ねっこぼっこ/作・絵:ジビュレ・フォン・オルファース:作・絵 秦 理絵子・訳/平凡社/2005年
いろいろな絵本とのであいがあります。
作者はプロイセン生まれ、というとドイツでしょう。原書の出版は百年以上も前。
「ねっこぼっこ」というのは、妖精かとも思いましたが少しちがうようです。たくさんのねっこぼっこがとてもかわいらしく描かれています。
春がちかずくと、ねっこぼっこは地下のなかで、春の服をぬっていきます。しあがりは大地のお母さんが点検です。
むしのお手入れもして、春になると花をもって、外の世界にくりだしていきます。
こがらしのふく秋は、また春がくるまでお休みです。夏、秋がなく春から秋にとぶので、やや物足りません。
すずらん、わすれなぐさ、ひつじぐさ
かぶとむし、てんとうむし、かたつむりも登場します。
色がカラフルで、とても百年前にかかれたものとは思えませんでした。
自然そのものが擬人化されていますが、ねっこぼっこというネーミングが大地の営みを感じさせてくれます。