ふしぎなふしぎなながぐつ/作:さとう さとる 絵:むらかみ つとむ/偕成社/1972年初版
かおるが垣根の下で見つけた黄色の小さな長靴はかたっぽだけ。誰が置いていったのか忘れていったのかわからない長靴。
次の日見ると長靴は少しずつ大きくなっていました。長靴に足を入れてみると、片足が消え、ひざが、ももが、おなかもむねも消え始めます。あわてて長靴をぬぐと、からだはもとどおりに。
捨てるにはおしいと、戸棚のなかにいれると、次の日には戸棚からはみだしそうになります。
あわてて物置小屋にいれると、まだまだ大きくなります。
どこまで大きくなるか心配していると、今度は小さくなり始めます。
小さくなった長靴を箱にいれ、開けてはだめと張り紙をしておきますが、この長靴どこまで小さくなったのでしょうか。
何かのきっかけで、また大きくなることを想像させてくれます。
文章が長いので、子どもが読み通すのは少し大変かもしれません。
絵は、おもちゃや怪獣の絵がある子ども部屋やたまねぎ?やこわれた椅子をおいてある物置小屋に存在感がありました。