やったねカメレオンくん/作:ウェニィー・ハディシィ・文 エイドリエンヌ・ケナウェイ・絵 久山 太市・訳/評論社/1993年
高い木の上で、あさごはんのハエをちょいとつまむカメレオンくんは、いつもヒョウにじゃまされ、地面にドッシン。
夕方、カメレオンが川で水をのんでいると、ワニが大きな口をあけ、のこぎりみたいな歯をギラリ。
カメレオンは「ぼくをいじめるのをやめないと、犬みたいに、ロープでつないでやるからな!」とカンカン。
ハタオリドリにつる草でロープを編んでもらったカメレオンくんの作戦は?
ハタオリドリは、草などを編み枝から垂れ下がる袋状の巣を作ることから、機織鳥と呼ばれるといいます。
カメレオンくん、ロープをヒョウとワニの首にかけてお互いにひっぱりっこさせる作戦です。
ヒョウとワニの引っ張りごっこは一進一退。勝負はなかなかつかず、お互いにヘトヘト。
ヒョウとワニの疲れ切った表情とカメレオンの得意そうな顔。
小さいものが知恵でわたりあうのが痛快で、みていてもわかりやすい。