リンゴのたび/作:デボラ・ホプキンソン 絵:ナンシー・カーペンター 訳:藤本 朝巳/小峰書店/2012年初版
開拓時代にアイオワからオレゴンまでの3千キロの道を、リンゴ、モモ、ナシ、プラム、ブドウ、サクランボの苗木を運んだ夫婦と8人!のこども。
実話をもとにしているというのですが・・・。
(北海道から九州まで直線距離で2千キロ)
大きな木箱をつくり苗木を積み四頭の牛とともに出発。
オレゴンにつく前に枯れてしまうさと大笑いされながら、川で馬車がおぼれそうになり、嵐におそわれ、砂漠では木が枯れそうになり、次から次へと続く岩山をこえて。
なんともスリムなお父さんが頼りない。
でも、デリシャスという女の子の底抜けのあかるさ。
どのぐらい日数がかかったのかはわかりませんが、道中、宿屋はなかったようなので大変。とにかく一家が力をあわせて困難を乗り切るあたりがあかるい。
余分ですが、砂漠や岩山で牛はどんなものを食べたかがきになる
リンゴはアメリカにはなかったようなので、貴重なものだったんですね。お父さんは頼りなさそうですが、先見の明があったようです。