どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ねっこぼっこ

2019年02月24日 | 絵本(外国)


   ねっこぼっこ/作・絵:ジビュレ・フォン・オルファース:作・絵 秦 理絵子・訳/平凡社/2005年


 いろいろな絵本とのであいがあります。

 作者はプロイセン生まれ、というとドイツでしょう。原書の出版は百年以上も前。

 「ねっこぼっこ」というのは、妖精かとも思いましたが少しちがうようです。たくさんのねっこぼっこがとてもかわいらしく描かれています。

 春がちかずくと、ねっこぼっこは地下のなかで、春の服をぬっていきます。しあがりは大地のお母さんが点検です。

 むしのお手入れもして、春になると花をもって、外の世界にくりだしていきます。

 こがらしのふく秋は、また春がくるまでお休みです。夏、秋がなく春から秋にとぶので、やや物足りません。

 すずらん、わすれなぐさ、ひつじぐさ
 かぶとむし、てんとうむし、かたつむりも登場します。

 色がカラフルで、とても百年前にかかれたものとは思えませんでした。

 自然そのものが擬人化されていますが、ねっこぼっこというネーミングが大地の営みを感じさせてくれます。