹿児島。ケンムンは奄美大島、イッシャは徳之島。

 イッシャはおだてると、すぐいいきになる。お前に船をこがせたら、たいしたもんだとおだてると、イッシャは有頂天になって、懸命に船をこぐ。漁師がうまくおだてると、魚は山のようにとれるというから守り神みたいな存在か。