どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

たった ひとつの ドングリが ーすべてのいのちをつなぐー

2019年02月22日 | 絵本(自然)


    たった ひとつの ドングリが ーすべてのいのちをつなぐー/文:ローラ・M・シェーファー&アダム・シェーファー・文 フラン・プレストン=ガノン・絵 せなあいこ・訳/評論社/2018年


 母と子のコラボの作品です。

 内容はとてもわかりやすく、一つのドングリから木が育ち、その木にトリが巣をつくり、花の種が落ち、実がなる。
 実がなるとシマリスがきて、シマリスをねらうヘビがきて、そのヘビをねらってタカが。

 そして、またドングリが落ちて・・・。豊かな森になるまでは、何年、何十年とかかります。

 何百年もかけて形成された森も、人間が手をくわえるとあっというまに失われてしまいます。

 ドングリの絵本も数多くありますが、時間のスケールを感じさせてくれる絵本です。

 種から育てたクヌギから、一昨年ドングリがはじめて落ちたと思ったら、昨年は十倍以上のドングリが落下し数の多さにびっくりしました。こんな何百個というドングリでも木になるのは、ごくごくごく少数。命をつなぐいとなみも簡単にはいきません。

 巻末に、わたしたちにできることは?と、いくつかふれられていますが、親子で話し合うきっかけにもなりそうです。