たった ひとつの ドングリが ーすべてのいのちをつなぐー/文:ローラ・M・シェーファー&アダム・シェーファー・文 フラン・プレストン=ガノン・絵 せなあいこ・訳/評論社/2018年
母と子のコラボの作品です。
内容はとてもわかりやすく、一つのドングリから木が育ち、その木にトリが巣をつくり、花の種が落ち、実がなる。
実がなるとシマリスがきて、シマリスをねらうヘビがきて、そのヘビをねらってタカが。
そして、またドングリが落ちて・・・。豊かな森になるまでは、何年、何十年とかかります。
何百年もかけて形成された森も、人間が手をくわえるとあっというまに失われてしまいます。
ドングリの絵本も数多くありますが、時間のスケールを感じさせてくれる絵本です。
種から育てたクヌギから、一昨年ドングリがはじめて落ちたと思ったら、昨年は十倍以上のドングリが落下し数の多さにびっくりしました。こんな何百個というドングリでも木になるのは、ごくごくごく少数。命をつなぐいとなみも簡単にはいきません。
巻末に、わたしたちにできることは?と、いくつかふれられていますが、親子で話し合うきっかけにもなりそうです。