ふしぎなバイオリン/文・絵 クエンテン・ブレイク 訳・たにかわ しゅんたろう/岩波書店/1976年
若者がバイオリンをひくと、あらあら不思議。
池のほとりにすわってひくと、さまざま色をしたお魚が空をとびまわります。
リンゴ園でバイオリンをひくと、木の葉の色がかわり、ナシや、バナナ、おかし、アイスクリームなどみのりはじめます。
はとにも、きれいな羽根がはえはじめます。
牛のからだにも、星の模様が。
やどなしのパイプの煙は、花火になります。
馬車に乗るやせてせきがでて、寒気がして、頭がいたむいかけや。
しかし、若者がバイオリンをひきはじめると、”いかけや”はふとりだし、げんきになって踊りだします。
カラフルになった馬車に、みんなものせてもらいます。
たしかに不思議な不思議なバイオリンです。
”いかけや”というのはわかりにくそうです。