どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふしぎな ふえ

2018年05月12日 | 絵本(昔話・外国)


    ふしぎな ふえ/八百板 洋子・再話 植垣 歩子・絵/福音館書店/2011年


 毎日、やぎ飼番の男の子がやぎを山に連れていきますが、やぎはいつもよろよろになって戻ってきます。やぎの持ち主のおこりんぼのおじいさんは、ちゃんと草をたべさせているか、男の子のあとをこっそりつけていきました。すると、山の上で男の子が笛を吹き出すと、やぎはみんな踊り出したのです。
 木のかげから飛び出したおじいさんも笛の音を聞くと踊り出します。迎えにきたおばあさんも息子夫婦も孫娘も。

 村につくとパン屋、仕立て屋、こども、うしも、にわとり、いぬ、ねこもまあるい輪になって踊りだします。屋根の上では、煙突掃除の二人も。

  ピーロラッラ ピーロラッラ ピーロラッラッラー
  ピーロパッパ ピーロパッパ ピーロパッパッパー

 村の広場で動物も魚も、みんな立ち上がって踊っています。

 ブルガリアの昔話の再話ですが、どうなるかと思っていると、裏表紙には、汗を流したみんなが、疲れて座り込んでいます。

 広場でみんなが踊る様子の楽しさは、絵本ならではのもの。

 カラフルな衣装やエプロンにも注目です。