どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

なんげえはなしっこしかへがな

2019年02月17日 | 絵本(昔話・日本)


         なんげえはなしっこしかへがな/北 彰介・文 絵:太田 大八・絵/BL出版/2018年


 「なんげえはなしっこ」ですが、話がながいのではなく、きりなし話が七話。

 津軽弁でかかれていて、うーんと首をひねりながら読みました。

 擬音語の繰り返しのリズムがなんとも心地よく響いてきました。

 「クリの実」では、木から実がカラスの鳴き声とともに落ちます。
   ガア(カラス)ポタン ガアポタン ガアポタン
 みんなおちるまで一年と三日です。

 「かっぱ」では、カッパの子が、岩から飛び込みますが
  ドボン スイスイスイ ドボン スイスイスイ ドボン スイスイスイ
 最後の子が飛び込むまで八年八十八日。


 「鬼ばば」では、和尚さんの掛け声で、鬼がどんどんのびていきます。
  タカズク タカズク タカズク ヒュルヒュルヒュル
 「なんぼでものびていった」と終わります。

 絵も太田大八さんですから、雰囲気がぴったりです。

 いろいろな場面で活用できそうです。

 BL出版が復刊したもののようで、作者があとがきをかいたのが。1979年です。