なんげえはなしっこしかへがな/北 彰介・文 絵:太田 大八・絵/BL出版/2018年
「なんげえはなしっこ」ですが、話がながいのではなく、きりなし話が七話。
津軽弁でかかれていて、うーんと首をひねりながら読みました。
擬音語の繰り返しのリズムがなんとも心地よく響いてきました。
「クリの実」では、木から実がカラスの鳴き声とともに落ちます。
ガア(カラス)ポタン ガアポタン ガアポタン
みんなおちるまで一年と三日です。
「かっぱ」では、カッパの子が、岩から飛び込みますが
ドボン スイスイスイ ドボン スイスイスイ ドボン スイスイスイ
最後の子が飛び込むまで八年八十八日。
「鬼ばば」では、和尚さんの掛け声で、鬼がどんどんのびていきます。
タカズク タカズク タカズク ヒュルヒュルヒュル
「なんぼでものびていった」と終わります。
絵も太田大八さんですから、雰囲気がぴったりです。
いろいろな場面で活用できそうです。
BL出版が復刊したもののようで、作者があとがきをかいたのが。1979年です。